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2024年4月17日

2024/04/17 21:17

ビールについて書いてみようと思う。
私は人並みにお酒を飲む。いや、ここでは嗜むとする。
改めて、私はお酒を人並みに嗜む。
世の中に存在するお酒の中でもとりわけビールが好きだ。
なぜだろう、ちょっと記憶の引き出しを開けてみることにする。

お酒を飲んでもいい年齢に達した頃、私は会社勤めをしていた。
忘年会だか新年会だかで、先輩社員や上司に囲まれて一緒にお酒をのんだ。
「とりあえずビールで」
ビール君は「とりあえず」的な存在なのかと少しだけ不憫に思った。
ジョッキに注がれた黄金色の液体。そうか君がビールか。
よく冷えたビールには日中の労働を忘れさせる魔力があった。こりゃうまい。
それからビールの味を覚えた私。
「とりあえず」な時も「いいやまだまだ」な時も「最後にもう一杯」な時もビールを飲んでいる事が多い。
お酒を嗜む皆様はこのあたりでお気づきかもしれないが、ビールは結構お腹が膨れる。
喉が渇いている最初の一杯が一番美味しい事もご存じかもしれない。
私も存じ上げている。よく知っている。
だが、それでもビールを頼んでしまう。
なぜか。
どれだけ酔っ払っていても「ビール」と言えば目の前に運ばれてくるからだ。
酔いが気持ち良さの向こう側へ行って視界が二周三周と暴れ回っていても、一言「ビール」と声に出すことはできるかだ。ビール、君は呼びやすい。

こんなことを書いた後で説得力はゼロに近いが、やはりビールが好きだ。
缶で直接飲むのもよし。サーバーからグラスに注がれたビールを豪快に飲むのもよし。
最も好きな飲み方は、瓶ビールを小さいグラスでちびちびとやる飲み方だ。
これが一番美味しい。ビールと私の会話。お酌は結構。ひとりでやるから美味しいのだ。

お酌で思い出した。大作家池波正太郎はお酌は最初の一杯だけで、あとは自分が一口で飲みきれる量をグラスに手酌で注ぐのが良いと言っている。これには心から同意する。

2024/04/17 21:32
グラスのビールを飲み干したのでこれでおしまい。

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