地球温暖化はウソ?自分の人生に集中するコツ
NewsPicksで2sidesという面白い番組があるのをご存知だろうか。これは加藤浩次がMCの番組で、対立している2つの立場で議論バトルをするというものだ。
例を伝えた方がわかりやすいので紹介しよう。
持ち家VS賃貸
持ち家サイド沖有人(スタイルアクト代表)vs 賃貸サイド、上念司(経済評論家)
「医療保険に入った方がいい」(保険相談の専門家「加入派・岡田真治」)VS「医療保険は不要」(『生命保険は「入るほど損」?!』の著者で「慎重派・後田亨」)、などなど。
とても興味深いテーマが多い。ユーチューブにも無料サンプルが転がっているので見てみることをオススメする。
さてその議論のテーマでこんなものがあった。
「地球温暖化はウソか?」
地球温暖化の報告の仕事に携わる方たちが、「懐疑サイド」VS「温暖化しているサイド」で、このことについて議論するのだ。
今回はこの番組とこのテーマをダシに語ろうと思う。
今更、温暖化について??
いやいや、地球温暖化してるなんて当たり前じゃん。
もう議論の余地なんてないでしょ。
と思うかもしれない。
しかし、実際は根強く、地球温暖化はウソだと主張する一派がいる。
トランプ元大統領もそうであるのは有名な話だ。
非科学的なオカルトオタクや陰謀論好きが現実に向き合えないだけに映るかもしれない。
ただ、実際はもう少し建設的な議論が出来そうなテーマなのである。
わたしも温暖化なんて当たり前でしょ派だったが、ウソかもしれないと思うようになったのはこの本のおかげだ。
気候変動の真実 科学は何を語り、何を語っていないか? https://amzn.asia/d/94cD8f2
https://books.rakuten.co.jp/rb/17082525/?scid=we_lne_upc1571
ご存じだろうか。
物理学者の著者が地球温暖化は人間のせいだとは言い切れないことをあらゆる科学的な根拠をもとに論じる本である。
めちゃくちゃ面白かったので未読の方はぜひ。
2sidesを見たのがこの本を読んだばかりだったので正直、地球温暖化はウソ派を応援していた。
本の内容を知らないと全くウソ派に肩入れできないと思うので要約してすこ〜し紹介しよう。
地球温暖化が起こっているという根拠は人間の産業活動が活発になってきた時期から地球の温度が段々と上がっているためだとされている。
しかし、人間の産業活動による気温の上昇とは言いきれないのではないかというのが本書の主張だ。
その根拠としてあげているのが観測精度のブレである。
産業革命の時期の観測システム、データの数など現代とは比較にならないほど少なく、質も劣っている。
その上、地球上の風、水蒸気、エアロゾル、雲、化学スモック…様々な要素によって劇的に気温は変化してしまう。
さらにもっと大きいスパンで考えると別の観測のブレもある。
何千年、何億年という大きな間隔で(人間とは無関係に)地球の気温は変化しているとするデータがあるのだ。昔は氷河期だったのはご存知のとおりである。
そのような地球自体の温度の動き、大気中の成分の影響、観測システムの誤差・精度。
これらの影響をすべて排除した観測データというものは技術的に難しい。ならば、そのデータから導き出された「人間のせいで地球の温度が上がっている」というのは早まった結論ではないか、と著者は主張しているのだ。
さてこの番組でもこういった根拠に基づいたバチバチの議論が行われると思いきや…、まぁ動画を見ていただければわかるが…。
ウソ派の発言は全く的を射ていない。というか事前準備を全くしていなかったのではないかと思えるほど回答がたどたどしい。
これを見て、例えば先ほどの本を読んだことがない人がこの動画を見ても「変な人が、変なことを、言ってるわ」と思うだけだろうと思う。
いやもっとこうさ。
こういうデータとか、こういう研究とか紹介しなきゃ議論になってないじゃんか!!となぜか、にわかウソ派の私がイライラしてしまったのだった。
正直、地球温暖化が起きていようといなかろうと、その根拠やデータや論理に興味があり、ぶつけ合うところをみたかったのが残念だった。
さて、結構深入りしたので本筋とは違うが地球温暖化についてわたしの見解を書いておこう。(え?興味ないって?まぁそういうなって)
わたしは地球温暖化が人間のせいだという可能性はあると思う。だがそれはあくまで可能性だけの話で、実際にそうだったかについては「わからない」としか言えない。
しかし、だからといってSDGsやリサイクルといった取り組みをするなと反対運動するわけではない。
地球温暖化している可能性があるなら、われわれはできる限り対策をするのがいいのではないかと思う。もし研究が進んで人間のせいで地球温暖化が起きたわけではないと結論がでたら、その対策を緩和すればいいだけであるからだ。
ところで、芸能人の不倫やら結婚やら、離婚について真剣に考えて、一日中やきもきしている人がいるそうだ。
そういった人を正直わたしは下に見ていた。
自分の人生に関わりのない人の出来事などについて一生懸命調べたり、仕事が手につかなくなったり。
自分が何か影響を及ぼせるわけでもないのにそのことについて考えるのなんて無意味だと考えていたからだ。
過去形だが、今も考えは変わらない。ただわたしも同じ穴の狢だったとわかったのだ。
そう、地球温暖化がウソだろうとホントだろうと、わたしの人生にはなんの変化もない。
さらに、わたしがそのIPCC(気候変動の報告書をまとめる世界的な研究機構)の会議室にズカズカ入って、影響力を発揮できるわけでもない。
自分は何もできないくせに、一生懸命自分の時間を使っているのが馬鹿らしく(そして悲しく)なってしまったのだ。
もう少し日常で使えそうな話に昇華して記事を終えようと思う。
実は仕事でもなんでもこのような考えは使える。
何か自分が行動して、影響を与えるだろうか。こういった客観的な見方をしてみるとなんでも効率的になる。
いわば、関数でいうところの「変数」と「定数」のようなもので、定数であるのに頑張っても定数は定数のままである。
https://univ-juken.com/kansuより
例えば明日のプレゼンを成功させよう、という目標があったとする。
上司の機嫌がよい方が高評価になるだろうから根回ししとこう、とか
天気を快晴にしよう、とか
自分ではどうしようもないことに気をもんで、天気予報を5分おきに見ても無駄な努力である。
プレゼンの練習をする、尊敬する先輩に意見を求める、など自分の努力が結果に結びつく変数のようなものに注力するべきなのだ。
お分かりの方もいるかもしれないが、すこしアンドリュー・カーネギー味が出てきたかもしれない。影響力の輪の話だ。
もっと大きな話をすると、あなたの人生であらゆる気になることを列挙してみるといい。
戦争はどうして起こるのか、いじめはなんでおこるのか、貧富の差はどうしてなくならないのか…。
もちろんその中に地球温暖化をいれてもいいかもしれない(わたしはいれた)。
多忙を極めたアンドリュー・カーネギーが奥さんとディナーの予定だった夜。あまりの仕事の多さに天才の彼といえど忙殺されていた。
しかしふと、仕事をすべて書き出してみた。書き出してみると実際に緊急度の高いものはなく、ただ忙しいということに脳が支配されていただけだったのだ。
そうわかった彼は奥さんと約束していたディナーに行ったのだという。
いろいろな悩み、心のモヤモヤがあると思う。
しかし、実際は自分に大事な変数だけを気にかければいいのだ。
定数ばかりに脳を支配されるとどんな人でもなんだか忙しいに押しつぶされて他の本当に大事なことを忘れてしまうかもしれない。
議論番組で感じたモヤモヤから、人生で集中するべき事柄、「変数」について紹介した。
何かの参考になればうれしい。
ちなみに変数と定数という言葉はこちらの本から拝借している。
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