水曜よるごはん3~有機農家 宇井さんの話~
すっかり寒くなってしまったのでグラタンを解禁したい!bokashiスタッフのおはぎです。
毎週水曜日にみんなでごはんを囲む水曜よるごはん、第3回目を11/16に行いました。今回のテーマは「有機農家 宇井さんの話」です。
スローフードを通して出会った新得町の宇井さん。農作業だけでなく、直売場のお手伝いや、宇井さんの歌とアコーディオン(宇井さんは音楽家でもあるのです)と、農作業の合間に素敵な経験をたくさんさせていただきました。
そんな宇井さんの人参がちょうど収穫時期ということで、今回はそのお話です。
きょうの献立
・人参とじゃがいも、豚の煮塩ポトフ
・かぼちゃと白菜のカレー風味サラダ
人参、じゃがいも:新得 宇井ファーム 宇井さん
かぼちゃ:余市 登醸造 小西さん
白菜:浦河 江谷牧場 江谷さん
とにかく野菜をそのままで味わいたかったので、塩コショウだけ、煮込むだけのシンプルな塩ポトフにしました。でもあっさりしすぎないように、豚を塩漬けして旨味を出したり、ネギを焼いて香ばしさと甘みをプラスしたり。
かぼちゃサラダはカレー風味の調味料で、こっくりパンチのあるものにしました。
ポトフの主役は紛れもなく人参とじゃがいも!人参は香り高くて甘く、じゃがいもはしっとりどっしり。その強〜い野菜たちと豚の旨味が溶け出したスープが、もうたまらなく美味しい。豚バラの脂っぽさが心配でしたが、野菜の出汁がちゃんと自己主張してくれたおかげで延々と飲みたくなるものに。
そのポトフに負けないこっくりした甘みを持つかぼちゃのサラダは、塩もみした白菜のシャキシャキした食感が楽しく、スパイスで箸も進みました。
宇井さんの人参の話
宇井さんは化学肥料や化学農薬を使わない有機農業に取り組みながら、にんじんやじゃがいも、きゃべつ、とうもろこし、かぼちゃ、そばなどを栽培しています。
'80年に新得で新規就農し、7年目から有機農業に。様々な人と農作業を共にし、交流を深めながら野菜をつくっています。
高度経済成長下の働き方や暮らしに疑問を持ち、自転車で日本各地をまわる旅する中で農業に出会った宇井さん。
化学肥料や化学農薬に対する違和感から有機農業に切り替えましたが、人手のかかる草取りや虫の対処、販売の難しさなど、大変なことはたくさんあったそうです。
それでも農業・農村ならではの豊かさを大切に暮らす宇井さん。
その一つが農作業を通じた交流です。宇井さんはWWOOFという農業体験の仕組みやファームステイの受け入れにより、様々な国籍・年齢・職業の人と関わっています。
暮らしと仕事を共にしつつ多様な文化や考え方に触れている宇井さんのお話は広く深く、
農業という土地を基盤にした営みの中で、自分の農場も大事にしながら多くの世界に触れ続けている暮らしは、
農家さんとしてとてもかっこいいと感じます。
宇井さんの農場は多くの人の手が関わっている、まさに手作りの風景。
その畑から採れた野菜たちもまた力強く、食べることにある喜びやそのありがたさを改めて感じさせていただけるのです。
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