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言語化力を身につけて人生好転

ブルーツ・リーです。

普段、みなさんが何気なく使っている言葉が、 
仕事も人間関係も人生も変える、たった一つの「最強の武器」になります。

そう伝えている本が2020年に初版された、
言語化力 言葉にできれば人生は変わる」です。

著者は元博報堂、The Breakthrough company GO代表の三浦崇宏さん。
言語化のプロである彼は、今の世の中は一般の人でも言葉の影響力を駆使できるといいます。

約5年前、2016年に一般女性がブログに「保育園落ちた 日本死ね」と投稿・拡散され、それが共感を呼び、国を動かすきっかけになりました。

「保育園落ちた 日本死ね」は、
シンプルで強力なコピーです。

「保育園落ちた」というファクト(事実)と、「日本」という大きな権力と制度に対して、「死ね」というインパクトある言葉の組み合わせが、一般人の生活からあふれ出た魂の言葉として、
強い力を持つと解説しています。

ほかにも「イクメン」という言葉ができたことで父親の育児参加が促進され、「おひとりさま」という言葉によって孤食の市場ができました。

このように言葉は社会現象を起こし、世の中を変えることができる大きな武器になります。

とはいえ、言いたいことを表現する力がない、問題や事象について語りたくても、うまく言語化できない……そんなもどかしさを抱えている人も大勢いると思います。

今回はそんな人たちでも瞬時に言葉が生まれる
「4つのステップ」を本書からピックアップします。

① スタンスを決める

まず、スタンスを決めること。

そもそもスタンスとは何かというと、
ざっくり「自分と世の中との向き合い方」です。

自分の社会における立ち位置と世の中の動きに対する好き嫌いを明確にし、社会がどう変われば自分が快適にストレスなく生きられるかを考えると、自然とクリアになります。

たとえば、コロナ禍で飲食の職場で働いている人であれば、国の経済支援対策についてどう思うか。3人の子どもを育てるシングルファーザーなら、今の働き方改革についてどう思うか。

また、自分が熱狂しているものや好きなことでも良いでしょう。
スポーツが好きな人がチームマネージメントや組織論について持論を持っていたり、アイドルオタクがファンビジネスの構造を熟知しているなど、「好き」が軸となって言葉を展開しやすくなります。

自分のスタンスが見えてこない場合は、ニュースを幅広く見てみると、気になること、感じることが見えてくるはずです。そうすることで、自分が世の中に対してどういう意見を持っているか、向き合うスタンスが自ずと定まってきます。

 ・ 自分が絶対に曲げたくない価値観は?
 ・ どんな社会であって欲しいと思うか?

を考えてスタンスを決めましょう。

② 本質をつかむ

次に、本質をつかむこと。

表面的な現象ではなく、現象が起きている構造をつかみ取ることです。

そのためには、以下のプロセスを踏みます。

・固有名詞を省く
・時系列を無視する
・行為と現象と関係性だけを抜き出す

こちらがスパイダーマンを具体例とした文面です。

※()は固有名詞
主人公(スパイダーマン)は、大切な人生の規範になるべき存在(アイアンマン)を失って孤独である。彼は嘘を操る敵(ミステリオ)と戦い、打ち破る。その過程で、それまでの人生の規範であったヒーローとは違う、自分が目指すべきヒーロー像を発見する。それはこれまでの自己犠牲によって世界を救うヒーローではなく、自分の人生の楽しみと、世界をすっくうことを両立しようとする道だ。
(著書より引用)

上の文には固有名詞も、時系列の順序も含まれず、ただ、どんな人がどんなことをしてどうなったか(行為と現象と関係性)を端的にまとめただけです。

属人性、詳細、時系列、個人の感情を排除することで整理できます。

③ 感情を見つめる

②で本質をつかんだあとは、思いっきり自分に目を向けましょう。
人の心を動かすのはいつだって感情です。

自分のスタンスと照らして、自分がどんな感情を持ったかを言葉にします。
喜怒哀楽だけではない。ワクワクした、ムカついた、誰かに伝えたくなったなど、とにかく自分の感情を冷静に観察します。

そして、その感情を抱いた理由を考える。腑に落ちるまで、徹底的に自問してみましょう。

常に自分のスタンス・感情を見つめ続けることで、オリジナリティのある言葉が生まれてきます。

➃ 言葉を整える

最後に、言葉を整えること。

ここまでのステップで生み出された言葉を、相手やその場の雰囲気に合わせて調整します。相手に残したい印象によって言い方を丁寧にしたり、ネガティブをポジティブにしたりして、整えていきます。

ここまでを料理で例えるならば、
① スタンスを決める=何を作るか
② 本質をつかむ=食材を選ぶ
③ 感情を見つめる=味付けをする
➃ 言葉を整える=お皿に盛りつける

といったイメージです。
大方は①~③で伝えたい言葉の方向性は固まります。そのため、④は最後の微調整程度で考えてください。

さいごに

いかがでしたでしょうか。

本書では、PRやクリエイティブで経験を積んできたプロが指南する「強い言葉の生み出し方」が、まだまだたくさん伝えられています。

そして言語化することの本質は行動を起こさせることであり、それは相手だけでなく自分自身にもです。

行動した人のみが人生を変えることができ、
その行動へのアプローチが言語化力。

自分が自分の人生を頑張るシンプルな理由を言葉にできれば、今の限界を簡単に超えられると言います。

そして、自分の幸福を定義して言葉にすることで人生をぶらさない。

言語化力を身につけて、人生を好転していきましょう!


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