ぼっちのうさぎ

久しぶりに帰ってきました。 過去の投稿物は自分の文章として愛しているけれども、私だけの…

ぼっちのうさぎ

久しぶりに帰ってきました。 過去の投稿物は自分の文章として愛しているけれども、私だけのものにさせてください。

マガジン

最近の記事

愛なんて信じない

 隣で眠る幼馴染の旋毛を眺めて5分ほど経った頃、寝返りをうった彼がおはようと微笑んだ。その隙だらけの顔に、どうにも居たたまれなった私は、おはよ。と小さく答えてベッドから出る。  恭太とは、家が隣同士で物心がついたときからずっと一緒だった。街から少し離れた田舎で生まれた私たちには、同い年の子供の存在は貴重で、まるで兄妹かのように育った。  しかし、私は県内随一の進学校に、恭太は高等専門学校──いわゆる高専に進学したことでしばらく疎遠になっていた。そんな恭太と再会したのは、大

    愛なんて信じない

      マガジン

      • 単品小説
        1本
      • 不器用なうさぎの無意味な主張
        18本
      • お題やってみた
        3本