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今日もまた「リアルな打ち込み」について書きたいと思います。

まあ「リアルな打ち込み」というのも良く考えるとナンセンスなのかもしれませんが(笑)。

ただやはり「打ち込み」をする方にとってはある意味「永遠のテーマ」みたいなものですから。

なのでDAWには「ランダマイズ」とか「ヒューマナイズ」という機能がついています。

音のずれを補正する「クオンタイズ」とは逆の機能で、同じタイミングで鳴っている音を「ずらす」機能です。

一言で言うと、「音の鳴るタイミング」をずらす機能ですが、はっきり言ってこんなものは絶対に使ってはいけません。

実際の演奏は、決して音がランダムに鳴っている訳ではないからです。もちろん人それぞれであることは確かですが、適当に弾いている訳ではありません。

人にかかわらず、音のなる順番の決まっている楽器もあります。

例えばギターのストローク、これは低い音から鳴るか、高い音から鳴るか、この二つしかありえません。アップかダウンか、どちらかでしか弾きようがないからです。

どんな楽器でもただランダムにしか弾けない方は演奏が下手なだけです。自分の指をコントロール出来ていれば、決してランダムにはなりません。

リアルな音で鳴らすためには「一定の規則性」が必要で、それがないとただ単に下手くそな演奏になります。

もちろん本当に人が弾いているとそうでないこともあるにはあります。リアルさは音の鳴るタイミングだけで決まる訳でもないですから。ただ「打ち込み」は所詮本当の演奏ではありません。「打ち込み」の場合、ある程度コントロール出来る範囲は限定されているので、だからこそ「打ち込み」には「一定の規則性」が必要になります。

完全に同時に鳴っている音は「論外」ですが、一定な範囲内で綺麗にずれて、かつ整っている音の方がリアルに聴こえるものです。

もちろん、楽器をメインに打ち込むのであれば事情は異なります。昔あるサイトで出会った方で、クラシックの作品を物凄く緻密にピアノを打ち込んでいる方がいらっしゃいましたが、この方の場合、これはおそらく徹底的に楽器を聴き込んで制作しているのでしょう。

ここまで来ると、もはや規則性を超越した境地と言っていいのでしょうが、普通に「歌モノ」をやっている上では実際の演奏に極限まで近づける必要はありません。

あくまでも「オケ」の話ですから、あまりオケが精緻すぎると、メロを食ってしまって、どちらを聴かせたいのかが分かりにくくなりますから(笑)。

ほぼ書きたいことを書いていて、読んでいただけることも期待していませんが、もし波長が合えばサポートいただけると嬉しいです!。