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スウェーデンで子育て①

スウェーデンでの子育てを通じて、驚くこと、学ぶこと、気付くことなどを記録に残していこうと思う。

*日本では子育て経験がないし、私が育った時代とはまた違う、文化的・社会的背景も違う。
だから、比べて、どちらが良い悪いの話ではありません。



先日、息子の学校の先生との懇談があった。
コロナの影響で、カメラ越しのオンライン懇談。
たまたま夫婦共に家にいたので、四者懇談。
(先生と息子は学校から。)

スウェーデンでは、大人が子供を悪く言うことはしない。(特に子供の前では絶対にしない。)

この日も、とにかく先生が息子を褒めまくる。

ありがたいことだけど、私としては、もう少しここを頑張っていかないとね!とか、家庭でもっとここに力を入れて下さいね!とか、何かそういう話を聞きたかった気もした。
…が、ここはスウェーデン。
きっと、そういう質問は、子供も同席してる場で話すのは良くないのかも?と聞けずじまい。

あとから夫に聞いてみると、実は、夫的には国語(スウェーデン語)の本読みが気になっていたのだけど、先生からは特に指摘がなかったから問題ないんだと、特にそのことについて質問しなかったそう。

へぇ〜 そんなものなのかぁ。

実は、私はスウェーデン語ネイティブじゃないから、と学校のことは全て夫に任せている。

でも、ん???と思うことは、しばしばある。

例えば、

・2ヶ月の夏休み中は全く宿題がないこと。


・先生が学期途中でも辞めること。


・6年生までは成績がつかないこと。

・教科書やノート、文房具まで全て支給されるけれど、一切、家に持ち帰らない
→毎日、ほぼ手ぶらで学校に行く。
(そのため、今、どんな勉強をしているのかよくわからない。)

・宿題は、週に一回程度。
(しかも、金曜日に出て、翌週金曜日に提出とか)

・順番をつけることをしないので、運動会などはない。

・給食はビュッフェ式で、先生たちは何も言わない。
→偏食な我が息子は、何も食べずに帰って来ることが、しばしばある(泣)

などなど。
まだまだ、たくさん出てきそうだけど。

とにかく、学校でどんな勉強をしているのか?や、学校での様子などが、イマイチ分からない。

ただ、息子から聞いた話や、周りから聞いた話などから、日本での私の子供時代とは全然違うんだな〜と感じる。

また、その辺りは、ちょこちょこ書いていこうと思う📝


私の父は、とても厳しかった。
子供の頃、学期末には、父の前で正座をして成績表を差し出すという謎の儀式があった。
この時間が、本当に苦痛で苦手だった。
5段階の成績の中で、1や2がある数だけゲンコツで殴られる。
私は、勉強ができない子供だったから、まあゲンコツの数は多かった(笑)

そんな風に怒鳴られ殴られ、「できない子」としてのレッテルを貼られてきた。

でも、それが「普通」なんだと思っていた。

私は頭が悪いと自分でずっと思っていた。
自己肯定感はかなり低かった。

だから、今、スウェーデンで子育てをしていてびっくりするのは、大人たちが絶対に子供に否定的なことは言わないこと。

以前、こんなことがあった。
息子の宿題ノートを何気なく見てみると、スペル間違いがいくつかあった。
なのに、先生も夫もそれを直していないどころか、先生に至っては、花丸に「よくできました◎」のコメントまで…!

夫に聞いてみると、
「この宿題は、スペルを正しく書くことが目的ではなく、自分の意見を書くことが目的のものだから。」
と。
一瞬、意味が分からなかった。
スペル間違いを早めに直してあげた方が、あとあと良くない?と思ったのだけど、、、

そういえば、息子が小さい時に、アルファベットが鏡文字になっていたのも、誰も直そうとしなかった。

「大人になっても鏡文字を書く人はいない。子供は、いつか自分で気づく時がくるから。」


できないことにフォーカスをあてるより、できることを褒めてあげる。

あなたはあなたのままでいい


ついつい自分の中にある「普通」で物事を計りがちで、子供を枠にはめようとしてしまいそうになる時がある。

反省の繰り返しだけど、親として、人間として、ここで子育てすることを通じて、私も成長させてもらっているな、と感じる。

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