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インタビューでよみがえる記憶

みなさん、こんにちは。

今日、総務省内閣府から委託を受けたコンサルタントより、インタビューを受けました。内容は、

『人口20万人未満の市町村におけるPPP/PFI導入に関するアンケート』

についてです。

事前にアンケートには答えていたのですが、さらに深掘りして話を聞きたいとのことで、2時間半ほど、ZOOMでインタビューを受けました。

PPP/PFIというのは、ざっくりいうと、行政だけで考えた仕様で仕事を発注するのではなく、民間のアイデアが活かせるように、行政は、欲しい性能だけを、提示して、仕事を発注するやり方です。

例えば、「50㎡の研修室」と要求するのではなく、「30人程度の研修でできる空間」というような表記の仕方をします。こうすることによって、前者は、必ず「部屋」を用意しなければなりませんが、後者はそうではありません。ホールやロビーなどの空間を兼用するというアイデアが出てくるかもしれないし、ひょっとすると、屋外テラスのような空間が用意されるかもしれません。

このように、民間のアイデアを存分に発揮してもらう手法のことを、PPP/PFIなどと、いうのですが、僕がこの事業に携わり始めたのは、約6年前の2014年からです。



今日のインタビューでは、どういったことに苦労したのか、なぜ、そのようなことが起こったのか、そして、これからどうしようとしているのか、細かいところまで、質問されました。

他の自治体の今後の参考になれば、と思い、当時を思い出しながら、一つ一つ、丁寧に回答していったのですが、苦労したことのほとんどの原因は、「知らない」「知識不足」だということに、話ながら気づきました。

PPP/PFIを始めて導入するため、それが一体どういう手法なのか知らない人たちに、当時、何度も何度も、同じ説明をしました。どういえば、わかるように伝わるのか、どう表現すればいいのか、いろいろ工夫していたことなどを思い出しました。

「知らない」「わからない」から、その手法は認めらない、民間の良いようにされてしまうのではないか、など、様々なことを言われました。

その都度、そうではないことを説明し、施設が完了し、今年4月に施設オープンとなりました。

新型コロナウイルスの影響で、当初予測より、利用者は少ないですが、それでも、年度内には、目標数に到達することは、間違いないほど、施設に足を運んでいただいています。

約6年間、事業の発足から、施設建設、そして、オープンまで、一貫して担当させてもらえたことで、PPP/PFI事業の全体像や、注意点は、よくわかるようになりました。これは、勉強しただけでなく、実際に、事業を経験したからに他なりません。

その経験をインタビューでお話しさせてもらったことで、改めて、大きな事業、そして、良い経験をさせてもらったなぁ、という気持ちになりました。

公務員では、なかなか、こういった新たな取り組みを経験することは難しいですが、今後も、「知らない」ことを恐れずに、様々な事業に挑戦していきたいと思います。

それでは、また。

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