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生命力を高める1mmの極意

2024年(令和6年)に入ってから瞑想クラスシャンバラ教室で意識的に伝えるようになった事がある。きっかけは自分の稽古体験にあった。サボり性の私が少なくとも20年、場合によってはもっと長く毎日続けている運動がある。天真柔操という運動なのだが、「継続は力なり」の言葉通り、今や歯を磨くような自然さで行なっている。

じっくりやれば20分くらいはかかるが、出張先でも旅行中でも必ず続けられるよう、それを5分程に圧縮しているので、運動量としてはごく軽いものだ。しかし、これをやるのとやらないのとでは、気血の巡りが全然違うので、今も毎日取り組んでいるのである。具体的な手順については拙著『天地人々ワレ一体』で紹介しているので、ぜひ参考にして頂ければと思う。

さて、それだけ重宝して来た運動ではあるのだが、ある日ふと気づいてしまったことがある。様々な動きが入っているこの運動も、漫然と行っているだけでは、せいぜい「現状維持」の運動にしかならないと。そこから、気持ちを入れ替えて取り組むようにしたら、内容も回数も一切変えていないのに、体感が劇的に変わったのだった。

それと共に、改めて瞑想や書のクラスの時に参加者の動きを見直してみると、やはり(継続参加している)ほぼ全ての人が惰性で行っているのが観て取れたのである。やらないよりはずっとマシだが、このままでは大きな進歩は望めないと確信した私は、自分が取り組んだやり方をメンバーにも伝える事にした。

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