さだよ

あんまり力を入れずにゆるゆると過ごしていたい。 記憶力は無いけど美味しかったご飯屋さん…

さだよ

あんまり力を入れずにゆるゆると過ごしていたい。 記憶力は無いけど美味しかったご飯屋さんは忘れたくない。

最近の記事

直接言うのは照れるからさ

ちびごんよ いつの間にか大きくなったちびごんよ。 私の膝くらいの大きさの頃から結構近めの距離でずっと見ていたから、成長過程は全て見てきたのだけれどそれでもいつの間にかと思うのだよ。 ちびと呼ぶには少し大きいから、ごんすけと最近は呼ぶようにしているのだよ。 気づいているだろうか。 いつまで経っても私にとってはちびは、勉強を教えてあげたりなにかをやってあげたりするべきだと相手だと思っていたのだよ。 それが違うと気づけたのは最近で、 ちびはちびの視点で世界を見て たくさ

    • 休職して、大根すって、大根もち食べて

      立派な大根が一本98円だった。 特に大根料理を作る計画はなかったけれど、ふと母が作るきんぴらが浮かんでついつい買ってしまった。 すでに右手には買い物袋満タンの食材たち。もうすぐ家に着くし、と左手で大根を握りしめその立派さを痛感しながら見ず知らずの農家さんを想う。 立派になれよーと育て、いざ土の中から出したらこんなに大きくなってたなんて、かなり嬉しかっただろうな。 きんぴらを作るとして、残りはどうしよう。 大根料理のレパートリーはまだ多くない。いつものように豚バラ大根かみぞ

      • メープル道(ウェイ)

        メープル味のお菓子をみるとついつい惹かれてしまう。 昔からケンタッキーのビスケットについてくる”あのシロップ”が大好きだった。出来る限りあの味を口いっぱいに楽しむために、最初は節約しながらちょひちょびかけて最後のひとくちでこぼれおちるほどのシロップをかけて食べていた。べたべたになった手の匂いをちょっと楽しむまでが私の思い出のケンタッキー。 大人になってメープル好きの自覚が芽生えた後、”あのシロップ”がメープルと知った時はそれはもう点と点がつながったような、カエデとカエデが

        • 湯気みたいな週末

          良い週末だった。 卵焼きを18個作った。 私の大切な人と、大切な人たちの大切な人にふるまった。 たくさんの人が集まってくれた。 大切な人たちがお花を見て笑顔になる人に大切にされてきたことを知った。 知れてよかった。 どうか、と未来を願う気持ちを込めて卵焼きを作った。 絶対に殻が入らないように凝視しながら。 ティラミスを8個作った。 本当は10個の予定だったけど、カップが大きくて8個に変えた。 少しクリームが固かっただろうか。 甘すぎたりしてないだろうか。 量が多す

        直接言うのは照れるからさ

          ちっちゃいことめんどくさがり人間(生クリーム好き)

          前髪は少し伸びてきたなあと思った瞬間からのびるスピードが速くなる気がする。 「よく気付いてくれました!今一生懸命伸びているところなんですよ!」 と自慢げに見せてくれる小学1年生みたいな感じだろうか。 だらだらサボっていたけど顧問が来て、だり~と笑いながらスピードを上げて走り出した中学3年生みたいな感じだろうか。 どちらにせよ、ちょっと前髪が可愛く見えてくる。 切ったら終わるということはよくわかっている。 失敗したらいやだなあとか、ちょっと集中しなきゃなあ、とか。 何と

          ちっちゃいことめんどくさがり人間(生クリーム好き)

          なんか

          なんか嬉しくなる瞬間 クリスピードーナツの箱を持って歩いている人を見た時 なんか見ると誰かに報告したくなるもの サービスエリアにあるクリームメロンパン なんか好きな食べ物 コーンポタージュ味の駄菓子 なんか緊張する時 トイレのドアが便座と遠い なんかもったいない気がするもの 食べ放題の時のサラダ なんか期待しちゃう瞬間 電車で目の前に座ってる人がきょろきょろし始めた時。 なんかこれ頼む人とは仲良くなれそうな予感がする食べ物 揚げ出し豆腐 なんか体への負担が大きい

          仕事中に焼きたてのメロンパン

          最近、パン屋でメロンパンを選ばなくなった。 昔はすごく好きだったのに。 何年か前に生クリームがサンドされたメロンパンを食べて以降、シンプルメロンパンが並んでても「生クリーム入っていないんだなあ」とちょっとだけがっかりしてしまうようになってしまった。 私の中で『美味しいメロンパン』が生クリーム込みの思い出になった。 生意気だ。 何なら他のパンも生クリームをつけて食べたい。 そんな私。 ある日仕事で外を歩いていると、いつも外まで5.6人並んでいるパン屋がガラガラな事に

          仕事中に焼きたてのメロンパン

          人に言うほどではないけれど

          人に言うほどではないけれど、 おなかいっぱいでもスイーツは2人でシェアせずに1人一個食べたい。 人に言うほどではないけれど、 人と並んで歩くときは左側を歩きたい。 人に言うほどではないけれど、 タイルの線はいまだにちょっと踏まないように歩きたい。 人に言うほどではないけれど、 ことわざって結構変な事言っているのにテストとかに出ててなんかずるい気がする。 人に言うほどではないけれど、 スケトウダラは体のどこかしらが透けていてくれたらうれしいなと思う。 人に言うほどでは

          人に言うほどではないけれど

          ジャズのことはあまりわからないけれど

          人生で初めてジャズバーに行った。 アルトサックス一本とピアノ一台とベース一本。 三人しかいないのに、無限に音が出てくる。 コード進行しか書いていない楽譜を見て、というかほぼ見ずに、お互いの音に触発されながら音楽を作っている。 リアルタイムでその人が頭に浮かべたメロディをそのまま聞けるなんて、その人の頭の中をのぞけるみたいでわくわくする。 吹奏楽やオーケストラを聞きに行くと「さあ、素敵な音楽を準備しました。どうぞあなたの為に演奏しますからゆっくり聞いていってください。」と

          ジャズのことはあまりわからないけれど

          理想の休日

          朝6時ごろにふと目が覚める。 年々眠りが浅くなっているのか、社会人としての生活リズムがしみ込んだのか、起きたいと思っていなくても目が覚めてしまう。 おばあちゃんが「年取ると寝れなくなるんだよ」と自虐的に言うたびに、むしろ長所じゃんと思っていたけれど、寝たいのに寝れないの方が辛いのかもしれない。 そんなことをぐだぐだ考えているうちにもう一度眠ってしまっていて、気が付いたら8時。まだまだ若い。 もう少し寝ようかと、色々な体制で入眠に挑むが、寝られない。 15分で負けを認め、

          理想の休日

          初めての海外は韓国出張でした

          一泊二日の短い韓国出張。 生まれて初めて海外に行った。 ソウルに着いて、まずはランチへ。 韓国ではお通しが無料で食べ放題らしい。 6皿の料理が並んでいて、全て見たことのある見た目で、全て初めて食べる味だった。そんなことできるんだ。 キムチも日本で食べていたキムチとは味が違う。 正直、まあ韓国料理なら結構日本で食べてますし~とプチ舐めしていたのだが、やっぱり現地の味は違うようだ。 あんなにポップなスシが日本食として食べられているのは知っていたのに。 自分の当たり前を疑う

          初めての海外は韓国出張でした

          2023年の8月の終わりは

          もうすぐ9月になる。 何歳になっても8月31日が近づくとなぜか少し寂しくなって、少し焦る。 一番好きな季節は秋なのだけれど その次に好きな季節は冬なのだけれど [冬の終わり]と[春の始まり]はつながっていて、 [夏の終わり]と[秋の始まり]は少し、間がある。 夏の終わりが来て、隙間があって、秋になる。 隙間の季節で私は、夕日の中で片手にソフトクリームを持って歩く。 気温が落ちていくほど、ソフトクリームの味は濃厚になる。 根拠のない自論にうなずきながら歩く。 今年

          2023年の8月の終わりは

          平べったいフルーツと会社員

          会社の近くにあるドライフルーツ屋 小さな一軒家の一階をそのまま使ったようなそのお店は、週の半分くらい開いていて、週の半分くらい閉まっている。 中をのぞきたいなと思って前を通ると閉まっていて、今日もきっと閉まっているんだろうなと思って前を通ると開いている。 営業中はいつもかわいいエプロンをつけたおばあちゃんが机に座って作業をしている。でも、今日こそお店に入ってみようかなと決心した日に限って人が見当たらない。 なんだかいたずらされているようだけど、 その気まぐれな雰囲気が心

          平べったいフルーツと会社員

          生クリームの無いパフェのよう

          [なんでもないや]という曲が好きです。 映画『君の名は』の挿入歌としてリリースされたこの曲。 夕焼けが夜に近づいて、星が見え始める時間に無性に聞きたくなります。 曲を聴いた後に振り返ると伴奏にも印象に残る音が多く使われているのですが、曲を聴いている間は伴奏の音が広大な景色となって、歌声だけがその景色の中に響いているように聞こえてきます。 だからなのか、どこか温かくて、なぜか孤独。 この曲との出会いは、『君の名は』を映画館で観た時。 浅はかだと言われるかもしれませんが

          生クリームの無いパフェのよう

          焼きマシュマロと夜行バス

          マシュマロを焼いて食べるのが好きです。 マシュマロをそのまま食べるのがそこまで好きではなかった私にとって、焼きマシュマロは革命的な存在でした。 とろっとなめらかな舌触りに、自然と子供のころに引き戻されてしまうような優しい甘い香り、少し焦げるまで焼かれた表面の香ばしさ。 クラッカーにのせれば、少しの塩味とサクサクの食感までプラスされて、大成功という三文字が頭に浮かびます。 マシュマロの焼き具合にも派閥があります。 軽く表面をとろけさせるだけで、マシュマロ本体のモシュモ

          焼きマシュマロと夜行バス