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2021年7月1週のアフリカニュース:シエラレオネ系テニス選手、スーダン反政府デモ、1969年サマー・ソウル、フランス軍サヘル撤退、スーダンのアート、ソマリア難民がフィンランド議員に

2021/6/30-2021/7/6にシェアしたアフリカニュースです。

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この週は活躍話としては
シエラレオネ系アメリカ人のテニス選手が活躍している話、
ソマリア難民がフィンランド議員になった話。

2年前に革命のあったスーダンの話題が2つ。
スーダンで反政府デモが起きた話、
そのスーダンでのアートの話。

そのほか、
1969年のアメリカでの音楽祭「サマー・ソウル」映像が公開される話、
サヘルからフランス軍撤退という話(その後、軍事協力再開という話も聞きました)。

#アフリカ 917 2021/6/30
【シエラレオネ系アメリカンのテニス選手】

シエラレオネ系アメリカンのテニス選手Tiafoeさんがウィンブルドンで世界ランク4位のTsitsipasさんに勝ったそう。

wikiによるとTiafoeさんは現在世界ランク56位。
2年前には最高29位につけた23歳。
双子の兄弟もテニス選手のようです。
大阪なおみのインタビュー動画もありました
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・テニスのウィンブルドンでシエラレオネ系アメリカ人のFrances Tiafoe Jrが世界ランク4位のTsitsipasに勝利

・数十年に渡るシエラレオネの内戦から1991年にアメリカに逃れてきた移民の子供
 彼の兄弟もテニスプレーヤー

Wimbledon milestone victory for Sierra Leone-descended Frances Tiafoe
https://www.africanews.com/2021/06/28/wimbledon-milestone-victory-for-sierra-leone-descended-frances-tiafoe/

#アフリカ 918 2021/7/1
【スーダンで反政府デモ】


スーダンで反政府デモ。経済立て直しをしようとIMFと頑張っているスーダン政府ですが、石油価格が2倍になったりして市民の生活は苦しいよう。
市民の生活を犠牲にしての経済改革なのか、このあたりはもう少しちゃんと見ないと分かりませんね
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・水曜、IMF支援の経済改革を巡って市民の抗議デモ
 ->IMFは25億ドルの貸与と負債軽減を承認したところ
 
・経済改革により石油、ディーゼルなどへの補助金削減となり市場価格は2倍に

・スーダンは2019年8月に長期政権のアルバシール大統領を追放、現在は文民&軍の暫定政権
->経済立て直しを約束していた

・水曜、ハムドク首相は国民の忍耐力を称えた「我々は正しい道にいる」

Sudanese protesters demand government’s resignation
https://www.aljazeera.com/gallery/2021/7/1/sudanese-protesters-demand-governments-resignation

#アフリカ 919 2021/7/2
【1969年の「サマー・ソウル」】


50年前のハーレムでの音楽祭、Huluで初放映。
日本でも見れるのか分かりませんが、そのうちあちこちで見れると良いですね。
時を経て良いことの一つはこういう昔のお宝映像が出てくることですね。この時代の熱いのあるパフォーマンスは非常に好きです。

https://twitter.com/summerofsoul/status/1407730677760602114

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・1969年のNYハーレム夏の「サマー・ソウル」祭りが7/2にHuluで初放映

・豪華ミュージシャン、コメディアン、ゴスペルシンガーなどが登壇

・「地下に50年も眠っていて、だれも表に出そうと興味を持たなかったんだ」

African America's cultural revolutionary Harlem 1969 'Summer of Soul'
https://www.africanews.com/2021/06/29/african-america-s-cultural-revolutionary-harlem-1969-summer-of-soul/

#アフリカ 920 2021/7/3
【サヘルからフランス軍撤退で複雑な心境】


荒れてるサヘル地区からフランス軍が撤退して、欧州&アフリカ軍が駐在する話。
よく分からない話なんですがフランス1国だと対処しきれないのか、興味が薄れているのか、その辺の事情が気になります。
アルカイダ、ISの問題は難しいですね
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・フランスは7年間のサヘル地区への派兵終了
 ->数か月のうちに5000名の兵士が引き上げ

・サヘル地区ではアルカイダ、IS系が勢力を伸ばす
 ->ジハーディストはシャリア法を強いて、服装規定や子供のサッカー禁止など
 
・Barkhane軍に変わりTakuba軍(欧州とアフリカの混合隊)が入る

・Barkhaneの大佐「この先10年、テロリストがこの地域に存在する。ナイジェリアでもマリでもチャドでも」
 「長い闘いになる。この地域は広く、テログループは広がっているから」

・サヘルでは政治的治安的危機が続く
 ブルキナファソ、ニジェールでは襲撃が続き、マリでは9か月間で2度のクーデター

・過激派に襲われたニジェール村民26歳「フランス軍がいても襲撃は毎日起きる。平和になってほしいだけだ」

・専門家:フランスは何年も模索しているが、ジハーディストをつぶすことよりも問題に対処することが戦略となっている

・前の宗主国が去ることで平和になると考える住民、治安悪化を懸念する住民もいる

Mixed feelings over French Barkhane force exit from Africa's Sahel
https://www.africanews.com/2021/07/01/mixed-feelings-over-french-barkhane-force-exit-from-africa-s-sahel/

#アフリカ 921 2021/7/5
【変わりゆくスーダンでのアート】


革命後のスーダンでアートシーンが頑張っているという話。
アートといっても非常に政治と絡み合ったもので、平和な国のアートとは別物なので見る側にも気合が必要ですね

インフレや生活苦で革命後も大変なようですが、それでも自由が増えた部分もあり、揺り戻らないように、という感じのようです
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・スーダンの2019年の革命
  その際に撃たれて亡くなった身元不明の遺体200体が安置されている建物の外壁
 ->ストリートアーティストのMedo氏20歳 100点以上の壁画
 「状況は悪く、アートを作り続けるしかない」

・スーダンのアーティストのためのCivicLab
 ->以前はアーティスト活動は限られていたがこれからは新たなカルチャーシーンに

・「治安部隊に殺された40人の絵を描いた」
 カタールに住んでいたが革命支持のためスーダンに戻った

・無料法律相談の弁護士「当局はアートを恐れている」

・「以前はバシール前大統領を倒すという共通目標があったが、いまではそれぞれに分かれてしまっている」

・スーダンのインフレ率は350%
 軍部はいまだ経済利益を確保しようとし、バシール政権時の人たちは権力を取り戻したい
 「彼らにもどってしまったら、新たに手にした女性、ジャーナリスト、アーティストの自由は無くなってしまうだろう」

・欧州もスーダンアートに興味。フランスの組織がハルツームで革命テーマの展覧会を開いたり

Art on the front lines of a changing Sudan
https://www.aljazeera.com/features/2021/6/30/art-on-the-front-lines-of-a-changing-sudan

#アフリカ 922 2021/7/6
【子供難民から政治家に フィンランドで初のソマリア出身議員】


ソマリア難民がフィンランドで議員になった話。
すごく希望のある話ですが、驚いたのはなんとなく良いイメージのあるフィンランドでも外国人に対する差別が非常に激しいということ。どこの国もこういう問題を乗り越えないといけないんでしょうね
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・2008年、15歳のSuldaan Said Ahmedさんはソマリア内戦から逃れて家族でフィンランドへ
 ->しかし黒人の少ない地域で激しい人種差別や暴力を受けた
 ->ヘルシンキに再移住し、活動開始
 
・13年後の今28歳の彼は初のソマリア出身議員に。ヘルシンキ市議会議員も2回

・「ソマリアでは手押し車の死体を見た。死体を見たのはそれが初めてで、いまだに目に焼き付いている」
 「フィンランドに来た時は金融危機のさなかで、外国人差別も強まっている時だった。人種差別の酷さは衝撃的だった」
 「言葉、身体的な攻撃も受けてきたが、フィンランドはその人たちよりも素晴らしいと言いたい」
 「私の勝利はとりわけ、新たな国で貢献する機会を求める難民へのものだ」

From child refugee to politician: Finland’s first Somali-born MP
https://www.aljazeera.com/news/2021/7/6/from-child-refugee-to-politician-finlands-first-somali-born-mp

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