04_勝手にふるえてろ

勝手にふるえてろ

映画館で見たラストシーンが最高すぎて、夜まで興奮しっぱなしだった。キュンキュンすると肌や髪がきれいになる気がするよね。実際、神木隆之介さんの写真集お渡し会で実物に笑顔で「ありがとうございます!」と言われた時は血の巡りが良くなって毛細血管までカッと開いて「これは体にいい!」と感動したもんね。

映画の話に戻ります。そんな訳でラストシーンをもう一回拝みたいとDVDを借りて見直した今回。たまたま2回に分けて見て気付いたのですが、前半がヨシカ(松岡茉優)が片思いをしている「一(北村匠海)」の章、後半がヨシカに片思いをしている「二(渡辺大知)」の章にちょうどパカっと分かれている。

章の切り替わりポイントは、十年間片思いして脳内で召喚し続けてきた「一」の十年間の片隅にも居なかったことを知り、その場からそっと離れるシーン。そこで「絶滅すべきでしょうか」という映画のキャッチコピーが連呼されます。(ちなみにヨシカは通販でアンモナイトを購入するほど絶滅種に傾倒しています。)

いやいや、見てることを決してばれないように細心の注意を払って片思いしてたんだから、それはそうでしょ。あなたのこと知らないでしょ。とも思うのですが、そこが恋する乙女の怖いところ。
もしかしたら向こうも自分を想ってくれるんじゃ…と淡い期待を抱かずにはいられない。そうでもないと十年も片思いなんて出来ない。
そういえば、ヨシカが「一」に恋した14歳といえば、私がラクリマクリスティのライブに行って「SHUSEと目が合ったらどうしよう」と思っていた年齢だ。やだ、気持ち分かっちゃう。

で、やっぱり最高なのは「二」の章に入ってから駆け抜けてのラストシーンなんですよ。「一」の章はヨシカが可愛いだけなんですよ。いや大事だけど。

乙女(絶滅危惧種)が女になる瞬間が描かれていて、最後の赤い付箋の表現エロすぎ。とても良い。井上陽水『リバーサイドホテル』の「ベッドの中で魚になったあと」ぐらい比喩のエロさを感じた。これからラストシーンだけもう一度おかわりして、DVDを返却します。次に欲しくなるのは何年後だ…?

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