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ラベル小説発売記念のコンテストでハーフパイント賞を受賞しました。

やったね! ビールが貰えるよ!

前回、ラベル小説発売記念イベントに参加したよという話をしました。イベントだけではなくショートショートのコンテストも開催されていまして。

ドキドキしながら結果発表を覗いてみたらば、なんと、ハーフパイント賞の末席に私の名前があるじゃないですか。少しばかり早いクリスマスプレゼントを前に子供のようにはしゃいでしまいました。書き出し小説や大喜利など、もっと短いものでちょっとした足跡を残したことはあるのですが、400文字の応募は初めてでして、とても嬉しく思います。

お題の「クラフトビール」の解釈が人それぞれ多種多様で、どの作品も面白かったです。そして上位の受賞作はたった400文字でありながら文章から伝わってくる感覚の種類と情報量が多くて流石だな、と。すべての受賞作は結果発表のページから飛ぶことができます。ビールのあてにショートショートは如何でしょうか。

私の受賞作はこちらです。

「クラフトビール」と「アイドル」を掛け合わせた作品です。年間そこそこの数のライブイベントに通った甲斐がありました。

実はこの作品は、ラベル小説発売記念イベントに参加したときに、酔っ払いながら書いて、皆の前で発表した(させられた)作品が原型となっています。原型はこちら。

誰しもがアイドルになれる時代。ついにクラフトビールもアイドルになった。今巷で話題になっているクラフトビールアイドルは、47都道府県のクラフトビールがユニットを組んだCRB47だ。彼女たちは会いに行けるクラフトビールとして名を馳せ、ビールを買えば握手券が付いてくる。歌って踊るライブに行けば全国のクラフトビールを味わうことができる。定期的に開催される総選挙が始まればファンの肝臓にも力が入る。推しビールを飲みまくり、投票しまくることで、推しが次のビールフェスのセンターに選抜されるのだ。彼女たちを応援するファンの熱い姿は飲酒トラブルも含めてSNSで大人から子供まで広がった。但し、彼女たちはあくまで大人向けのアイドル。子供は応援しちゃあいけません。お酒は二十歳になってから。

酔った頭と限られた時間でまだアイディアの羅列に近い

審査員の一部の方には「あのときのやつか」と思われていたかもしれません。発表したことが潜在的に審査にプラスに働いたかどうかはわかりませんが、私の修正作業には間違いなくプラスに働きました。ウケた要素、ウケたフレーズなど、受け手の反応を一度見ているので、そこを軸足に修正することができたのです。「ファンの肝臓にも力が入る」はそのまま残そう、とか。「お酒は二十歳になってから」のオチは要素を残して形を変えよう、とか。漫才師は賞レースのために劇場でネタを叩くと言いますが、きっとこういうことなのだろうと思いながら400文字に整えました。

賞品のビールは1月に届くそうで、今から楽しみでなりません。企画された田丸雅智さん、DD4Dさんはじめ、コンテストに関わった皆様、素敵な機会をありがとうございました。

余談
受賞者の一覧を見ると毎週ショートショートnoteでお見かけする名前がチラホラと。そして個々のプロフィールを拝見するといろんな賞を受賞されている人たちばかりで。改めて、とんでもない人たちと遊んでいるんだなと感じました。

頂いたサポートは、美味しいものを経て、私の血となり肉となる。