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千賀健永(Kis-My-Ft2)初の個展「FiNGAiSM(フィンガイズム)」がとにかく凄い

以前、最近の気になるアート系情報として、草間彌生×LouisVuitton コラボーレションがとにかく凄い という記事を書いたのだが、

それに劣らない素晴らしい個展を最近見ました。それはアイドルグループKis-My-Ft2・千賀健永の個展FiNGAiSM(フィンガイズム)」是非お勧めすぎる本個展。何がすごいか記事に纏めてみました。

アイドルグループを超えたセンス

千賀健永さんに初めてお会いしたのは昨年。iPadに書かれたとってもビビッドで力強いドローイングアート作品を沢山見せて頂きました。
鮮やかな色使い。独特なキャッチーな世界観。千賀健永さんの描く作品にすっかり惹き込まれました。そして何よりその作品の事をとっても楽しそうに話をされる千賀健永さんを見て、凄いこの方アートが好きな方なんだなぁとその人柄に対してもすっかりファンになった事を覚えています。

そして最近になり、「以前話していた個展がとうとう開催されるので是非見に来てください!」というご招待を頂き、それは是非是非見に行かねばと。音楽仲間の方をお誘いして会場に向かった訳です

個展というイメージを全く覆す表参道ヒルズハイジャック

そして向かった先は表参道ヒルズ。その時点から若干頭に???がついていたりしていたわけですが、行ってみてびっくり。それは個展というか、表参道ヒルズジャック。まるごと全部千賀君祭り…。
普通の個展をイメージしていた我々は完全に度肝を抜かれる事に。

表参道はストリートにずらっと千賀くん祭り

さらに中に入ると、“手”や"指”をモチーフにしたオリジナル・キャラクター「FiNGA」の7メートルの巨大なモチーフが空中に浮いています。この時点で正に草間彌生のHarrodsジャックが頭によぎり、アートプロデュースの極みをリアルタイムで見れる、そんな感動に包まれた気分に。

空中に浮く巨大なFiNGAとアートによる表参道ヒルズジャック

会場内はテーマパーク!

そして、中に入ると、「FiNGA」の立体フィギア群64体がずらりとショーケースが並びます。パーツごとに分かれるようで、その組み合わせでオリジナルFiNGAが制作可能になっているのかな?という、仕掛けを感じます。きっとそうすると同じ組み合わせのものを売らない事で、自分が持っているものは世界に1つの「FiNGA」になる。みたいなNFTのようなビジネス世界が待っているのかな?という想像を起業家的には搔き立てられるのです。(全くそういうビジネス要素は無い、純粋なアートなのかもしれないので。この辺は本当に自分の想像です。。)

でもそういうビジネスシーンだったり、もし買えるのであれば家のどこに飾ろうかな。。と行ったインテリアシーンだったり、2次的なアートに留まらないいろんな想像が頭に浮かぶのもこの作品の魅力の1つなように思うわけです。

パーツを色々変えられるフィギュア作品

そして圧巻は中に入った後のドローイングアートと立体FiNGA君を並べて、FiNGA君の世界観に入る事ができる体感アートとしての仕組み
これは非常に斬新。見るだけではなく、その世界の中に入れる訳です。
(後ほど、千賀君から、「テーマパークみたいにしたくて」と言う話を聞いたのですが、おおおお天才か。とただただ思うだけでした。)

千賀ワールドに入れます。ディズニーランドのカートゥーンエリアのようなワクワク感。
自分が作品の中に入って完成する展示もあります。
このFiNGA君たちに囲まれての真ん中の撮影が最高です。

こういう前衛的なアートと言えば、例えばオノヨーコ様を個人的には思い出す訳です。特に参加者が参加する事で成立する作品として床に置いたキャンバスを来場者が踏みつけることで初めて完成するという作品「踏まれるための絵画(Painting To Be Stepped On)」(1960/61年)ー下記Twitterの写真ー とかが有名なのかなと思う訳ですが、で、こうした参加型作品を想起させる、色々な取り組みや挑戦が感じられる個展だと実感しました。

そして、全てにこだわる

さらに会場内では千賀君がどのようにFiNGAを描いているか?だったり、フィギュアを作っている様子などが映像で流れており。フィギュアも自分で作っているんだ!?!?と驚きしか感じません。そう言えば例えば、藝大とかの試験って絵も描くし、粘土の立体制作もあるから、きっと芸術家って絵を描く人はモノも作れるのね・・・と納得したり。

そしてさらに千賀君が自分が履きたいシューズを職人に習って作ったというFiNGAが履いているクツの実物作品もずらっと並ぶ。シューズファンにもたまらない作品群もあり、もう千賀君のアート展開とセンス幅広さにただただ驚きを感じざる負えません。

「足」に関連する創作活動として靴職人の方に弟子入りされて、材料を集めて自ら制作した私物スニーカー作品5点がずらっと紹介されています。

ファンサービスもいっぱい

そして、会場を全部見て回った後、千賀君が会場にいらしたので、色々話をさせていただき一緒に作品と千賀君と我々で記念撮影もさせて頂いた。とってもサービス精神たっぷり(涙)
普段のスケジュールも相当多忙にも関わらず、こうしてちゃんと個展に来て交流をされるという事に頭が下がる思いでいっぱいです。

また写真撮影禁止ゾーンには、キスマイのメンバーからのエール文字等があったり、キスマイメンバーの温かさも何だか感じられて素敵。

お土産も買えるよ

そして出口には、それ自体がまたアートでもあるグッズも買えます。

キーホルダー買いました。最高峰です。

最後に

という事で、見どころ一杯の最高の現代アートを楽しめる本格的な展示です。とにかく見るだけで心が何だか温まる。千賀君の才能と、想いと夢がいっぱい詰まった素晴らしい個展な訳です。
きっとこの先東京以外での展示や、海外への進出なども十分あり得る話題のアート展示になっていくでしょう。
その意味ではいち早く東京での展示を見ておくのは必須。後々アーティストして有名になっていった際に、「俺初の個展見に行ったんだよね」って後世において言える事はとっても貴重な体験の筈!

絶対的におすすめです!会期は今週日曜日までなので、まだ伺えてない方は是非お早めに!

このお腹が出ているFiNGA君は、千賀君がポテチを食べてお腹が出ている様子を表しているらしく、そうした所も含めて身近なキャラクターとして育って行ってほしいという思いが込められているそうです。是非会場で見てね!

【詳細】
個展「FiNGAiSM」
期間:2023年5月19日(金)~6月4日(日)<計17日間>
開館時間:11:30~20:00(時間指定入場制/最終入場19:00)
場所:表参道ヒルズ スペース オー
住所:東京都渋谷区神宮前4-12-10 表参道ヒルズ 本館B3F
チケット:2,200円
一般先着販売日:2023年5月4日(木)~6月4日(日)
チケット販売サイト:https://fingaism.jp


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