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マツモトボク / 身近にあった懐かしい物などをモチーフにした心温まるオブジェ作品を制…

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マツモトボク / 身近にあった懐かしい物などをモチーフにした心温まるオブジェ作品を制作するアーティスト。

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「フィルムカメラ」

昔どこの家庭にもあったような古いフィルムカメラ。そんなに写りは良くなかったのに、何故か味のある写真が撮れた。懐かしいアルバムをめくっていると、いい写真は、写りの良し悪しではないと改めて教えてくれているようだ。 サイズ・H8㎝ W10㎝ D6㎝ 素材・パイン材 / 真鍮 / ステイン着色 オブジェ制作・文 マツモトボク

    • 「テレビ」

      大人になってからテレビを見なくなってしまったけど、子供の頃はよく見た。「ウルトラマン」を見ては、MATの隊員が乗っていた自動車や隊員同士で顔を見ながら会話ができる腕時計など日常にない未来的な物にとても憧れた。アトムを見ても、大人になったらきっと自動車が空を飛んでたりするあんな世界になっているんだろうなとワクワクした。しかしあんな未来は、いまだにやって来ない。 サイズ・H36㎝ W28㎝ D14㎝ 素材・パイン材 / 真鍮 / ステイン着色 オブジェ制作・文 マツモトボク

      • 「トラック」

        働く車の中では、このボンネットトラックが好きだ。昔は、軽自動車にもこのタイプがあってオモチャみたいで可愛かったけど、今は荷台が三方開きになり、効率はよくなったがスタイルはカッコ悪くなってしまった。外国映画を見ていると、時々こんなトラックが出てきて、ついセリフそっちのけで「一時停止」して見入ってしまう。 サイズ・H14㎝ W35㎝ D13㎝ 素材・パイン材 / 真鍮 / ステイン着色 オブジェ制作・文 マツモトボク

        • 「テディベア」

          クマのぬいぐるみは、もともと男の子のおもちゃだったけど、その愛らしさからたちまち女の子にも広まったそうだ。実際このクマの作品を注文されるのも殆ど女性だ。もう何個作ったのかわからないくらい沢山作ったけど、毎回作る時ノミで木を削る度に手に豆が出来て痛い。でも出来上がったクマの顔を見るとそんなことどうでもよくなる。 サイズ・H28㎝ W18㎝ D12㎝ 素材・パイン材 / 真鍮 / ステイン着色 オブジェ制作・文 マツモトボク

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        「フィルムカメラ」

          「トイピアノ」

          女の子の多くが初めて触れる楽器のひとつトイピアノ。微妙にズレた音階と鍵盤を叩きすぎて出にくくなった音。その不思議と心地よい音質は、トイミュージックと言うジャンルでもよく使われる。壊れていても置いてあるだけでとても絵になるオモチャだ。 サイズ・H14㎝ W30㎝ D21㎝ 素材・パイン材 / 真鍮 / ステイン着色 オブジェ制作・文 マツモトボク

          「トイピアノ」

          「柱時計」

          作品展でこの懐かしい柱時計の針を10時10分にして展示していると、いつの間にか3時になっている。もちろんオブジェ作品だから勝手に動かない。きっと誰かが針を動かしたんだろう。3時と言えば、おやつの時間でみんな好きな時間だから、まあいいかと思い3時のままにしておいたら、誰も動かさなくなった。やっぱり3時は、時間のアイドルなんだな。 サイズ・H50㎝ W20㎝ D14㎝ 素材・パイン材 / 真鍮 / ステイン着色 オブジェ制作・文 マツモトボク

          「柱時計」

          「黒電話」

          今では殆ど見かけなくなったダイヤル式の黒電話。番号を回すのも時間がかかるし、受話器は重くて長電話すると手がしびれるし、コードはクルクル巻き付くし、おまけに誰からかかってきたのかもわからない。今から考えると不便ばかりだったが、ダイヤルが回る音やベル音や受話器から聞こえる声は、レコードプレーヤーと同じようにとても耳に心地よ良い音がして、そんな不便さえも魅力に変えてしまうほどの不思議な存在感があった。 サイズ・H12㎝ W16㎝ D20㎝ 素材・パイン材 / 真鍮 / ステイン

          「黒電話」

          「革靴」

          昔は、街の商店街に手作りの靴屋さんが数件あった。売られているのは、だいたい革靴だった。お客さんは、減った靴底を修理して貰ったりしながら、自分の靴を大切に履いた。そのうちズックが流行り出して大きな靴店が出来始め、やがて小さな靴屋さんは姿を決していった。そして今は、インターネットで好みの靴が何でも買える便利な時代になった。でもあの手作りの靴屋さんに並んでいた革靴は、もう何処にも売っていない。 サイズ・H8㎝ W24㎝ D9㎝ 素材・パイン材 / 真鍮 / ステイン着色 オブジ

          「革靴」

          「ラジオ」

          ラジオは、新聞やテレビと同様むかしからあるのに、新聞、テレビが離れは耳にしても、ラジオ離れは聞いたことがない。前にその人となりが伝わりやすいのは、見た目より声だと聞いたことがある。そんな真実が伝わりやすい古くて新しいメディアのラジオが好きだ。 サイズ・H8㎝ W20㎝ D9㎝ 素材・パイン材 / 真鍮 / ステイン着色 オブジェ制作・文 マツモトボク

          「ラジオ」

          「鉛筆削り」

          初めて買ってもらった鉛筆削りには、バットマンとロビンのイラストが付いていて、スチール製でグリーンとブルーとアイボリーの3色で着色されていた。毎日のように鉛筆を差し込んでクルクル回すのがとても好きだった。そんなある日、学校の教室に突然、電動式鉛筆削りが設置され、鉛筆を差し込むと数秒で芯が尖る速さに、子供ながら時代が変わったと初めて感じた瞬間だった。 あれから何十年も経ち、ネット上であのバットマンの鉛筆削りが高値で売買されていた。そしてあの頃一世を風靡した電動式の方は、可哀想な位

          「鉛筆削り」

          「腕時計」

          生前、祖父が親戚の小さな時計店から購入した腕時計。自分が使う為と言うより親戚の為に買ってあげた物だ。決して裕福ではなかったのに、いつも人の気持ちを優先させる優しい人だった。そんな祖父が亡くなる前にそっと渡してくれた形見の腕時計。今でもずっとお守りのように身に付けている。 サイズ・H6㎝ W30㎝ D9㎝ 素材・パイン材 / 真鍮 / ステイン着色 オブジェ制作・文 マツモトボク

          「腕時計」

          「電気スタンド

          子供の頃、学習机にこんな電気スタンドが置いてあった。宿題をしたりマンガを読んだりする時にスイッチを押すといつも手元を明るく照らしてくれた。今でも記憶に残っているのは、素材がプラスチック製ではなくスチール製だったからなのかも知れない。なぜか形よりも手触りの感覚をよく覚えている。 サイズ・H25㎝ W20㎝ D12㎝ 素材・パイン材 / 真鍮 / ステイン着色 オブジェ制作・文 マツモトボク

          「電気スタンド

          「革の鞄」

          傷も汚れも味に変えてしまう革の鞄が好きだ。そんな手入れされて使い込まれた鞄を持った人を見ると、どんなおしゃれな服装の人よりも気になってしまう。物を大切に手入れする人は、きっと心の中がおしゃれな人だと思うから。 サイズ・H12㎝ W20㎝ D8㎝ 素材・パイン材 / 真鍮 / ステイン着色 オブジェ制作・文 マツモトボク

          「革の鞄」

          「ヒコーキ」

          子供の頃、流行りのプラモデルには興味がなく、紙の空き箱などでヒコーキばかり作っていた。その当時の作品や場所はもう残ってないけれど、ヒコーキを作る時に刃物で切った傷あとは、今でも左手に残っている。切った痛みはもう忘れたけれど、ヒコーキが出来上がった喜びは、まるで昨日の事のように覚えている。 サイズ・H6㎝ W24㎝ D22㎝ 素材・パイン材 / 真鍮 / ステイン着色 オブジェ制作・文 マツモトボク

          「ヒコーキ」