BomDia Tokyo

ブラジル人と日本で結婚。生まれた子に対抗できるようポルトガル語を始めたばかり。日々の徒…

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ブラジル人と日本で結婚。生まれた子に対抗できるようポルトガル語を始めたばかり。日々の徒然、記録します。三重で生まれ育ちました。使用している写真はすべてBomDia Tokyoの撮影したものです。ので、二次使用はご遠慮ください。

マガジン

  • ブラジルポルトガル語

    ブラジルポルトガル語初心者の記録。

  • 記憶の記録

    ふと思い出せたこと、忘れたくないこと、雑多ないろいろ。

  • 忘れかけていた三重弁

    忘れかけの三重弁を、備忘録として記録。松阪・伊勢付近での使用法。

  • 国際結婚

    ブラジル人の夫との国際結婚にまつわるお話。

最近の記事

Puchero

久々にpuchero(プチェロ)を作った。pucheroはスペイン由来のシチューのような家庭料理で、スペインの植民地下にあった南米の国々やフィリピンを始め、ブラジルでも親しまれている。語源はスペイン語の「鍋」らしい。レストランで出されるようなお上品な料理ではなく、あくまで家庭で手軽に作れる気取らない料理である。 Pucheroの良いところは、レシピの柔軟性にある、と思う。 基本的な材料は、肉と野菜。だが、さまざまなレシピサイトを見てみても、具材はおろか、調味料などもいたっ

    • TopfuntersetzerとKopfuntersetzer

      新しい言葉を覚えるきっかけはさまざまだが、強烈なインパクトを伴うものは記憶に定着しやすい。 ドリカムというバンド名は「ドリーム・ズカム・トゥルー」だと思い込んでいた私が、中学生になって英語の授業が始まり、正しくは「ドリームズ・カム・トゥルー」であると知ったときの衝撃は忘れられない。また、大学生になるまで付箋というものを見たことがなく、塾講師のアルバイト先で付箋を求めた主任に対し「付箋って何でしょうか?」と聞き返したときの恥ずかしさも、心にべっとりとこびりついている。 そん

      • 味ご飯

        「味ご飯」が方言だと知ったのは、大学進学のため東京に引っ越してから。 「味ご飯」とは、いわば炊き込みご飯のことで、祖父母は「味めし」と呼んでいた。ただ、(あくまで松阪市近隣での使用法ではあるが)炊き込みご飯よりも狭義である。典型的な具材としては、鶏肉(場合によっては牛肉)、にんじん、椎茸、ゴボウ、油揚げ、かまぼこ、こんにゃく、である。それをほんのり甘い醤油ベースの出汁で焚き上げる。 一方の炊き込みご飯といえば、栗ご飯、たけのこご飯、山菜ご飯、釜めし、赤飯など、実にバラエテ

        • ポルトガル語を始める

          2021年の抱負は、ブラジルポルトガル語を使えるようになること、と決めた。 何事もなく進めば今年生まれてくれる予定の子どもには、ポルトガル語、日本語、そして親である私たちの共通言語である英語は理解できるようになってほしいと思っている。言語の理解は家族や親戚との会話をスムーズにするし、その言語の話されている土地に暮らす可能性は高いので、単純に生き延びるために理解できたほうがよいからだ。また、多言語理解できるほうが当然アクセスできる情報も広がるし、何かと都合がよい。 そんな私

        マガジン

        • ブラジルポルトガル語
          2本
        • 記憶の記録
          4本
        • 忘れかけていた三重弁
          3本
        • 国際結婚
          1本

        記事

          「おいねる」

          忘れかけていた三重弁。背負うこと。 例文 ・重いでおいねてきな(重いから背負っていきなさい) ・えらい大きいもんおいねとんなあ(随分と大きいものを背負っていますね) ※文献確認未。あくまで筆者の経験してきた使用法に基づく

          「おいねる」

          餅が食べたい

          今年は帰省できず、自家製の餅を食べられないためか、妙に餅が食べたくて仕方がない。スーパーで買う真っ白でなめらかな餅ではなく、ややざらついていて歯ごたえのある、我が家のあの餅が食べたいのだ。 特に恋しいのは、「やじろ」。やじろとは、もち米とうるち米をまぜてつく餅のことで、餅になっても米粒の触感が残る、楽しい餅のことだ。このやじろは、三重をはじめ近畿地方で主に食べられるようで、なかなか全国のスーパーには流通していない。そんな希少価値も相まって、ひたすらに餅が食べたい。 さて、

          餅が食べたい

          「あめる」

          忘れかけていた三重弁。食品が腐ったり傷んだりすること。 例文 ・今日のお弁当あめとったで(今日のお弁当傷んでいたよ) ・カレー作って冷蔵庫入れやんかったもんで、あめかけとったわ(カレーを作って冷蔵庫に入れなかったので、傷みかけていた) ・あめとるかわからんで、におい嗅いでみな(腐っているかもしれないから、においを嗅いでみて) ※文献確認未。あくまで筆者の経験してきた使用法に基づく

          「あめる」

          国際結婚、と、複合姓

          日本国籍保持者同士の結婚は、夫または妻どちらかの名字で夫婦同姓にすることが法律で定められている。一方外国籍保持者と日本国政保持者との結婚の場合は、日本国籍保持者同士の結婚と異なり夫婦別姓が認められている。 私の場合、夫がブラジル人なわけだが、婚姻届を出した当初は夫婦別姓にしようと考えていた。理由は単純。夫の姓はブラジルの慣習にならって複合姓のため、めちゃくちゃ長いのだ(姓だけで10文字以上になる)。社員証や銀行カードなど、たいていの場合は字数制限のため収まらず、姓の一部のみ

          国際結婚、と、複合姓

          大晦日の音

          このあたりのお寺では、コロナによる除夜の鐘つき中止を知らせる看板が目立つ。 子どもの頃から、紅白が終盤に差し掛かる頃には、新年が待ちきれないらしい人たちの鐘の音が聞こえてくるのが大晦日の醍醐味だった。私と弟も、待ちきれず家を飛び出し、鐘つき後にふるまわれる甘酒をめがけて、この日しか許されない深夜の外出を楽しんだものだ。そのときの頬の冷たさを思い起こさせてくれる除夜の鐘が、今年は聴けないのだから、少し寂しい。 むかしむかし、高校生のときに、ドイツに1年留学をさせてもらった。

          大晦日の音