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石川県能登半島地震。伝えなければいけない現実と支援の輪

写真を撮る事も、ここに載せる事も本当に悩みました。
でも、テレビでは伝えきれない、伝えなければいけない現実がありました。

玄関にはお正月飾りと松。
その後ろに家は無く、そこにあったのは2階部分の崩れた屋根瓦。

楽しいお正月を迎える筈だった人たち襲った悲しすぎる災害は間違いなく今起こっています。

この仕切りすらも無い避難所も数多く存在します


1畳半ほどのスペースを高さ1メートル程度の段ボールの仕切りで区切っただけの避難所にはプライベートも殆どなく、お邪魔した際には言葉がありませんでした。

あまりにもショックな状況に込み上げて来る涙を必死でこらえ現状説明を受けました。
蔓延する感染症に加え、未だに断水が続きます。


ひとつ、断水の不便さをもう少しイメージし易くすると、
トイレやお風呂は当然ですが、食事もままなりません。

なぜか。

畑の野菜も水が無いと土が落とせません。
魚を釣っても食器も洗えませんし、歯を磨く事や、口を濯ぐ事さえ出来ません。
当然に出来ていた事が全て出来なくなります。


2次支援場所での炊き出しの際は、「温かい」と泣いて喜んでくださる方も居て自分も感極まってしまいました。


漁協でも旬を迎える寒ブリは氷が作れないので大量出荷が出来ません。

そんな状況で
輪島市の方は更に停電も続きます。

県からはおかげさまで物資は沢山届いたとの事。

ボランティアも石川県は正式にはまだ受け入れて居ません。
受け入れたくても受け入れが出来ない状況です。

七尾市より上は更に被害が大きすぎて、今はまだ自衛隊や災害救助隊を優先しなければなりません。

市や県の職員も休みはありません。

今回伺った特別支援は石川県七尾市、能登島も、唯一のライフラインは2本の橋。
その内の一つは陥落して通行止め。

そこには水道管が通っていましたが復旧の目処すらたって居ません。

県全体にケアが必要な高齢の方、小さな子供が居るお母さん、車椅子や目の不自由な方、手話の方など生活にサポートが必要な方も含めて、山積みの課題が数えきれない程、同時に待ち受けています。

“断水”先程書いたこの言葉の裏にも、数えきれない苦悩があり、
残念ながら、現地を目の当たりしなければ分からない事だらけだと思います。
短い期間しか経験がない自分にはわからない苦労がまだまだ沢山あると思います。

今自分たちに出来る事の答えは募金での支援です。
本当に募金支援です。

県が国から受け取るまでのタイムラグを含め、応急処置や援助にも募金が本当に役に立ちます。

しかし悲しい事に便乗した詐欺や窓口もかなり増えて居るとの事。
信頼できる場所は窓口に迷われたら、今は被害地域の市や県が直接募金を受け付けています。

▫️自分達の災害備蓄をしてください。
▫️募金をしてください。

この言葉はたくさん聞きますし、目にします。

でも、もう一度言います。

▫️家族の為、自分の為にも必ず災害備蓄をしてください。
▫️被災地への支援をお考えでしたら募金をお願いします。

非力な発信ですが、どうか、1人でも多くの人にこの現実が届きますように。
そして、1人でも多くの人の命が助かりますように。

ここまでの長文、目を通してくださって本当にありがとうございました。

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