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IT業界研究 第二新卒のITエンジニア転職

【IT・業界研究】IT業界ってどんな業界?

最近はWeb企業を舞台としたドラマも増えてきた気がします。映画「ソーシャルネットワーク」ではFacebookの創設者マーク・ザッカーバーグの半生を描いていたり、小学生の「将来なりたい職業」ランキングでは5位に「ゲーム制作関連」がランクインするなどIT業界への関心はますます高まっているように感じます。


TwitterなどではWeb系プログラミング言語を学ぶ駆け出しエンジニアのかたも多いですね。

ただ現役SEの私としては(そんな偉そうなことは言えませんが)IT業界として焦点の当てられているところがWeb系やAI(人工知能)に偏っているように思い、文章を書いている次第です。

IT業界のベースは企業や官公庁の基幹系システムを扱う情報システム会社の集まりで、インターネット付随サービスを提供するWeb企業はまだまだ多いとは言えない状況です。

IT業界市場規模

(経済産業省:平成30年特定サービス産業実態調査から概算)

※ここでいうソフトウェア業とは、受託開発ソフトウェア業、組込みソフトウェア業、パッケージソフトウェア業、ゲームソフトウェア業のこと。

※ここでいう情報処理・提供サービス業とは、情報処理サービス業、情報提供サービス業、市場調査・世論調査・社会調査業、その他の情報処理・提供サービス業のこと。

※ここでいうインターネット付随サービス業とは、ポータルサイト・サーバ運営業、アプリケーション・サービス・コンテンツ・プロバイダ、インターネット利用サポート業のこと。

【IT・業界研究】IT業界を「扱う商材」で見た場合

 業務系システム会社

業務系システム会社

業務系システム会社は基幹系システムの開発・運用の業務を主とするシステム会社です。主に組織の業務を効率化させるアプリケーションを開発・運用するので、数値データを中心に扱います。

基幹系システムの例としては、営業管理システムや社内の給与・勤怠管理システムなどがあります。

経営幹部を筆頭に、システムコンサルタント、プロジェクトマネージャ、システムエンジニア、プログラマーなどが活躍しています。

扱う言語はJavaやC++、C#などがメインで大規模開発を行うプロジェクトもなかには存在します。

仕事の工程は企画→設計→開発→テスト→運用というプロセスを踏むウォーターフォール型の開発手法が基本となっていて、各工程ごとに成果物が求められます。

この開発手法のメリットは、各工程ごとに一つ一つこなしていくためプロジェクト管理がしやすい点にあるのですが、一方で前行程に戻ることが難しい点がデメリットとしてあります。

ときどきIT業界でデスマーチと呼ばれるプロジェクトの炎上はこのようなウォーターフォール型開発手法が起因しています。

近年ではそのようなデメリットに対応するためアジャイル型(小規模で開発とテストを繰り返していく)の開発手法というものが徐々に増えています。

第二新卒の狙い目としてはこちらの業務系システム会社がおすすめです。業務系システム会社には後述するSES会社があり、大規模案件などにおいては未経験でも求人の募集をかけている場合があるからです。

「IT未経験にオススメ資格」として紹介しているJava SE Bronzeもこの業務系システム会社を狙うために取得をおすすめしています。

 Web系会社

Web系システム会社

業務系と対比でよく述べられるのがWeb系です。

インターネットのビジネスモデルを主とするITベンチャーが中心です。主にBtoCのWebサービスを提供していて、いま身近なLINE、Twitter、メルカリなどがWeb系会社です。

Web系会社は若い創業社長が率いていたり、アーティスト的な社風やオフィスを持っていることがあります。

Webサイトやアプリ上で写真・動画・音声・文字などマルチメディア情報を扱うので、扱う言語は業務系と少し異なります。PHPやRuby、Phythonといった言語が用いられ小規模開発もまま存在します。

Web系開発ではユーザが直接目にする画面を制作していくので、WebデザイナーやCG・アニメクリエイターが関わってきます。

しかし、小規模開発ではエンジニアが画面の開発まで行う場合もあり、多様なスキルが求められます。

仕事の工程は一機能ごとに企画→設計→開発→テストを実施し機能開発を繰り返し行うアジャイル型の開発手法がメインとなります。

アジャイルは不具合に対する改修が早い一方で、設計段階でかっちりとした形を決めないため開発の方向性がズレやすいなどのデメリットがあります。

ほかにパッケージ商品を扱う業界やコンピュータや周辺機器を扱う業界があります。

【IT・業界研究】IT業界を「企業の特徴」で見た場合

 ユーザ系システム会社

大企業の情報システム部が独立しひとつの会社となり、系列会社の事務計算などを処理する会社がユーザ系システム会社です。

野村総合研究所やSCSK、新日鉄住金ソリューションズなどがユーザ系システム会社に当たります。

メーカー系システム会社
もともとコンピュータを開発していたメーカーにとってソフトウェアの開発はハードウェアの付随的な立ち位置にありました。コンピュータメーカーの関連ソフトウェア会社がメーカー系システム会社です。

NECのシステム会社や富士通のシステム会社などがメーカー系システム会社に当たります。

独立系システム会社
もともと大企業の事務計算処理をアウトソーシングで請け負っていた会社が独立系システム会社です。

ITホールディングスや富士ソフト、オービックなどが独立系システム会社に当たります。

外資系システム会社
言うまでもなく、パーソナルコンピュータの普及につながったMicrosoftや、インターネット検索エンジンのGoogle、Facebook、Oracleなどの日本法人が外資系システム会社です。

 インターネットビジネス会社

インターネット急伸の時代(いまもですが)に起業しITベンチャーと呼ばれるのがWebビジネス会社です。

新興市場に上場している会社が多く、急成長を遂げるところもなかにはあります。

主には消費者や生活者向けのサービスを提供しており、新しいサービスが次々と誕生している分野です。

楽天、サイバーエージェント、GMOインターネット、LINE、メルカリなどがWebビジネス会社に当たります。

システムエンジニアリング(SES)会社
大企業を中心とした情報システム業界を顧客として、エンジニアを派遣、常駐させることで利益を得ている会社をSES会社と言います。

SESはシステムエンジニアリングサービスの略です。ソフトウェアやシステム開発・保守・運用におけると特定の業務に対して、エンジニアが客先に常駐し技術者の労働を提供するサービスのことです。

主に中小企業がSES事業を行っておりIT業界の下支えをしています。

このSES会社に入社する敷居は低めであると感じます。一方で、 SESは二重派遣や多重請負など様々な問題を孕んでいる仕組みでもあるので、注意が必要です。

【IT・業界研究】ITエンジニアの種類

 業務系エンジニア(システムエンジニア)


企業や官公庁の業務・基幹系システムの開発、運用、保守をするのが業務系エンジニアです。下記のフロントエンジニアに対して主にバックエンドを担当します。

業務は、プロジェクトの工程の企画→設計→開発→テスト→保守・運用に合わせて存在します。提案書を書くことがあれば、設計書を書くこともありますし、実際にプログラミングすることもあります。

※プログラミングをメインとする職種をプログラマー、テストをメインとする職種をテスターと言いますが、明確な基準はなく、幅広い業務を任されます。

クライアントは大手企業や官公庁になりますので、提案書や設計書にはそれなりの品質が求められ、何度もレビューを繰り返しブラッシュアップしていきます。

言語的にはJava、C言語、C++、C#がメインとなります。

大手企業内で大規模・中規模プロジェクトで勤務する場合と、受託開発で自社に勤務する場合が考えられます。

前者では大手企業に就職しプロジェクトに参画するするほかに、SES会社に就職し、大手企業に常駐してプロジェクトに参画するパターンがあります。

SES会社は会社の大小問わず存在するので、入社の敷居が低い一方、エンジニアを劣悪な環境で労働させるブラック企業もなかには存在するので、見極めが大事になってきます。

SES会社で働く場合には、何年も一ヶ所の現場で働くこともあれば、現場が転々とする場合もあります。

様々な企業やプロジェクトを体験できるのは良い経験になる反面、環境の変化は身体的・精神的負担になりますので面接では確認が必要です。

 Webエンジニア


自社のWebサービスの開発を担当したり、受託開発でWeb開発を担当するのがWebエンジニアです。スマホアプリの開発などもこちらに含まれます。

Webサイトやスマホアプリの開発では、画面の設計や実装を行うフロントエンジニアと、内部の処理部分を担当するエンジニアに分けられます。ここでは両方のスキルを持っていたり兼任で幅広いスキルが求められる職種をWebエンジニアとします。

業務は、Web開発のプログラミングが中心になります。自社のWebサービスを担当する場合、アジャイル型(小規模の機能単位での開発を繰り返し行う)の開発が多く、カッチリとした設計よりは実装スピードが求められます。

エンジニアである以上、プログラミング以外にも設計を担当することがあるほか、小規模案件などでは画面部分の開発とバックエンドの開発を兼任することなどがあるので、多種多様なスキルが求められます。

言語的には、PHP、Ruby、Python、Perlなどに加えてHTML、CSS、JavaScriptを使います。

Webサービスを提供するWeb系会社に就職する方法のほか、Web開発を強みとするIT企業でもWebエンジニアを募集している場合があります。

大手企業と直で取引をし、Webアプリの開発案件やスマホアプリの開発案件を受託しているところもあります。

Webエンジニアは業務系エンジニアに比べて、在宅ワークができるなど自由度の高い職種であることから求人の倍率は高いでしょう。

 フロントエンジニア

WebサイトやWebアプリの開発で画面などの人の目に見える部分を専門的に担当するのがフロントエンジニアです。

クライアントからヒアリングした内容をもとにデザインを提案・決定しそれに沿い、画面の設計・実装を行います。

デザインをする際はPhotoshopやIllustratorなどのソフトウェアを使うことが多いです。デザインには専任のWebデザイナーがいる場合もあります。

また、マーケティングの要素も含んできますので、構成を決める際などはWebディレクターとの連携が不可欠となってきます。

言語的には、PHP、HTML、CSS、JavaScriptなどです。

いまフロントエンジニアに求められているスキルはモバイル対応のスキルです。スマホの普及によりWebサイトを訪れるユーザの多くがモバイル端末からとなっているため、フロントエンジニアに求められるものもスマホの画面設計・実装となっているのです。

 組み込み系エンジニア


組み込み系エンジニアとは、電化製品などの機器に組み込むコンピューター内部で動作制御をする、ソフトウェアの開発をするエンジニアのことです。

電化製品のなかには「マイコン」と呼ばれる小型コンピューターが組み込まれており、内部のソフトウェアによって動作しています。

これらソフトウェアないしハードウェアを総合的に開発するのが組み込み系エンジニアです。

組み込み系エンジニアは一度製品を出したら改修のできない電化製品を世に送るわけですから、リコールにならないよう細心の注意を払い設計、実装を行う必要があります。

そのため、テストエンジニアや品質評価といった職種の需要もあり、テストエンジニアから経験を積み組み込み系エンジニアになることも可能です。

言語的には、C言語、C++、Java、アセンブラ言語などです。

現在IoTの普及、発展によりApple WatchやAlexaなどさまざまな製品が誕生しています。ただの家電製品からインターネット接続をするIoT製品へと発展するなかで、組み込み系エンジニアの需要も高まっています。

従来は自動車メーカーや電気機器メーカーなど製造業が中心でしたがIoTの発展によりロボットなどのITベンチャーでも組み込み系エンジニアが求められています。

 ゲームエンジニア

ゲームエンジニアとは、コンシューマーゲーム、オンラインゲーム、スマホゲームなどのゲームを専門に扱うエンジニアのことです。

ゲーム開発には、ゲームクリエイターやディレクター、デザイナーなどさまざまな分野を専門とする人とチームを組み開発をするため、スキルだけでなくコミュニケーション能力が求められます。

ゲームエンジニアは大きくゲームプログラマー、R&Dエンジニア、グラフィックスエンジニアに分かれます。

ゲームプログラマーはタイトルの実現に向けてあるリソースを使い、ゲームエンジンの開発やメニューの表示・制御、ネットワーク関連プログラムの開発、キャラクタAIの実装に必要なシステムの開発などを行います。

開発者の制作支援ツールを開発するのがR&Dエンジニアです(Research and Developmentの略)。スマホゲームに共通して新しいプラットフォームを提供したり、ゲームに新機能を提供するのが仕事です。また、社内の業務効率化、開発環境を整えるサポート役です。

グラフィックスエンジニアはグラフィックスシステムの設計・開発を行うエンジニアです。ゲームのグラフィカルな表現を担う描画プログラムの開発を行うため、コンピュータグラフィックス知識や3D数学などを必要とします。

ゲームプログラマーであれば、言語的にはC言語やC++が中心になるでしょう。

Cygamesの求人などを見るとゲーム開発には本当に様々な職種があることがわかります。

 インフラエンジニア


インフラエンジニアとは、サービスの基盤となるネットワークやサーバを構築するエンジニアのことです。

サーバエンジニアとネットワークエンジニアに分けられます。

サーバエンジニアはクライアントの目的に応じてサーバの選定・提案、設計、構築、運用・保守を担当します。システム運用に合わせてOSや必要なミドルウェアをインストールするのもサーバエンジニアの仕事です。

ネットワークエンジニアはルーターやスイッチなどのネットワーク機器を用いてデータの送受信が適切に行われるよう整備するのが仕事です。システム運用に最適なネットワーク接続を実現するため、各機器やケーブルを選定し設計、構築します。

インフラエンジニアは設計、構築するだけでなく、なくては欠かせない基盤を運用することが最大の要所です。

インフラエンジニアが関わるような仕事は大規模な案件が多く、社会貢献度の非常に高い仕事と言えます。ゆえに、日々の運用で問題がないかチェックする監視業務といった地道な作業も入ってきます。

インフラエンジニアの日々のメンテナンスがあるからこそ、いまの便利な社会が成り立っているのかもしれません。

 AIエンジニア

AIエンジニアとは、いま最先端技術と言われている人工知能の機械学習やディープラーニングの研究・開発を行ったり、蓄積したデータの解析などを行うエンジニアのことです。

さらにAIエンジニアはAIの設計・開発を行う機械学習エンジニアと、AIが学習したデータを解析するデータサイエンティストに分かれます。

AIエンジニアになるためには、一般的なITスキルと異なる高度な専門知識や技術が求められるため、未経験から就職するには難しい職種です。一般的なITエンジニアからAIエンジニアになることも難しいと言われています。

【未経験の第二新卒がITエンジニアになる方法】

未経験の第二新卒が

 プログラミングスクールに通いWebエンジニアを目指す

Webエンジニアを目指すならプログラミングスクールに通うことをおすすめします。

Web業界はまだまだ成長産業で、メガベンチャーを除くとITベンチャーは規模の小さい会社が多く、未経験者を採用する教育コストを払えない会社が中にはあります。

したがって、プログラミングや開発言語を独学ないしプログラミングスクールで学び習得し、転職することが良いのではと思います。

PHPやRubyなどのWeb開発で使用する言語は比較的学習がしやすいと言われています。とくにRubyは日本初の開発言語ということがあり理解しやすいでしょう。

プログラミングスクールに通うことでより一層、スキルアップの速度が上がりますし、横の繋がりもできます。そして、プログラミングスクールの持つ、各企業とのコネクションを使いWeb系会社に就職することが可能です。

 インフラエンジニアから業務系エンジニアを目指す

インフラエンジニアから業務系エンジニアを目指す方法です。

実は未経験からインフラエンジニアになるための求人は多く存在します。

というのも、インフラエンジニアの業務の中には監視業務というものがあり、この業務が比較的ロースキルからでも始められる作業だからです。24時間365日、稼働するシステムを監視する必要があるのでそれにともない人員も必要となります。

このような運用の経験を通じて、インフラを構築するエンジニアにキャリアアップすることも可能ですし、業務系エンジニアにキャリアチェンジすることも可能です。

監視業務において、障害が発生した場合にはほかのインフラエンジニアやアプリケーションを管轄する業務系エンジニアと連携をとることはままあります。

監視業務を通してどのような障害が発生し何が原因となったのか、積極的に勉強をしていけば、システム開発において必ず生きる知恵となるからです。

 テストエンジニアから組み込み系エンジニアを目指す

テストエンジニアから組み込み系エンジニアを目指す方法です。

電化製品などの組み込み系のシステムは、一度市場に出回ってしまうとリコールをしない限りメンテナンスが困難です。そのために求められているのが品質管理であり、それを担当するエンジニアがテストエンジニアです。

未経験であっても、テスト業務から仕事を始めることは可能ですが、テストエンジニアであってもプログラミングの知識は必要となります。

品質管理では、完成した製品に対してさまざまなテストを課す過程で、実際のソースコードをチェックする作業なども入ってくるためです。

業務系エンジニアなどでもはじめの業務はテストエンジニアであったりします。製品の最終工程を学ぶことで開発の全体像を掴み、開発に生かしていくのです。

テストエンジニアの経験を通しプロジェクトの各工程の知識やプログラミングの知識など業務知識を学ぶことでキャリアアップがしやすくなるでしょう。

 デバッガーからゲームエンジニアを目指す

ゲーム業界でデバッガー(ゲームテスター)としてスタートし、ゲームエンジニアにキャリアアップする方法です。

ゲーム業界で働くにしてもいきなりゲームエンジニアになるには経験やスキルが必要になります。

ゲームのバグや不具合を見つけるのがデバッガーですが、このデバッガーの仕事には派遣求人から存在し、未経験からでも目指せる職種です。

ゲームが好きでなければ淡々とバグを発見する作業は難しいですが、ゲームプロジェクトの雰囲気や作業の流れなど業務知識を学ぶには絶好の機会です。

またコネクションを作ることで、ゲームエンジニアへ転職する第一歩とすることが可能でしょう。

第二新卒選考のコツ【企業側のメリット】

第二新卒選考のコツ【企業側のメリット】

①社会人経験
第二新卒が大学を卒業したばかりの新卒と決定的に違うのが社会人経験の有無です。

ビジネスマナーや社会人としての身なりがなっているのとなっていないのとでは教育コストが異なります。

私が社会人になって非常に大事だなと感じるのは「報連相」ですが、やはり一度会社を経験しているだけでコミュニケーションの方法も全く異なるなという印象です。

②若い、やる気
若さゆえに許されるのが第二新卒といっても良いでしょう。まだまだ伸びしろもポテンシャルもある20代です。

若い人が会社に入ればそれだけで刺激になりますし、幹部候補として教育していくことも可能です。

第二新卒の選考ではやる気や熱意が見られていることは間違いないので、しっかりアピールできるように備えましょう。

私はやる気や熱意を伝えるための手段として資格取得をおすすめしています。「IT未経験者におすすめの資格」の記事でご紹介しています。

③文化に染まってない
第二新卒はまだ企業文化に染まりきっていないというのも企業側のメリットです。

何年も同じ会社に勤めているといつの間にか企業文化に染まりきっているということがあります。仕事のやり方が習慣として根付いてしまうとどうしても変われないものです。

第二新卒は若いということからも、柔軟で会社に適応しやすい人材として企業側は注目しているんです。

第二新卒選考のコツ【採用選考のチェックポイント】

①退職理由
第二新卒の面接では退職理由は必ず聞かれます。

第二新卒とはいわば一度挫折したかたの二度目の挑戦です。面接官もそのことを踏まえて面接に挑んでいることが新卒と異なる点です。

退職理由を伝える上で重要なことは、素直に伝えること、そしてどのように分析して次に生かそうとしているかを伝えることです。

退職理由でネットに載っているような例文を言ったり、嘘で取り繕った言葉で話をしても必ずバレていますので注意してください。

②成し遂げたいこと(志望動機)
第二新卒に限ったことではないですが、志望動機はとても重要です。

第二新卒で未経験でIT業界の門を叩くということは、面接官としても後悔のないようにしたいという気持ちがあります。

IT業界をしっかりとイメージできていること、ITを使って何を成し遂げたいのか語れるようにしておく必要があります。

単に「興味があります」では、前の会社のようにまた辞めてしまうのではないか、本気度はいかほどかと疑われてしまいます。

成し遂げたいことをしっかり伝えられるように、志望する企業に沿ったサービスやどんな自分になりたいかを転職エージェントさんの力を借りて固めるといいと思います。

③コミュニケーション
IT業界でもコミュニケーション能力は重要視されます。

なぜなら、システムというふわっとしたものを完成させるために、色んな業界用語や曖昧な指示が飛び交うからです。

なのでその意図をしっかり汲み取るために確認のコミュニケーションをしたり、クライアントの意図するものをつくっていかなければなりません。

また、実現が困難になったときや障害を起こしてしまったとき、自分から報連相しなければ延々にうやむやになってしまう問題などもあります。

その問題がゆくゆく大変なことになることも少なくなく、何か不安なことやしでかしてしまったときはすぐに報連相が必要になります。

ロースキルの第二新卒が自己PRするのであれば、このコミュニケーション能力をアピールしたほうが良いと感じます。

学生時代や過去の業務の中で、人との折衝をした経験やクライアントの意図を組むために努力したこと、トラブル解決のために工夫したコミュニケーションなど、エピソードを交えると良いです。

④オフィスソフトは使えるか
社会人になると当然のようにパソコンを使います。なかでもオフィスソフト(Word、Excel、PowerPoint)は必須アイテムです。

IT業界でも面接で「パソコンは使えるか」「オフィスソフトは大丈夫か」という質問は聞かれるので、職務経歴書に書いておくのがおすすめです。

IT業界はプログラミングばかりかと思われがちですが、ごりごりにオフィスソフト使います。

提案書、設計書、調査書などなど…。

事務作業なども入るので、業務効率化にVBAツールを作成する人もいるほどです。

さいごに

第二新卒はまだまだチャンスのあるタイミングです。

未経験だからといって諦めず、色んな方法を模索しましょう。

また、いい転職エージェントに出会えばきっといい結果が待っています。

一人でがむしゃらに頑張るのもいいですが、人の手も借りて夢の実現に走ってみてはいかがでしょうか。

よろしければサポートお願いします!