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RTA活動の方向性を意思決定プロセスっぽく決めてみる。

 こんにちは、ぼんぼんです。
自身のこれからのRTA活動の方向性について意思決定のプロセス手法を用いて考えたので記します。(それっぽくです)
普段投稿しているイベント参加レポートは異なった趣旨の記事です。


簡単に自己紹介
最近はゼルダの伝説 風のタクトHDのRTAを走っています。
気になる方は下記のリンクから記録などをご参照ください。
TwitterやTwitchでも活動を行なっております。
Speedrun.com, Twitter, Twitch



思ったことを要素として箇条書きにして記していきます。


執筆するに至った経緯

・仕事の状況が変わった。
・配信やRTA活動から卒業しなければならない転機が今後急に訪れそうと感じた。

 ちょうど2023年4月に自分の仕事の状況が変わったのと、1年ほどRTA活動をしてきて色々感じたことがあったので考え直す良い機会だなと思いました。

自己分析

RTA活動を始めたきっかけ

 はじめに一度原点に立ち戻って自分がRTA活動を始めた頃の気持ちを思い出してみました。

・イベント楽しそう。
・自分が通常プレイしていたゲームでバグ技を使いまくるの楽しそう。
・試しにRTAやってみたい。
・とあるゲームがめっちゃ好き→好きだから好きのやりこみ要素としての延長線にRTAがある訳ではなかった

1年間活動の中で経験したこと、気が付いたこと

 ここ1年は右も左も分からなかった状態だったので、とりあえず他の走者の方の右に習えで色々と挑戦してきました。その中で経験したことと気が付いたことです。

経験したこと
・イベントに毎週出てみた月があった。
・Twitchアフィリエイトになった。
・RTA in Japanに出た。
・海外のイベント(GDQ関連)にも出た。
・イベントで他の走者さんと関わった。
・同じゲームタイトルのRTAをしている走者の方と関わった。
・毎日配信している時期もあった。

気が付いたこと
・イベントに出るのは楽しい。
・配信して視聴者と接するのは楽しい。
・最初から最後まで通せるようになる練習をする 通せるようになってから記録を詰めているのが楽しい。
・通常プレイでゲームするのが好き < RTAが好き。
・バグ技使ってありえない動きするの楽しい。
・配信や人前(オフイベ)でしゃべることは楽しい。
・RTAを通して他の方と関わりを持てたことは嬉しい。
・海外走者とのコミュニケーションは楽しい。
・記録が出るのは大概土日、平日は仕事後の疲れのせいか記録も出ず身にならないことも多かった。
・時間はもちろんかかる。

活動する上で求める要素(MUST要件)

A, 今後、RTA活動に割けそうな時間

金土日1~3時間ほど
 あと1,2年で何かしらの理由で引退する気もする。→かけられる時間は決まっている。

(他にも時間をかけたいことがあるので、ゲームに多くの時間は割けない。いつかやめる時が来るので割くことのできる時間は有限である。かけられる時間を増やすために日常生活をどう見直すかの議論はここでは割愛する。)

B, RTA活動の中で得たいこと

楽しい経験をしつつ副次的に何か自分の身になる経験をしたい。
・日常生活や自身の本業に直結しそうなスキルを身に着けたい

決定分析

 今回はKT法の中にある手法を用いてみます。
KT法というのは簡単にざっくり言うと問題解決のために情報を論理的に分析し結論を出すプロセス手法です。本当は他にもKT法の手法は何種類かあり、まとめて使うものなのですが、ここでは分かりやすくイメージのつきやすい決定分析を用います。学生の方はあまり聞きなれない言葉かもしれませんが社会人で企業に勤めている方は聞き慣れている方もいらっしゃるかもしれない課題解決のプロセス手法の一つです。今回はそれを意思決定手法の一つとして使ってみます。

RTA活動の方向性を決める

 自分がどうしたいか分からないという場合から考えることをスタートとして、私が感じたRTA走者が目標としてる代表的な軸をピックアップしてみました。

私が感じたRTA活動者の目標としている主3軸
①Twitchパートナーを目指す。
②Speedrun.comでの上位ランクを増やす。
③RTAイベントに出る。

 主にこの3つだなと感じています。他にもあるかもしれませんが、ここでは分かりやすさも含めてこれでいきましょう。なるべく抽象的な表現より定量的表現のほうが目標が具体化されるので、ざっくりでも定量的表現に置き換えてみます。定量的というのはなるべく数値や量などの数字で表すことのできる具体的表現とみてください。

目標のざっくりな定量的表現
①フォロワー750人、平均視聴者数75人
②Speedrun.com世界3位以上タイトル数10本、カテゴリ15本
③RTA in Japan6回出場、GDQ3回出場
(この各3軸を以降①~③と表現します)

 次に自分が重視したい要件をそれぞれ挙げ重み付けをします。重みというのは自分の中での重要度です。ここでは1~5段階で重みを付け、絶対に譲れなく重要視したい要件から高い重みを付けていきます。そしてそれぞれの要件に対して、先に挙げた目標3軸がどれほど要件を満たしているかで1~5点での点数付けを自身で行います。この要件をどれほど満たしているかも定量的表現から決定したほうが良いのですが、難しいかつややこしいので割愛します。またここでは点数付けの基準は明確にせず、ざっくり自分の感覚で付けた点数を用いることにします。重みの値と自分で付けたスコアの掛け算した値が各目標軸のスコアです。活動する上での求める要素をMUST要件とし、MUST要件ほどではないがここも重視したい内容をWANT要件とし点数付けを行っていきます。

A, 時間をどれほど要しないか(MUST要件)→重み5×スコア
①目標達成の可能性は配信時間に比例→配信時間を短期的にも配信継続かつ活動期間を長期継続→多大に時間を要する→5×1
②目標達成度はゲームプレイ時間に比例→取り組むタイトルを問わないとしても多く時間を要する→5×2
③今記録を持っているタイトルで応募可能、当選するかは運要素有。本番前に練習、英語ドキュメント作成、英会話練習→イベント直近に短期的に多くの時間を要す&日々少しずつの対策が可能→5×4

B, 自身の得たいことが副次的に得られそうな活動(MUST要件)→重み4×スコア
①会話を拾う、しゃべる能力が上がりそう。(コミュ力向上)→4×2
②課題を乗り越え目標達成する能力が上がりそう。→4×3
③本番一発勝負で結果を出す力がつきそう。海外イベントの場合は英語力。→4×4

お金がどれほどかからないか(WANT要件)→重み3×スコア
①基本配信するだけでは0円、必要に応じて新しい機材買う。→3×4
②新しいゲームを購入する必要あり、場合によっては海外品購入。→3×2
③オフイベの場合は遠征費が多くかかる。→3×1

 自分の中で絶対に外すことのできないMUST要件において基準値を満たさない要素は始めに選択肢から除外することもあるのですが、ここでは元々の選択肢が少ないので、重みづけという位置付けにし残してあります。


DA表

以上の点数付けを見やすくなるように表でまとめてみます。DAというのは決定分析(Determination Analysis)の略語であり、選択肢を提案したりする場合に用いられたりします。

DA表

 まあ結果ありきの後付けのできレースなことも多いもですが、こうやって自分で実際に思っていることを書き出してみると、「あれ、自分てこういうことも重要視していたんやな、楽しかったんやな」と再認識できたり新たに気が付けたり、その中から新たな発見がある場合もあるので書き下してみることも悪くないです。

方向性の決定


これらの点数付けから活動目標とする軸が決まりました。
「イベントに出場することを目標に頑張る」
です。

これらの方向性に加え、自分が楽しかった要素を交えつつやることをリストアップします。


イベントに出るためのTo do

・スケジュールに余裕があったらとりあえず応募する。

・今後やりたいゲームのRTAを取り組む場合はイベントの採用可能性が高い短時間カテゴリを優先→走れる短時間カテゴリのRTAを持つ&増やす。

・イベントで披露してみたいタイトルはある程度記録サイトで上位になれるよう練習する。

イベントに出場する上で自分が得たい副次的要素とTo do

・本番一発勝負である程度の結果を残す力(本番で普段の80%以上のクオリティが出せる)→緊張せず普段通りの自分を出せる。

・目標実現力の向上
本番に向けての目標を立てる→目標を達成するためにはどうするか考え行動する。このプロセスを繰り返し、1回あたりの質の向上を目指す。

・英語力の向上、アウトプットする経験→海外イベントに応募する。当落の有無に関わらず応募するタイトルを限定して解説原稿や解説の練習を事前にしておく。練習する上で参考にするのは海外走者の動画にする。

活動の方向性が決まりました!!!
全部達成できるかは分かりませんが、こんな感じで頑張っていきます!!


おわりに


まあいろいろ書いてきましたが結局、やりたいRTA活動はたくさんあるが時間もそんなないし全部はできないからやることを絞ろうって感じです。

取り組むゲームはもちろん自分が好きだったりやってみたいゲームですね、それじゃないとそもそも時間をかけて何回も練習するRTAは続かない気がします。イベント当選だけを考えればイベントありきでゲームを選ぶってことも事実上可能ですが、私の場合は自身の活動モチベの妨げになると思うのでやりません。

あと最近感じることがRTAイベントきっかけでRTAが有名になり多くの人がRTAという存在を認知するようになって、色々な境遇や背景の異なる様々な方がRTAをやってみたいと思い、そしてRTAを始めていてもおかしくないと思いました。多くRTA配信活動をしている方、RTAイベントに頻繁に出られている方が、どうしてもメディアへの露出が大きくなりRTA走者というイメージが寄ってしまいがちかもしれません。ですが私みたいな人もRTAが好きでやってるんですよ、ということも知っていただけたら幸いです。

 ここまで読んでいただきありがとうございました。


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