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キャンプギアに対するささやかな提案②

前回は僕のテントに対する妄想を書いたんだけど、お次は「寝袋」

この寝袋って、キャンパーさんたちが各自で努力しまくるせいでこう言っちゃ失礼だがメーカー側の努力が一番抜けちゃっているジャンルだと思う。メーカーさんビジネスチャンスがここにありますよ。

まず、冬キャンで想定した場合、本気で対策しようとすると寝袋にインナーシェラフ(毛布)に断熱マットorインフレーターマットとこれだけで荷物は盛り盛りになる。さらに、多くの人はそれを置く寝床としてのコットだとか、最低でもアルミシートくらいは持っていくはず(僕はエアベッド派)

加えて、人によっては湯たんぽみたいな暖房器具まで導入している。ここまでやってやっとギリギリ。冬キャンはまじツライ。それでも、だからこそ楽しいって面もあるし、それができてやっと一人前のキャンパーなんだけど。

というわけで、同じ「快適に寝る」ってミッションに対して、それぞれのギアが全部異なるアプローチをしていて、どうしても複数組み合わせることが前提になっているのが現状の最大の問題だと思う。さらに、それらのギアは合計するとテント以上の荷物量になるにも関わらず、できるのは「寝る」ことの一点のみ。苦労の割に、リターンがとても少ない。

もちろん、寝ている時の寒さ・つらさってのは心にくるので「寝具」の持つ責任はとっても大きいのは確か。だからこそ、みんな苦労してまで寝袋もマットもコットも持ち込んでいるし、「寝具」ってのはそれだけキャンプにおいて非常に重要なポイントなんです。

だからこそ、寝具はもっとも新しいソリューションが望まれている部分なはず。

さて、そんなわけで僕が提案したい寝袋がこちら。

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インフレーターマットみたく、空気弁から中の空気を抜くことでコンパクトにできる「インフレーター式多層寝袋」です。

イメージとしては、長さ4mくらいある細長い袋の真ん中に空気穴を開けて、それを二つ折りにして使うイメージ。

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さらに、片面(床側)はもっちり固い低反発素材=要はいわゆる薄手のインフレーターマットそのもので外側には断熱アルミ加工されたウレタンシートが貼ってあり、もう半分の面は普通の寝袋みたいな羽毛布団になっていて、それらを二つ折りにして左右をそれぞれファスナーで閉じたのがこの「インフレーター式多層シェラフ」である。

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さらに、中には袋上のインナーブランケット(毛布)が入っていて、四隅をクリップで固定してあるのでズレないようになっている。

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この「毛長の起毛素材」って暖かさを感じる上で超大事。あるとないとで暖かさも肌触りも全然違う。既存の寝袋ってサラサラなナイロン素材のままなやつが多くて、それが本当に不思議なんだよね。なぜ中が起毛になっている寝袋がこんなにも少ないのか。ロゴスとか一部のメーカーだと一応はあるんだけど、なんでみんなもっと中の肌触りにこだわらないのだろう。

なので、どうせ毛布も持って行くならば最初からセットで収納できるようにした方が絶対に便利。もちろん取り外して個別に洗えるようにもなっています。

というわけで、この寝袋の特徴はこれ一つで「寝袋」+「毛布」+「断熱マット」の全てが賄えるってことにあります

そもそも既存の寝袋って、敷き布団も掛け布団も同じように作ってあるのがおかしいってずっと思ってたんだよね。

インフレーター方式のメリットは、くるくる巻いて空気を抜けばコンパクトにできるってこと。実際に試していないから分からないけど、収納時は恐らくΦ20~30cm✕長さ80cmくらいの筒状になるんじゃないだろうか。


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外側がウレタンマットなので普通の寝袋みたく三つ折りに畳んだりはできないけど、その分だけ多少細くはなるはず。これを細長い袋に入れれば収納は完成。

寝袋としては確かにちょっと大きいけど、寝袋+断熱マット+インナーシェラフやあれやこれやが省略できて、しかも快適に寝られるなら許容範囲じゃなかろうか。丸っこいよりは、細長い方が車にも積み込みやすいし。

既存の寝袋に対する不満として、どれも収納時は俵型で、収納袋でギュッと締めるタイプが多いからいくら圧縮してもまん丸のバレーボールみたいになっちゃって重ねられないし収納しづらいってのがあったので、ここは是非改善したい要素。寝袋って重くはないんだけどとにかく持ちにくいのです。

さらに、足元部分だけモバイルバッテリーからのUSB給電で温まる電熱線が仕込まれているとよりグッド。これで嵩張る湯たんぽも持っていかないで済む。ちなみに、既存で売っている電熱寝袋は足元じゃなくて背中ばっかり暖まるのと、電源の位置が非常に不親切。悪くはないんだけどまだまだ最適解にはなっていない。

とりあえず、ポイントとしては「①空気を抜いてくるくる巻けるようになっていること」「②中に毛布&それがズレない仕組み」「③地面の冷たさをなるべく伝えない床側素材」「④足元だけの電熱線」という個人的な要望4点をまとめてブチ込んでみた感じが、この寝袋です。

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肝心の寝床部分についてはコットなりさらなる極厚マットなり、個人の好みで対応すればいいと思う。そこはスタイルの部分なので分けた方が使いやすいかと。

あと、本当ならばマミー型の方がコンパクトだし首元が寒くないんだけど、あれ見た目的にあんまり好きじゃないのよね。なんかマトリョーシカみたいだし。なので形状としては封筒型にしています。

そもそも、サンプルデザインなので水色で塗りつぶしちゃったけど、本当ならばもう少しシックでレトロな模様をデザインしたい。売っている寝袋に対する僕個人の最大の不満点は、なんかジャージみたいなスポーティーでビビッドなデザインが妙に多いってこと。

さらさらでテカテカのナイロン生地だからそうしたくなる気持ちも分かるんだけど、キャンプギアってみんなレトロで落ち着いた色合いでまとめようとしているし、メーカーさんはもっとナチュラルでシックな質感にこだわった方がいいと思う。

これ全部実現したら販売価格はいくらくらいが妥当だろうか?

少なくとも、冬キャン最大の懸念点が寒い中で本当に寝られるかってことだから、ちゃんと需要はあると思うんだけどなぁ。これなら一酸化炭素中毒の心配もないし、結局は慣れている人が使っているアイテムを一つにまとめたオールインワンパックでしかないわけだし

あれやこれや全部まとめて買うことを考えると2万円くらいだろうか。まあ未知の商品に2万円は物好きしか手を出さないので、個人的には16,000円くらいまでなら”買い”だな。


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