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明日は休みだから

日記3本立てです。

●思いっきり残業しました。しばらく土曜出勤が続いていたから、一週間の仕事が金曜日で終わること自体がひさしぶりです。次の日も仕事だと「ある程度体力を残しておかなくちゃ」と思ってそこそこで切り上げて帰るけど、今日はその心配をしなくても平気です。

 定時を過ぎたところでいったんコーヒーで休憩したあと、日々の業務はおいて、落ち着いてじっくり取り組みたい仕事だけをしました。大学の講義のレポートみたいな、講演会の記録をまとめたりするのとか。あとマニュアルを読んで、いろいろ設定するのとかもやりました。そのうちに建物が閉まる時間になってしまったのでおしまいにしました。土日は仕事のこと考えないぞ!

●昨日の帰り、普段より電車が混んでいて、ずっと立っていました。自分と同じような、仕事帰りらしき女の人もけっこう乗ってきて、それで気づいたんですけど・・・わたし、色気がなさすぎるのでは・・・・?ちなみに着ていたのはポロシャツのような、さらっと気持ちいい白いシャツに、グレーのチェックのスカート。どちらも着心地良くて好きなのですが、とにかく色気がなくて味気なくて、つまらなかった。髪もシンプルなひとつ結びだったし、時計もしぶいブルーグレーの革の時計だったし、指輪は忘れていたし、スニーカーだし。女らしさがどこにもない、甘くも辛くもない、なんというか・・・無糖コーデ?

 せめて髪はくるりんぱを入れて、飾りももうすこし華やかにしておけばよかったな~。あるいはメイクを甘くすれば少しは変わった??イヤリングとかつけたら違うのでしょうか???

 いつもひとさじ、甘さのある格好をしたいなあ~と思った日でした。

●月曜日に「タリス・スコラーズ」の演奏会に行きました。世界トップレベルのイギリスの声楽アンサンブルグループです。500年くらい前の音楽、特にルネサンス期のミサ曲や宗教曲をレパートリーにもち、CDもたくさん出しています。1973年に結成されたので当初からは歌うメンバーは入れ替わってきているのだけど、その響きは変わらずに保たれています。

 学生時代「ナクソス・ミュージックライブラリー」に登録したのがきっかけとなり、わたしは彼らの歌声を、日々浴びるように聴いていました。いつか生で聴いてみたいとは思っていたけど、先日ひょんなことから来日するという情報を得て、即チケットを購入。こんなに突然、夢がひとつ叶うとは。

 演奏がはじまってから10秒で涙が出ました。とても現実のものとは思えなかった・・・光り輝く美しい歌声なのだけど、その輝き方にもいろいろなニュアンス・バリエーションがあってその表現力に圧倒されました。たとえば「月」と「太陽」の光の様子なんかを明確に歌い分けているわけです。

 特に印象に残ったのはロッティという作曲家がつくった「十字架につけられ」という曲です。これはイエス・キリストが十字架にかけられている部分を歌詞に取っている歌で、初めて聴いたのですが、逃れることのできない苦しみが、ぶつかりあう不協和音によって見事に表現されていました。まるで鉄の鎖のようなそんな音楽が、低音楽器も打楽器も使われずにたった10人の声だけで力強く表現されていること、また苦しさと美しさが同時に感じられることに心底驚きました。

 ミサ曲も宗教曲も歌った経験があったから、わたしは歌詞も含めて表現を味わえてこの演奏会をものすごく楽しめたけど、この感動や面白さを人に伝えようとしても、それはなかなか難しいことですね・・・。DVDを買って人に見せたのだけど、全然伝わってないっぽい。

#日記 #エッセイ #音楽 #仕事 #ファッション