DTM115

今日は予告通りこの曲のリマスタについて書きたいと思います。

2MIXしか残っていないので出来ることは限られています。

そんな中でどうするか、がポイントでした。

最大の問題は、前にも触れたことがありますが、1コーラス目しか歌が入っていなく、2コーラス目はフルートだけしか入っていない、というところです。

フルートの音を1コーラス目のverseだけ残してchorusだけ歌を入れる、というのがポイントでした。

でも2MIXの限界ですね。良く聴くと繋ぎ目が分かってしまう。

最近昔の音源で何でも出来る、という方もいらっしゃいますが、それはあくまでもマルチトラックだから出来る話。

60年代半ばにはもう8トラックでしたからね。生まれてないから良く知らないけど。

8トラックで何が出来るの?、って感じですが、それでも2MIXとは全く違います。

2MIXは基本全ての処理が終わっている状態の音源です。しかもリバーブがかかっているから、余計切り貼りした時の違和感が出やすい。

ある程度パート分けをして録れる8トラックとは訳が違うんですよ。しかもその時点で全体に掛けるエフェクトは使われていないから、確かに色々なことが出来る。

何でこんなことをしていたかというと、昔は切り貼りが嫌いで、ボーカルも遠しでしか録らなかったから、1コーラスが限界、で2コーラス目は楽器にしていたからです。

今のように切り貼りが自然に出来るようになったのは正にDAWのおかげですね。

もの凄く細かい単位でしかも波形を見ながら切れるから、編集が実に楽になりました。

まあ歌は下手になりましたね。この当時も充分下手くそですが、歌自体は編集していませんからね。

今の方が上手く聴こえるけど、編集と音程修正ソフトのおかげ。

社会的な技術の進歩が自分の技術を劣化させる、そのことを編集中に痛切に感じました。

明日は作品面からこの曲について書きたいと思います。


ほぼ書きたいことを書いていて、読んでいただけることも期待していませんが、もし波長が合えばサポートいただけると嬉しいです!。