歌姫㊺

今日は一組飛ばして杏里さんです。正直キャンディーズは良く知らない
し、興味もありません。

なので杏里さん。

ただ正直「CAT’S EYE」はあまり好きじゃないんですよね。他にいい曲は沢山あるような気がします。

まず「オリビアを聴きながら」、後「悲しみがとまらない」、ご本人作曲の「SUMMER CANDLES」、ぱっと思い付くだけでもこの3曲は浮かびますね。

そんなに「売れている」訳ではないんですよ。だから「CAT’S EYE」になってしまう訳ですが、多分一番良く知られている曲は「オリビアを聴きながら」でしょう。

最近取り上げた曲はどちらかというとコード進行のシンプルな曲が多かったと思いますが、この曲は転調だらけの曲です。転調だらけの曲なんてそれを目的に書けば、特段難しいことではありませんが。

ただこの曲、あまり転調を意識させないんですよ。すっと耳に入ってきて自然に聴かせてしまう、尾崎亜美さんの凄さには脱帽です。もちろんそこには理論的背景もあるのですが、そういったことも感じさせず聴かせてしまう、完璧な曲と言ってもいいかもしれません。

そう言いつつ、自分この曲のオリジナル、持ってなかったんですよ。あるのは2007年のセルフカバー。

なので聴き比べようと思って、Apple musicでオリジナルをダウンロードしました。

やはりオリジナルの方がいいんですよね。

もちろん、オリジナルの方がアレンジは古いですし、杏里さんの歌唱力も確実に上がっています。

ただ、やはりそれだけじゃないんですよね。音楽って。

アレンジが古いと言っても、やはりバラードだと古くなりにくいんですよ。如何せんあのコーラスだけはいただけませんが。後、ギターやベースの音も古いとは思います。

ただやはりあのイントロのエレピ、ここがやはり肝なんですよ。特に気をてらったイントロではなく、むしろオーソドックスなイントロです。ちょっとあのPanの振れ方には時代を感じますが(笑)。

ただやはり曲の印象って大切なんですよ。やはり有名な曲になると、この曲はこういうイントロ、というのが頭に刷り込まれていて、それと違ったものを聴くと違和感を感じるものです。

例えばまたNETFLIXのドラマの影響で再ブレイクしている、宇多田ヒカルさんの「First Love」、あのイントロから離れてカバーをするとほぼ間違いなく失敗します。最近はサブスクの影響でイントロのない曲も増えてはいますが、やはりイントロって曲の印象を決めてしまうものなんですよ。

やはりあのイントロでないと、「オリビアを聴きながら」にはならないのだと思います。後、歌という点からすると、オリジナルの方が歌を歌う上での技量は低いのですが、それがむしろ初々しさを生み出している印象です。

昨日も触れましたが、歌って上手ければいい、というものではないんですよ。

色々な意味で発見の多い作品でした。で、note書いていなかったらオリジナルをちゃんと聴いていなかっただろうし、書いてて良かったと感じました。

他の曲についても書きたいのですが、さすがに記事が長くなりすぎるので、今日はこの辺で。

ほぼ書きたいことを書いていて、読んでいただけることも期待していませんが、もし波長が合えばサポートいただけると嬉しいです!。