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巣鴨地蔵通り商店街パートII

パートIIどころじゃない、この界隈は庭みたいなもんで、子どもの頃から神出鬼没。

山手線の駒込-巣鴨間は”ぶらりちい散歩”にもってこい。駒込駅で下車して六義園をぐるり、そのあと染井霊園で文豪(二葉亭四迷など)のお墓探し。巣鴨駅で名物の「ふくふくまんぢゅう」を買いながら、いよいよ本丸の「巣鴨地蔵通り商店街」へ突入…!

”じじばばの別天地”だからこそ温存されてきた文化が…。

巣鴨地蔵通りと言えば「塩大福」。知ってはいたが、食べたのは初めて!これは行列に並ぶ価値あり、2個しか買わなかった自分を責めた次第。


一個130円。これはうまかった!

この商店街には「隠れうまもん」が潜伏しています。洋菓子「タカセ」もその一つ。タイミングが合えば半額セールにも遭遇します。菓子パン「カジノ」は240円。

タカセは池袋東口駅前で喫茶室も経営。池袋駅周辺で唯一の「変わらぬ昭和のたたずまい」です。

甘ーい菓子パンにつけられた物騒な名前。「カジノ」⁈


初代シベリアロール。一体どんな味?

なぜシベリアロールというのかは子どもの頃からの疑問でした。冬の上空からロシアのハバロフスクを見たとき、雪の白と大地の茶色がマーブル状になっていて、もしかしたらこんなところに由来するのかも、と思ったことがありました。

赤にパワーをもらいます。

そしてこの商店街の核心は「まるじ」の赤い下着です。
ボクサーパンツはドイツ在住者にも好評で、「束で欲しい」と言われた代物です。しっかりした繊維は値段以上の価値だとか(ドイツの激しい洗濯機の洗いに耐えられるんだとか)。

まるじソングを覚えて帰ろう!

さらに近年の変化といえば、この商店街は八百屋さんの激戦区になりつつあるということ。“ちい散歩組”のみなさんにも、物価高の回避策としてここでの買い物がオススメです。

100円を切る野菜がたくさん。


地元密着型で展開する八百屋さん「スターフルーツ」。

さて、気取らないところがこの界隈のいいところ。庶民の支持を集めるのは食堂です。お昼のピークを過ぎても店内は「ときわ食堂」ファンで賑わってます。
 

だいぶ前に一新。昭和の支持層は「おっちゃん」たちだった。


「ときわ食堂」、食通もうなるメニュー群。


界隈にはディープな店も。競馬新聞ずらり。


クリスマスツリーに正月飾り?こういう感性に一票。


素のまんまの巣鴨がいいわ〜。
 
ここでしか買えないファッション。

そして、猫好きの猫ゴコロをくすぐるお店もちらほら。

畳屋さんも新規市場を開拓中。
見るだけでなこみます。

今回、最大の収穫はおもちゃ屋「ますだ」さんとこのお猫さま。ピンク🩷の首輪がかわゆし!


なかなかこっちを向いてくれない〰︎

何度も訪れている「巣鴨散歩」ですが、初めておもちゃ屋さんの”隠れ名物”発見しました。

こういうおもちゃ屋さんが一軒でもあると街はなごみます。

巣鴨地蔵通り商店街の魅力はやっぱり「変わらないたたずまい」。これを今に残していること、それ自体がもはや大きな価値。再開発に押し切られないで、街の個性が永続することを、陰ながら祈ってます。(おしまい)

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