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2024年3月16日退院

食事療法を開始して3、4日経過した頃、今週末退院かも。と夫からLINEが来た。意外と早いね。良かったね。と返す。先日の検査の結果はまだ時間がかかるとの事で、自宅にて療養となった。結局、病名がはっきりわからないままの退院となり、薬も特に処方されず不安な日々を過ごすことになる。会社へ提出する診断書の病名は変更されていた。
『閉塞性黄疸 膵疾患の疑い』と。
…え…。どういう事?診断書にこう書かれたという事は、もはや急性膵炎ではないという事だ。ネットで調べても、出てくるのが膵臓癌、もしくは胆管癌か、自己免疫性膵炎、それか胆石だ。いずれも治療方が全く違う。しかし、閉塞性黄疸の60%は膵臓癌だと書かれている記事が多かった。
いや、ちょっと待って。まだ結果が出てないのだから、落ち着こう。頭の中がぐるぐるし、考えがまとまらない。

だが、今までの診察で胆石の可能性は示唆されていない。自己免疫性膵炎に決まっている、そう思うことにした。

さて、3月16日の土曜日、無事に退院をした。私はこの日の為に、2月28日に入院が決まった翌日、限度額認定証の申請を出していた。1週間程で認定証が届く。お陰で窓口の支払いを抑える事が出来たが、我が家は決して裕福ではない。夫は結局、会社を1ヶ月半程休職した。老後に向けて、コツコツと貯めてきたお金を生活費と医療費に充てるしかなかった。まあでも元気になったら働いて貯めればいいのだから!と前向きに考えた。

次の診察は3月26日。検査結果がわかる日との事だった。10日間も待つなんて。その間、何も出来ない。私に出来る事と言ったら、食事療法くらいだ。膵炎ではないにせよ、膵臓が悪いのは変わらないので、脂質を抑えた消化の良い食べ物を作る。食事の時間も規則正しく、入院時のメニューを参考にしながら作り、それでも無骨なメニューにならないように工夫した。

夫は、ひと月程で10kg程度痩せてしまった。
おかしい、痩せ方が尋常じゃない。絶食したせいもあるけど、それにしても全く太れなくなっていた。

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