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ビジネス書は多すぎるのか?

 久々投稿です。少し体調を崩していました。

 体調がすぐれないときなどは電子書籍の便利さをとりわけ実感するのですが、僕の住んでいる自治体でも電子図書館サービスが導入されたので最近よく利用させて頂いています。

 そして、今日も割とタイトル通りのことを考えたので記事を書きました。

 このビジネス関連書籍多すぎ問題、よく目にする話題ではあったのですが、確かに他の分野に比べて圧倒的に多いな……という印象は抱きました。電子書籍を利用する層を考えてのことにしても、かなり多いですね。

 ただ、この現象、需要そのものよりも読者層の不安の反映ではないかという印象を受けます。歴史上も一定の分野の本が突出して売れる時代は大衆に不安が鬱積し、皆がフラストレーションを抱えているか抑うつ状態という世相が多かった様です。
 
 今より努力してより良い生活を送ろうというプラスの意味でどんどん読むなら悪いことではない、むしろその人にとっては良いことだと思います。「やる気が出る」、「こういう方法もあるのかという示唆を得た」など色々含めて『変わりたい自分を後押ししてくれる本』がビジネス書であるなら、自分はビジネス書が好きですと胸を張って断言し、図書館や書店に直行するのがその方のベストでしょう。

 でも、生まれ変わるための魔法の杖を探して強迫的に『変わらなければいけない自分を変えてくれるための正解が書かれた本』を探して読みまくるならそこは問題かな、と。

 どれが自分に合うか合わないかを取捨選択できない状態で様々な考え方やメソッドを知ることは、却って混乱したり不安を煽る原因になります。そして変われなかった自分を責め、次の方法を取り入れるというループに陥っているのであれば、僕はその方には今必要なのは一度立ち止まるか、開き直って試して失敗しまくってそのうちに自分に合う方法論を確立することだと思います。

 誰しも濃淡はあれど、完璧な人間に憧れ、そうなりたいと思うものです。そのための努力は惜しむべきではないでしょう。ただ、完璧な人間の絶対数が圧倒的に少ないのと同じように、一冊で完璧な本も殆どありません。

 渉猟するか、渉猟をしないかは本人次第です。どう役に立てるのかも自分次第です。

 不安を打開するために、明るい未来のために、当たって砕けまくるためにどんな手段でも探すという方は水分補給しながら読み進めて下さい。

 でも、立ち止まって休憩しようかなと思う方は休んでください。
 
 一人で立ち止まるのが不安な方は僕と形式論理学やろうぜ!

 

 

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