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小説 日のあたるこころ

7話 笑顔のヒント

愛はスママネこと青山さんと帰宅が一緒になり、その時に聞きたいことを聞いた。

皆、夢を話しにくいとか、夢がはっきりしたとか、その追いかけてることがわかれば、それぞれの困っていることがわかるようになったとか話してたけど、違うと思います。

青山は静かに愛の意見を受け止め、聞いた。どう違うの?

愛は誰にも話してなかったことを話した。

私は高校を辞めようとしました。それはネイルの勉強、夢のために海外行きたいからです。私からすれば、夢で悩み、もがいている人を見ると、ずっと笑顔でいないとなと思っていました。

自分は、お金貯めないといけないし、勉強もたくさんしないといけないから、メールも皆には苦手で返事は返さないと思うと事前に伝えていました。だからせめて、笑顔でいないとと思っていました。学校とか友人と距離ができていたのかもしれません。

青山は答えた。僕は、距離というより、あなたは、いろいろなことが見えていたと思いますよ。笑顔の効力を誰よりも知っていたんだと思います。それは辛い、悲しい人の気持ちを理解していたからだと思います。

笑顔の効力はね。当然、生きていて、感情もあり、表情も示せる。または、その方も理解できるからあるんだと思います。

でも、本当の効力は、伝えたいことがあるからなんです。

あなたは海外で勉強をしたらおそらく、テレビ電話で家族と話すと思います。

だけど、家族は言うでしょう。愛、話すことはないのか?と。何度も話すでしょう。伝えたいことは大切だと言うことなんですよ。

そして、そういう関係性や大切は、あなたの心を前向きにするんです。

あなたがテストや試験に失敗するとします。しかし、あなたはまだネイルの道は失敗してない。それと同時に、他者の頑張りを良い意味で計れるんだと思います。

例えば、子どもが花を育てるのと、たけしの夢であるソーシャルワーカーになるは比べられないと思います。ただ子どもの力で頑張って花を育てることとソーシャルワーカーになる過程をあなたは同じように考えられる。だからこそ、部活のエースばかりのリレーで、たけしがリレーに出た時に応援できたのでしょう。

あなたは、たくさんの伝えたいことがあるんです。だからこそいつも笑顔を振り撒くことができるんだと思います。

ただ、あなたは、誰かの頑張りを計れるので、自分自身が困った時は頑張り過ぎないように。

8話 勉強の日々