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2023/11/11 今週の米国経済指標まとめ

⭕ 今週の米国経済指標、パウエル議長発言(11/9)、中国経済低迷、原油価格急落、について簡単にまとめてみました。



① パウエル議長 発言 11/9

⭕ 多くの市場参加者は利上げ終了と捉えていますが、安心するのはまだ早い、後手に回る事が無いように、引き続き慎重に対応、必要となれば追加利上げを躊躇わない姿勢を示しました。

 パウエル議長はワシントンで開かれた国際通貨基金(IMF)会議の冒頭で、「金融政策のさらなる引き締めが適切となれば、そうすることをためらわない」と発言。「しかし、数カ月の良好なデータで見誤るリスクと、引き締め過ぎるリスクの両方に対処できるよう、引き続き慎重に行動していく」と話した。

  また、金融当局者はインフレ率を2%の目標に下げることに注力しているが、「そのようなスタンスを達成できたと確信していない」と述べた。

  パウエル議長は、将来のインフレ抑制が供給サイドの改善によってどれだけ進展可能かは定かではないと指摘。「将来にインフレ率を下げる進展において、総需要の伸びを抑える金融引き締めの寄与が大きくなる必要があるかもしれない」と語った。

  金融市場やエコノミストの多くは、現行の米利上げキャンペーンが終了したとみているが、9日のパウエル議長の発言のトーンは、当局者が引き締め完了を宣言する用意はまだないことを裏付けた。

出典元 Bloomberg 2023/11/10

② 中国経済低迷、原油価格急落

★ 原油(WTI)1バレル=77.35ドル(11/4 80.89ドル)

⭕ イスラエル・ハマス紛争により急騰した原油価格が、今週に入り急落しています。紛争による原油供給の懸念が落ち着き、さらに、中国経済の低迷による原油需要が減少している事が大きな原因とされています。

⭕ 11/9発表の中国インフレ率は▲0.2%と低迷
建設業大手「碧桂園」や「恒大集団」の巨額債務不履行
前首相李克強氏の謎の急死
イタリアの「一帯一路」から撤退
景気低迷にも関わらず金融引締めをする迷走共産党指導部
(ドル建て債売り、元買い)

★ GDP成長率が日本より上なのが不思議です。
旧ソ連はGDPを2倍に盛っていたと崩壊後バレたとの事ですw


③ 重要経済指標のおさらい

作成 ぼなんざ本舗研究所
作成 ぼなんざ本舗研究所

④ 利上げマップ 11/11


✅ 12/13、連邦公開市場委員会(FOMC)での市場参加者の意見は現状維持が90.9%と優勢。

出典元 CME FedWatch ツール

⑤ まとめ

⭕ パウエル議長のややタカ派寄り発言の後、前回FOMCから下がり始めていた長期金利(米国10年債利回り)が小刻みにやや上昇。ドル買いが進み、相対的に151円台の円安へ。

⭕ 10日には米国株式市場は大きく反発。10月を過ぎFOMCを超え警戒感が和らいだ事や、利上げは最終局面にあるとの認識がより強くなった事が債券利回りの上値を押さえつけ、米国株式市場により良い影響を与えたと考えます。

 過去3カ月にわたって株式市場に広がっていた警戒感は、「年末の強欲」に変わってしまったと、バンク・オブ・アメリカ(BofA)のストラテジスト、マイケル・ハートネット氏が指摘。米国債利回り低下への期待が背景にあるという。
  先月の市場では米国債の供給急増に関する「不安」や財政赤字に関連した懸念が投資家の間で広がり、それが米国債利回りを「オーバーシュート」させたと、ハートネット氏はリポートで指摘。状況は反転し、10年債利回りは今では5.5%よりも4.5%に近いと説明した。

出典元 Bloomberg 2023/11/10

🔅 今週の債券利回り、為替、原油(前週比)11/11現在

★ 米国10年債利回り 4.646%(11/4 4.576%)
★ 日本10年債利回り 0.842%(11/4 0.915%)
★ 1ドル=151.533円(11/4 149.381円)
★ 原油(WTI)1バレル=77.35ドル(11/4 80.89ドル)


🔅 今週の米国株主要3指数、日経平均 11/11現在

★ 
NYDOW 34,283 +0.65%(先週比)
★ NASDAQ 13,798 +2.37%(先週比)
★ S&P500 4,415 +1.31%(先週比)
★ 日経平均 32,568 +1.93%(先週比)

🔅 来週の日本米国経済指標

11/14 米国 消費者物価指数 CPI
11/15 米国 生産者物価指数 PPI
11/15 米国 小売売上高
11/15 日本 実質GDP(前期比)(1次速報)


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