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キャンプギアに対するささやかな提案①

ここ何年もキャンプグッズを買い漁りなんとなく自分のスタイルも見えてきた中で、既存の売ってるものだとどうしても痒いところに手が届かないことが多々あることに気がついた。

熟練キャンパーさんたちはそのあたりの創意工夫の鬼なので、ほとんどの人が改造したり自作したりするんだけど、あいにく僕はそこまでの設備は持っていない。

然りとて、気付いてしまった以上は無視もできない。

あと、こんなこと言ったら怒られてしまうかもしれないが、キャンパーってみんな「わざわざ苦労しにキャンプに行っている」ところがあるので、キャンプギアの改善すべき点が正しくメーカーまで届いていない気がする。どのメーカーさんもなんか似たり寄ったりなんだよね。

そして、キャンプ系YouTuberなんかがメーカーとコラボとかしているんだけど、既存のギアのイメージが強過ぎて焼き直しにしかなっていないことも多い。

そうじゃないんだ!もっと根本的なところで「新しさ」が欲しいんだ!

そんなわけで前置きが長くなってしまったけど、いつしか自分がオーダーメイドする日のために、あとひょっとしたら誰かがパクって作ってくれないかしらという淡い期待を込めて、自分が欲しいギアの数々の企画書を書いてみました。

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まず最初はテント。やっぱり一番目立つし大事なのはテントです。コンセプトは「どんな状況でも最高に快適な暮らし

サイズは2.8m✕2.8mに高さ2.4m。いわゆる4人用くらいのサイズ感だけど、むしろ大人2人がゆったり過ごせるように作りました。


パッと見はデザインがちょっとゴチャついた普通のワンポールテント……に見えるけど、イメージではこれはポールを二股にしたいわゆる「フォークテント」を想定しています。

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僕はワンポールテントってのがどうしても苦手で、あのど真ん中にそそり立つポールがどうしても洗煉されたデザインに思えない。対角線上にポールを配置することで、中が広々と、かつフレキシブルに使用できます。

そして、こだわりの第1弾は「透明な採光窓」

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不思議なことに、ほとんどのテントに窓ってないんです。あってもほぼ間違いなくメッシュ窓で、透明なビニールの窓って海外製の高価なツールームテントの一部にたまに見られるだけ。これが下手に遮光性の高い軍幕とかだと時計を見るか外に出るかしないと朝か夜かも分からなかったりします。

けど、起きた時に日の光が入ってくるのってとても大事なことだと思う。みなさんも朝起きたらとりあえずカーテン開けたりしますよね。

なので、中からカーテンで隠せる透明な窓って非常にありがたいと思うのです。また、雨が降った時なんかでも外の景色を楽しむことがでる。テントっていちいち入口を開けないと外の様子が一切分からないってこともザラなので、是非ともこれは欲しい機能だ。

次いで、こだわりの第2段は「可変式のフリップドア」

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通常はただの幕としてめくって出入りするんだけど、左右にある”襟”を立ててファスナーを締めることで、入口部分だけが前にせり出すようになっている。

なんでわざわざこんな機能が必要かというと、一つは悪天候時の雨よけです。三角型のサーカステントって、入口部分が斜めになっているため、ちょっとした雨でも中が結構濡れてしまう。さらに、タープと連結しても、かなり「奥の方」に設置しないと吹き込んだ雨が天井を伝って入口から入ってくる。

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それに引き換え、こちらのテントであれば「ひさし」の奥にタープ用のフックが元から付いているので、そこにタープを繫げるだけでテント内に雨が入ってこないよう簡単に連結可能となる。

さらに、ひさし部分の上部が開閉可能なため、ベンチレーターとして換気もできるし、こちら側からも採光が可能。

そして何より、最大のポイントが「薪ストーブをそのまま入れられる」ってこと。薪ストーブって結構場所を取るんだけど、テント幕に当たらないようにすると壁が斜めの三角テントではかなり内側に入りこんでしまう。

しかし、このでっぱらせたフリップ部分に設置すれば、改造なしで上部の穴から煙突も出せまるし、ここだけ壁が垂直になっているためデッドスペースがかなり削減できる。

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寸法図だとこんな感じ。

フリップドアは片方だけ展開してもいいし、両方開くことも可能。このフリップ部分にものを置いて、出入りは別の面の観音開きの方を使うのも自由です。

「スタイルや環境に合わせて自由に組み替えられる」というのがこのテントの最大の目的であり、その人が一番落ち着く使い方を追求できるようになっています。

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内部についても同様に、インナーテントを「自分の好きな位置」に合わせて調整できるような仕組みを考えてみた。

インナーテントの一番上をポールの上に固定し、下は全部で5組あるフックに固定することで、全面~2/3~半分の3パターンでインナーテントの広さを変更可能。これにより、家族で広々と床上でくつろぐ人はフルタイプを、ソロで寝るスペース以外は地面にいろいろ置きたいという人は半分……のように状況に合わせて使い方を選択できるようはず。

片側だけでなく、線対称で5組になっているのは設営時に前後を気にしなくていいようにです。

あと、図解にするまでもないことだけど、雨や換気が入ってこないようにするためのスカートだとか、夏場は逆にそこから風を取り込めるように内側に捲きこめるようになっているだとか、入口部分の上部にはフックを付けてランタンを下げやすくするみたいな既存の工夫はちゃんと取り入れたいところ。もちろんガイロープでしっかりと固定できるようにもなっているし、最上部に開閉式のベンチレーターも想定済み。

よくある内部のポケットなんかは不要かなぁ。なくて困ったことないし。

素材はコットンだと重すぎるのでやっぱりTCかと思うけど、工学的な知識はないのでそこはプロにお任せ。

強度確認も込めて模型も作ってみたんだけど、立体にするとこんな感じです(検証しながらデザインチェンジしているので若干バージョンは違います)

図1


まあ、見積も取っていないような完全な妄想なんだけどね。でも、下手に高いテントにグレードアップし続けるくらいであれば、自分が欲しいものが具体的に見えているんだからそのうちオーダーメイドで作ってしまいたい。

実際、いくらくらいかかるもんなんだろう?

ただ、この後にアップ予定の他の金属製品・機械部品に比べれば、実はこのテントが一番実現可能性が高い気もする。

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