阿佐ヶ谷姉妹も通う「朝陽」

1回目の来訪。

このお店の存在は、阿佐ヶ谷姉妹のエッセイを読んで知りました。
どうせ近所なら…と、足を運んでみることに。

年季の入ったのれんをくぐると、白いカウンター席が7,8席ほどのちいさなお店です。
存在を知らなければ、たぶん気づかなかったし入ることもなかった…。

とにかく安い!
定食600円、ラーメン500円。
普段少食なわたしですが、その日はノリノリだったのでラーメン(500円)と餃子(400円)を注文。
ラーメンに対して、なんだか餃子の値段設定が高いな…?と思ったのですが、後でその理由がわかりました。

店内はBGMなし。
店主のおじいさんが手際よく調理する音と、テレビドラマの音(しかも、どのチャンネルで放送してるんだ?っていう感じの昭和の時代劇)だけが響きます。

さすが、半世紀もやってるとラーメンなぞお手の物という様子で、ラーメンが5分くらいで目の前に!ワーイ!!
写真は撮ってないですが、見た目によらずコクのあるしょうゆスープと、分厚くてやわらかいチャーシューがうまし!
この時点で、(ふはは…)と笑みがこぼれます。

そしてお待ちかね、餃子です!

これ、写真では5個ですが、ほんとは6個です。我慢しきれず、つまんでしまいました。

写真では伝わるかわかりませんが、なんといってもデカい!└( ^ω^)」
しかも、注文を受けると皮で餡を包む作業からやってくれるので、文字通り出来立てでした。
にんにくがガッツリ聞いてて、すっごく美味しかったです。また食べたい。
400円で高いとか思ってすみません。むしろぜんぜんリーズナブルです。

正直、これだけでもまあまあお腹は満たされます。

おじいさんの優しさがつまってる料理で、とりこになりました。
とくに、食事中に「いっぱい食べな」と言われたのがすごく印象的でした。や、やさしい・・・・。愛情すら感じます

退店するときも、「いつでも来なよ」と言ってくださって、(ぜったいきまーーーす!!)と心のなかで叫びました。

2回目の来訪。

1回目の来訪から三日後くらいにまたきてしまいました。
今度は、ネットでも評判の高かった「玉ぶた定食」(600円)を注文。

この玉ぶた、甘辛でうまし!でした
なんか、くせになる味付け。味が濃くてめちゃくちゃご飯がすすむんですよね〜

あと、お漬物とお味噌汁とごはん(私にとっては超特盛レベル)がついてきて600円はかなり安いな、、と思いました。
学生の味方っていう感じも、すごくうれしい。

さすがに1週間以内に2回もいったら顔を覚えてくださったようで、「またおいで」といつものごとくやさしい言葉をいただきました。

3回目の来訪。

風のうわさで、足痛のため休業されていると聞いて心配していましたが、ツイッターで「再開!」との情報をキャッチ!
さっそくいきました!
(ちなみに、おじいさんはもちろんツイッターをしていないので、常連客の方が情報を拡散しているみたいです。愛されてるお店ですね、、!)

久しぶりにのれんをくぐると、いつもの様子でおじいさんが調理場にいてホッとしました。
ラーメンをいただきました。
やっぱり今日も、おいしかった!

足は大丈夫ですかと聞くと、もう平気だのとのお返事。
「病院で寝てるよりさ、こうやってお客とおしゃべりして立ってる方がいいんだよなー」
と話してくれました
たしかに、50年間厨房に立ってきた方にとっては、そうやってお店を続けることが一番の健康の秘訣なのかなあと思いました。

いつまでもおじいさんの料理をたべたい!
「お元気でいてくださいね」と帰り際に声をかけました。


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