高円寺阿波踊り“地元”→“世界”
8月26,27日で開催予定の高円寺阿波踊り。ふと見上げれば時計は17時半。おっと、こうしちゃいられねえ、とサクッと自転車にまたがって早稲田通りを疾走し、一路高円寺へ。
聞こえてきました、笛や太鼓、三味線の音。鉦(かね)の金属音にゃ血が騒ぐってもんよ。たまらないね、なにせ4年ぶりの「高円寺阿波おどり」だから。
阿波踊りを踊る団体を「連」といって、高円寺阿波踊り連協会に所属している団体だけで30もあるんだって。
パンフレット上で数えてみると、この日、参加した連は90連。
その中の「徳島県阿波おどり保存協会合同連」からは42団体が参加。うち1つが「学生・台湾合同連」で、台湾のお姐さんたちが踊ってたのにはびっくり!
大学生も負けちゃいないよ、なかなか筋がよろしいようで!
「高円寺阿波おどり」はさかのぼること昭和32年が始まりで、当初の目的は商店街振興のためのイベントだったんだって。
(ちなみに中野、高円寺界隈は意外な会社が本社を置いてます。肝油ドロップもそのひとつ。キャンディメーカーのカンロも少し前までは中野が本拠地でした)
このイベントをはじめた当初はだいぶ苦労もあったみたい。高円寺には駅を挟んで南北に7つずつの商店街があるんだけど、阿波踊りというお祭りがスタートする前は、バチバチと火花が散るぐらいライバル意識が強かったらしい。
けれども、祭りの成功という共通の目標のもとに、その後は団結が強まって行ったとか。その結果として祭りはどんどん規模が大きくなっていく…!
もともとは“商店街のイベント”だったものが、次第に「地域の祭り」から「東京の顔」へと発展したのはすごいこと。今や東京を代表する祭りとなった高円寺阿波踊りには、世界各国から見に来る観光客の姿も。
“ハコモノ投資”一切なし、地元住民が主体になって知恵を絞るイベント、それが世界から見物客を集める観光スポットに一大成長を遂げるんだからたいしたもの!
あっぱれ!の一言に尽きるでござんす。
【衣装編】
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