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「きっとそういう方々には私の音楽は不要でしょう」こそ山下達郎の真骨頂

オイラは40年来の山下達郎ファンです。
何らかの事情で従来のファンの99%が彼から離れていっても、自分だけはファンで居続けようと思っています。

それはさておき、今回の松尾潔氏のツイートに端を発する山下達郎の7分間の独白について、多くの方が見解を示されています。
その8~9割はネガティブな反応、1~2割がフラットな反応、と見受けられます。

しかし、山下達郎が最後に放った一言

「このような私の姿勢を、忖度あるいは長いものに巻かれていると解釈されるのであればそれでも構いません。きっとそういう方々には私の音楽は不要でしょう」

に関しては「余計な一言だったのでは」というのが99%の意見のように見受けられます。
たしかにリスクマネジメントの観点からはそのとおりだと思います。
しかし、山下達郎が山下達郎を貫くためには、この一言は「絶対必要」だったと、私は確信しています。

・現在の世間の風潮を考えれば、「ジャニー氏を尊敬している」旨の発言は禁句であることは百も承知。
・むしろ、「以前は尊敬していたが現在は考えを変えざるを得ない」等の発言が無難であることもわかっている。
・しかし、日本中の誰もがジャニー氏を非難したとしても、自分のジャニー氏に対する恩義、尊敬の念は変わらない。
・ましてや、前言撤回してジャニー氏を貶める発言をすることなど、男としてのプライドが許さない。
・結論、日本中から大バッシングを受けても「正直な気持ち」を話すべきである。
・その結果、前述のように「お前の音楽などもう聴かない」と言われても仕方ない。
・すべて受け入れてみせる。

・・・という覚悟が、あの一言に込められている、と私は解釈しています。

この一言こそが山下達郎の決意表明。
この一言こそが山下達郎が鋼鉄(はがね)のロケンローラーであることの証明。

山下達郎は、古臭い日本人の感性=義理人情を何よりも重んじる、時代遅れの男です。

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▼参考リンク
BLUES和也のSoundCloud
GarageMihoのYouTubeチャンネル旧ブログ「だからPA屋なんですってば」のアーカイヴ
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