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母、天真爛漫

以前うりもさんの記事に背中を押され←勝手に、両親のことをこちらでお話したのですが、アップロードされた内容を再確認して、あまりに母のことを雑に扱っていたことに深く反省。

なのでもう少し母についてこちらにお話しさせてください。

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母は今も実家で元気に暮らしています。

5人姉妹の真ん中の3女。

母方の叔母たちは仲が良く、長女、次女、母の3人は近くに住んでいるので今でも毎日のようにあったり話したり。

私にとっては祖母、叔母2人が働く母に代わって面倒みてくれたところもあり、とてもかわいがってもらいました。

母と東京にいる末っ子の叔母だけ何故か身長が高く、顔が濃い。そして流行に敏感という点も2人の共通点。

めいめいちゃんのお母さんはハーフ?

と、一筆書きで書けるさっぱりした顔の私と比べ、友人は母に興味深々。

本人気づいてませんが結構目立ちます。

母は手先が器用。お料理、編み物、洋裁と物を作ることが大好きで、なんでも簡単に作ってしまいます。そんな母に影響を受けて、いろいろと挑戦してみましたが、いまだに母のようにはできません。

そんなの頑張らなくてもやってるうちにできるようになるのよ。

と母は笑って言いましたが、未だにどれも母を超えることはできていません。

母は保育士でした。子供大好き、毎日仕事に行くのが楽しみ、と仕事に誇りを持っていたし、天職だと思っていたようです。

姉のところに長男が生まれ、共働きの姉夫婦を助けたいと仕事を辞めるまで、母から仕事の愚痴を聞いたことは一度もありません。

今思えば子供二人を育て守ることと、仕事との両立は大変なこともあったはず。

高校生の時、オートバイの免許を取りたいと言い出した私、父はただただ猛反対。そんな危険な乗り物に乗る必要はないと必死で反対しました。

が、母は、

かっこいい!お母さんも取りたい~

と大賛成。やりたいことがみつかったらはどんどんやってみないと損。失敗したっていいいい。やっちゃえやっちゃえ!

と大賛成。あまりの応援に父もあきらめるしかなく、免許はとってもオートバイには絶対乗らないと訳の分からない約束をさせられましたが、私は無事免許を取得しました。

自分に甘い母は他人にも平等に甘い。怒ってるところを見たことがありません。

約束をすっぽかされてしまっても、

忘れちゃったんだって。ダメじゃん!!

と、笑っておしまい。どうして怒らないのと聞けば、

忘れちゃったんだもん、仕方ないじゃん

だそうです。私ならプリプリ怒ります。

でもこんな能天気な母にもこれだけは譲れないことがあります。

それはカスタマーサービス。店員さんには非常に厳しいです。

お店の人の理不尽には俄然立ち向かいます。

いつものふわふわした母がどっかに飛んで行ってしまいます。それはおかしい、を放っておくことができない。この性分だけは私もしっかり受け継いでしまいました。

母の中での正義はゆるがない。怖いお客様です。

長いこと仕事をしてきた母。

お金をいただいて働くということに真摯に向き合っているからこその母の信念なのだろうと今では良くわかります。

専業主婦をお母さんに持つ友人達が多い中、母が働くことで寂しい思いをしたこともありますし、いつも家にいてくれるお母さんに憧れた私でした。

が、私も今では2人の息子を持つ、働くお母さん。やっぱり母には敵わないなあと思います。

帰宅するとすぐ、「今日またBおじいちゃんがねえ、」と愚痴ばかり。

お母さんも大変だね。

と息子達に慰められて1日が終わります。

いつも変わらず笑っているということは、簡単そうで、なかなかできない。

母は偉大です。

あなたは真面目すぎるからね。

母が笑いながら言うのが聞こえてきそうです。

あっぱれ能天気!

母の「大丈夫」は父の「大丈夫」とは違うけど、心強いのは一緒かな?

物事がうまく進まなかったり、明かりが見えず落ち込んだ時、無性に母の根拠の全くない「大丈夫。何とかなる」が恋しい私です。

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今日は朝から快晴。バンクーバーの夏はもうそこに来ているかな?と思わせてくれる土曜日の朝です。


大学の庭も春満載











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