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【心と向き合う】フォーカシング技法で自己理解を深める方法

自分自身と向き合い、感情や問題に対処する方法を模索している人にとって、フォーカシング技法は素晴らしいツールとなるでしょう。この記事では、アメリカの心理学者ユージン・ジェンドリンが開発したフォーカシング技法について、そのステップと活用方法について解説していきます。

フォーカシング技法とは?


フォーカシング技法は、自己理解を深め、内なる体験や感情に意識を向けるためのカウンセリング技法です。クライエントが自分の感情や心の動きに注意を向け、言語化し、理解し、変化させることを目的としています。以下に、フォーカシング技法の6つのステップをご紹介します。

ステップ1:クリアリング・スペース(空間を整理する)

まず、心の中で起きているさまざまな問題や感情を整理し、特に重要だと感じるものに焦点を当てましょう。この段階では、クライエントは日常の心配事や問題から距離を置き、自分の内面と向き合うための環境を整えます。リラックスした状態で、無意識のうちに無視していた感情や問題に意識を向けることができます。

ステップ2:フェルト・センス(感覚をつかむ)

特定の問題や感情に関連する身体的な感覚やエネルギーに意識を向けます。これは、言葉にできない漠然とした感覚を捉えるためのステップです。
クライエントは、体の中で起こっている感覚や感情に気づくことで、問題に対する自分の真の反応を把握しやすくなります。

ステップ3:ハンドル(名前をつける)

捉えた感覚に言葉やイメージを与えて表現しましょう。これにより、感覚が具体的な形を取り、理解が深まります。

ステップ4:リゾナンス・チェック(共鳴を確かめる)

与えた言葉やイメージが自分の感覚と適切に一致しているかどうかを確認します。もし一致していなければ、さらに適切な言葉やイメージを見つけるためにステップ3に戻ります。

ステップ5:アスキング(問いかける)

感覚と共鳴する言葉やイメージを使って、自分の内側に問いかけます。これにより、問題や感情に対する新たな理解や洞察が生まれることがあります。内的な対話を通じて、自分の感覚や体験に対する理解を深め、問題解決のための新たなアプローチを発見することができるでしょう。

ステップ6:受容・統合(受け入れて統合する)

最後に、自分の感覚や体験を受け入れ、それを自己理解や自己受容に繋げていきます。このステップで、自分の内面に対する洞察や理解が深まり、変化や成長のための道筋を見つけることができます。

まとめ

フォーカシング技法は、自分自身と向き合い、感情や問題に対処するための素晴らしい方法です。6つのステップを通じて、クライエントは自分の内なる体験や感情に意識を向け、言語化し、理解し、変化させることができます。フォーカシング技法を試してみることで、自己理解を深め、自分の感情や問題に対する新たな洞察を得ることができるでしょう。

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