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依存症には脳のホルモンが関係している!?

こんにちは、body∞infinity(@body8infinity)の益満です。

長時間スマホを使うことがクセになっていたり、スマホがないとなんとなく落ち着かない、という方も多いのではないでしょうか?
こうした方はスマホ依存が始まっているサインかもしれません。

スマホ依存に限らずですが、依存症と呼ばれている症状には脳のホルモンが関与しています

本日は依存症と脳のホルモンの関係について解説していきます。

脳の報酬系作用

脳のシステムに報酬系作用と呼ばれるものがあります。

この報酬系が働くと脳内にドーパミンというホルモンが分泌されます。
このドーパミンが分泌されることで人は幸せを感じたり高揚感や安心感を得ることができるのです。

ドーパミンは
「成功」「達成」「楽しい」「おもしろい」
をした時に分泌されます。

お金を得る・欲しい物を手に入れる・テストでいい点をとる・仕事で昇進する・映画を観る・ゲームをする、などといったことでドーパミンが分泌します。

ドーパミンは人にとって
「モチベーション」「やる気」の源で、
それがあるから目標に向かって頑張ることが出来るのです。

依存が起きるのはドーパミンの暴走?

スマホ依存を例に挙げます。

スマホをいじることで「楽しい」という気持ちになれば、ドーパミンが分泌されて幸福感や高揚感が出現します。

しかし、ドーパミンの分泌による幸福感や高揚感は長続きしないのです。

そのため「もっと楽しい気持ちが欲しい!」という欲求にかられてスマホを使い続けてしまう現象が起きてしまいます。

この現象が起き続けてしまうことでスマホ依存となってしまうのです。

依存にならないポイントはほどよい制限

依存にならないポイントはほどよい制限をかけてあげて、長く楽しめるようにしてあげることです。

スマホの場合は
①充電器を持たない
②アプリの利用時間を制限する
などしてスマホを使わない時間を作ってみましょう。

実際に制限をすることで幸福感や満足度が向上したとの海外の報告もあります。

2つのグループに1週間チョコレートを食べてもらいます。

それから次の1週間グループAにはチョコを食べることを禁止し、
グループBには好きなだけ食べるように指示しました。

1週間後、2つのグループに再びチョコを食べてもらい
「楽しい」という感情レベルを調べました。

すると、好きなだけ食べていたグループBは前の週よりも
チョコを食べる楽しみが減っていました。

一方、チョコが禁止されていたグループAは
前よりも「楽しい」と感じていました。

制限することで「楽しい」と感じとる能力が復活し幸福度がアップしたと考えられています。

このように同じことをダラダラと続けるより、ほどよく制限をかけながら使う方が長く楽しむことができるといわれています

まとめ

①依存症にはドーパミンというホルモンが関わっている
②依存を防ぐにはほどよい制限を

【参考文献】
(1)柿澤 暁,依存症における性依存行動についての考察;人間学研究論集,2021
(2)樺沢 紫苑,精神科医が見つけた3つの幸福 最新化学から最高の人生をつくる方法;飛鳥新社,2021,p56−61 p258−268

著者情報

益満俊宏
1988年 東京都生まれ
2012年 理学療法士免許取得。都内の病院にて脳血管障害の方のリハビリを中心に行う
2015年〜現在 神奈川県の整形外科に勤務

〈自己紹介〉
記事を読んでいただきありがとうございます!
このnoteを通して、多くの人が自分の体で自分らしい人生を送れるようになることを目的に活動しています。
私たち医療従事者が読んでいる医学論文を、一般の方にもわかりやすく解説できるよう心がけています。
生活を送るなかでのヒントになれば嬉しいです♪

〈趣味〉
スポーツ観戦(バスケを中心に)、料理

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