ぼっちのうさぎ
小説が書きたくてこのマガジンを作りました。 書き方を勉強します。
最も読んでほしいマガジン。
隣で眠る幼馴染の旋毛を眺めて5分ほど経った頃、寝返りをうった彼がおはようと微笑んだ。その隙だらけの顔に、どうにも居たたまれなった私は、おはよ。と小さく答えてベッドから出る。 恭太とは、家が隣同士で物心がついたときからずっと一緒だった。街から少し離れた田舎で生まれた私たちには、同い年の子供の存在は貴重で、まるで兄妹かのように育った。 しかし、私は県内随一の進学校に、恭太は高等専門学校──いわゆる高専に進学したことでしばらく疎遠になっていた。そんな恭太と再会したのは、大