見出し画像

鉄砲木ノ頭から富士山を仰ぐ

金曜日の夜、仕事を終え一旦自宅に戻って準備を整えてから出発。目的地までの距離は約300km。ほぼ行程のすべてを高速道路に託す。しかし、HONDA N-VANの25リットル(4WDの場合)しか入らないガソリンタンク容量は、長距離走行が多い自分には最大の難点だ。新東名高速静岡SAで1回目の給油。長距離を走行する場合は、どの辺りで給油するかをあらかじめ決めておく必要がある。静岡SAでの給油は予定通り、御殿場インターで下りて「道の駅ふじおやま」に到着したが駐車場はほぼ満車。端っこに数台の空きがありトイレから少し離れるが止む無く停めた。新東名の岡崎SA付近で降り出した雨が降り続いている。

翌日。コンビニおにぎり、ワンタンスープを車内で食べ、準備を整えて河口湖へ向かう。本来は山中湖を基点にハイキングをして鉄砲木ノ頭・三国山へ登る計画だったが、天気予報を見て明日に先送りした。「道の駅ふじおやま」から河口湖までおよそ1時間。

河口湖ミューズ館・与勇輝館

「河口湖ミューズ館」と「河口湖美術館」をそれぞれ参観して午前中の行動を終了。河口湖ミューズ館は人形作家「与勇輝」の作品が多く展示されていてなかなか見応えがあった。特に「おいら」とか「ところさん」とか。与勇輝の人形と言えば映画「鉄道員」に登場するが、「雪子」という名前を与えられて展示されていた。まあ、これを見たかったのだけど。

午後から新倉浅間神社へ向かったが降り続く雨に参拝は断念。インバウンドの連中は雨も厭わず、神社へ続々と向かっていく。富士山は見えないのに…。

山中湖で停滞中

その後夕方までの時間を山中湖畔の「長池親水公園」で過ごす。画像は雨が少し弱まって山麓が少し明るくてきたころ。2時間ほど滞在したが幸いなことにJリーグの無料放送があったので暇を持て余すことはなかった。雨の中、観光バスの団体さんが来場。山中湖を後ろに記念の集合写真を撮っておられた。富士山は見えないのに…。

翌日。自宅を出て二日目の朝。パノラマ台駐車場から「鉄砲木ノ頭」へささっと登る。据付の案内板には、小さな駐車場なので「長時間駐車は控えるべし」とのご通達。また、「車中泊禁止」ともあった。富士山と山中湖を見渡せる絶景ポイントであること、トイレが設置されているので利用する人、車も多く集まる。この先、神奈川県との県境に三国峠駐車場があるが展望が無いためにスカスカであった。

左のお山が鉄砲木ノ頭(明神峠)

パノラマ台駐車場のトイレの横から入山。もう目の前が「鉄砲木ノ頭(明神峠)」だ。鞍部から太陽が昇ろうとしている。

ご来光

鉄砲木ノ頭(明神峠)まで標高差約200ḿを登るだけなのだが、序盤からけっこうな急登が続く。おまけに木段の「枠」はしっかり残っているが、踏み台がすっかり流されて「ハードル」のような状態になっている。それが幾つも続く。高さも場所によって50cmぐらいあって、自分のように足が長くない者にとってはかなりのダメージだ。

絶景
山中諏訪神社奥宮(明神峠)

青色吐息で鉄砲木ノ頭に登頂。山頂広場にドーンと構える「山中諏訪神社奥宮」の台座を拝借して腰を下ろす。下ろした腰はなかなか起こせない(笑)。スティックコーヒーで一息ついた後、テルモスのお湯を啜りながら、暫し絶景を眺めることに全集中した。

丹沢方面?
霜柱

下界では彼岸の中日を迎えようとしているが、標高1300ḿに近いこの辺りはまだまだ朝の冷え込みが厳しい。おそらく、自分が今年最後に見る霜柱。サクサク踏みながら、それでも足を滑らさないように慎重に歩いた。三国峠までは標高差100ḿほどを下る。

ヨシ?アシ?
突然植生が変わった

「ヨシ」というか「アシ」というのかわからないが、パノラマ台からずーっとこの植物に囲まれている。ところが、三国峠の手前になって急に植生が変わった。人工林かしら。

三国峠の駐車場

三国峠に下りると目の前に駐車場がある。大型バスも2台ほど停められるスペースが確保されているが、前述のように空いている。三国山には登らずに舗装された県道をパノラマ台へ向かって歩いた。自転車は見なかったがバイク、高級スポーツカー、大きなカメラを持った人、富士山をバックにフィギュアをモデルに撮影する人…など、富士山ひとつを取り巻いて様々な人がいて面白い。余談だがこの道路には「山中湖小山線」という名称もあるが、山梨県から神奈川県を経て静岡県に繋がっている。山梨県も神奈川県「県道730号」と称しているが、静岡県では県道147号だそうだ。東京オリンピックの自転車競技のコースとして利用されたらしい、道理で舗装面もセンターラインもピカピカだった。

富士山と山中湖

 舗装路から少し逸れてアシが生い茂る展望の良い場所へ。ここで富士山チェック。南の方角から雲が近づいている。パノラマ台に戻り、次の目的地へ移動を開始した頃には、7~8合目辺りから上はすっかり雲に覆われてしまっていた。

旅はまだ続くが、富士山を拝むる旅はここで終了。笛吹市を経て甲府市に下りて国道20号をひたすら東へ走行。冠雪した鳳凰三山や甲斐駒ヶ岳、八ヶ岳を見ながらのドライブは快適だった。初日深夜に静岡SAで燃料を満タンにしているが、山梨県北杜市を走行中に燃料警告灯が点灯。いつも利用している諏訪市のGSまでなんとか持ち堪えたが給油量は23.35ℓだった。

旅行日:2023年3月17日~3月20日


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?