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「白湯」が流行っているらしい。私の朝も白湯からスタート!

朝、テレビをつけたら、「最近、若者の間で白湯を飲むのが流行っている」という話題が特集されていた。若者=20代で、男女ともに約50%の人が白湯を飲むことを習慣にしているという。
女性は比較的どの年代も多く、4割程度は飲んでいたが、男性は年齢が上がるほど飲む割合は少ない。まあ、そうだろうなと思う。出演していたコメンテーターのおじさんたちも「なんで白湯?」みたいな反応だった。

「若者がなんで白湯?」というところは私も興味があったので、しばらく街頭インタビューなども見ていたのだが、若者は「インスタでいいって知って……」など、SNSでの情報を採り入れて始めた人が多いようだった。
SNSでの情報はあくまでも「きっかけ」であって、実践してみて何かしらの良さを感じたから続けているのだろう。実際、「温まる」「胃腸の調子がよい」など、何らかの効果があったようだ。

私たちのように昭和生まれのインターネットもない時代に10代を過ごした人とは違って、今の若者は情報を得る手段が多い。もちろん何でも鵜呑みにしたり、フェイクに騙されたりすることは気を付けなければならないが、上手に使えば自分にとって有益な情報をすぐに手に入れることができる。
「白湯」も同様で、きっといくら母親世代が「白湯は体にいいのよ」と勧めても飲まなかっただろうが、自分の信用するインフルエンサーが「白湯、いいよ~!おすすめ!」と言えば、「やってみよう」となる。
そういう情報が「やってみること」のきっかけになるのはいいと思う。特に白湯なんて、お金がかかるわけでもないし、誰に迷惑がかかるものでもないし。ただ、あくまでも「きっかけ」であることが大事で、そこから「本当に自分に合うのか、良いものなのか」を判断するのは自分自身だ。それは忘れてはいけないと思う。

よく夫と「情報弱者になってはいけないな」という話をする。やっぱりいるのだ。私くらいの世代以上だと、この世にあふれる情報をどう採り入れ、どう使うのかわからない人というのが。そういう意味では若者より危ない。検索が下手だったり、一部の情報を鵜呑みにしたり、ひどい時は何も調べることなくその道に入ってしまったり。
夫はマーケティングのプロだし、私もライターとして情報をきちんと調べて自分のものにする術を知っているからいいが、これから年齢を重ねていくとどうなるかわからない。その点はしっかり保っていかないといけないなと思う。

ちょっと話がそれてしまったが、白湯の話に戻そう。
もう2年以上前になるが、白湯についてこんな記事を書いたことがある。

今もこの鉄瓶は健在で、毎朝、白湯を作るのに活躍してくれている。
真夏は飲まない日もあったが、基本的には年中飲んでいる。朝はこの1杯からスタートする。効果うんぬんより、習慣になってしまうと、飲まないほうが気持ち悪くて続けているという感じだ。

しかし、最近私は白湯に限らず「水分をとる」ことが少ししんどくなってきている。「ご飯を食べる」のもそうだが、飲んだり食べたりするって、意外に体力を消耗するのだなと気づいた。
昔、アルバイト先の学習塾の塾長が忙しくなると「咀嚼は労働」と言って、噛まずに飲めるウイダーインゼリーばかり飲んでいたことをふと思い出した。あの時は「この人は何を言っているんだろう」と思っていたが、今ならわかる。うん、塾長、確かに咀嚼は労働ですわ。もう名言だとすら思える。

今の私には咀嚼どころか飲める水分でさえ辛いことがある。
というか、朝から「飲まないといけないもの」が多すぎるのだ。昔はいくらでも水分を欲するタイプで、水でもお茶でもアルコールでも何でもたくさん飲む方だったのだが、最近は水分がきつい。

朝起きると、まずお白湯。300mlくらい。それから人参ジュースを飲み、たくさんのサプリメントや薬を飲むためにまたお水。さらに「クエン酸と重曹を混ぜたもの」がガンにいいというので、それをまた300mlくらい。それから、水に溶かして飲むタイプのサプリがあるので、それでまた200ml。
これを全部飲み切るのに午前中いっぱいくらいかかる時もある。調子がよくても1時間はかかる。
お腹がいっぱいの時に何も口にしたくないような感覚。水分を見るだけで気持ちが萎えるというか、しんどいなぁと思ってしまう。
お茶やコーヒーもあまり飲まなくなった。以前は原稿を書く時はずっと何か飲み続けていたのだが、それもしなくなった。
アルコールも飲まないので、夜はほぼ水分をとらない。お水かハーブティーを1杯くらいだ。でもなんやかんやで(昼も別のサプリを飲むし)、1日トータル2リットルくらいは飲んでいるんじゃないかと思う。水分はそれくらいは摂ったほうがいいと聞くから、結果的にはこれでいいのだが。

こんなに水分がしんどいのに、なぜそんなに水分が必要なサプリメントを飲んでいるかというと、およそ3ヶ月前に鍼灸の先生が「とりあえず3ヶ月間だけでもいいから、どうしても飲んでほしい」と言って、無料で大量にくれたのだ。先生は栄養の勉強もされていて、食事やサプリに関してもいろいろ指導してくれる。
ただ、ここで販売しているサプリが恐ろしく高価なもので、鍼灸だけでも毎月5~6万円払っている私には手が出なかった。それを「無料」でくれるというのだ。

ずっしりと重い紙袋を渡された時は本当にびっくりした。5種類も入っていたので、2万円くらいはするんじゃないかと思ったのだが、後で計算してみてさらにびびった。5万円くらいする!
それを先生は「なくなったら言ってください」と言い、同じものを2回もくれたのだ。

これが1セット

実は2回目にくれようとした時、「いや、もう無料でいただくのは申し訳ないので……」と断ろうとしたのだが、その時に先生がこう言ったのだ。

「どうしても飲んでほしいんです。僕の自己満足かもしれないけど。前に診ていた患者さんにはもっとできることがあったんじゃないかって、後で後悔したんです。だから、今回は絶対に後悔したくないんです。次の検査まで3か月、僕にできることを全部やらせてください」

私は泣きそうだった。こんなにも親身に、一人の患者に向き合ってくれる先生なんて、なかなかいない。私はやっぱり運がいい。いつもいい先生に巡り会える。
涙をこらえながら、「じゃあ、お言葉に甘えていただきます。飲みます」と答え、ありがたく大量のサプリメントをもらって帰った。

ただ、さすがに夫が「それはあかん。先生の情熱はもう十分に伝わった!だから次からはお金払おう。俺が払うから」と言ってくれ、私もすでに10万円分のサプリをもらっていることに恐縮していたので、2回目の分がなくなった時には「ありがたいですけど、自分で買います」と告げた。先生は「でも、高いですよ」と言う。いや、だから買うんやん!と思い、「いいんです。買います。先生を信頼しているので」と言うと、申し訳なさそうに納得してくれた。(そして2割引きにしてくれた!)

というわけで、分不相応な高級サプリメントを大量に飲むため、水分きついなぁと思いながらも頑張っている。そろそろ3か月経つ。あと2週間で検査もある。
私のこの頑張りと、先生の優しい気持ちと熱意が、結果に表れているといいなと思う。表れていてほしい。いや、表れているはず!

自分はいろんな人に支えられて、今生きている。そのことを胸に刻みながら、今日も私の朝は白湯からスタートする。

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