ボニータ

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コツコツと創作活動をしています。日々皆様のお役に立てる情報を発信中。 ※ヘッド画像はhttps://unsplash.com/@danielkcheungさんのフリー素材から拝借しています。

最近の記事

久々に日本のドラマを見る

Tverで『化石の微笑み』というドラマを視聴した。2015年にテレビ朝日新人シナリオ大賞を受賞した脚本を映像化したもので、それだけになかなか良く出来ていた。 認知症の世話をしている高校生の幸子と、小学生の時のいじめが原因で潔癖症になった和哉の心の交流を描いている。和哉は過去のトラウマから他人の手を触れることを拒否していたが、ラストで腕相撲をすることで、彼がトラウマを克服したのが明示されている。 よく「海外ドラマの方が面白い」と言われるが英語圏と日本語圏を比較すると、内面の描

    • アカデミー賞オリジナル脚本賞について雑感

      先日第96回アカデミー賞が終わりました。壇上で色々と物議を醸す事象が発生したわけですが、自分は脚本のことしか分からないので、オリジナル脚本賞についての感想を記述しておこうと思います。 去年受賞した『Everything Everywhere All at Once』の時にもちょっと思ったんですが、ここにきて近年のオリジナル脚本賞のレベル落ちてないか?という疑いがますます強くなってきました。以下、受賞作と候補作(『Maestro』は見ていないので除外)の短評です。 受賞作『

      • 『セクシー田中さん』は映像化が難しい漫画なのか?~脚本術から見る検証②

        前回の記事では『セクシー田中さん』のプロット、キャラクターを分析して、非常に映像化しやすい構成の作品であることを説明しました。今回は脚本のセオリーと合わせて、作品の内容について踏み込んでいきたいと思います(※一部内容のネタバレを含みますので、ここから先を読み進めるかどうかは各自でご判断下さい)。 ストーリーのコンセプト 歌や芝居、漫画、映画、どんな創作物も、作品の裏側には必ずアイデアやコンセプトがあります。コンセプトは作品の核を成すものです。核があるからこそ、作品の世界観

        • 『セクシー田中さん』は映像化が難しい漫画なのか?~脚本術から見る検証①

          始めに 先月テレビドラマ化の条件、契約を巡って制作側と漫画原作者の方との間でトラブルが発生していたニュースが報じられました。両者の話は食い違ったまま解決に至らず、数日後に原作者の方の死という前代未聞の最悪の結果となりました。この事件をきっかけにこれまで看過されてきた、メディアミックスのあり方の問題点が一気に表面化してきました。 尊い命が失われた後で遅きに失した感は否めませんが、二度とこのような痛ましい事件が起こらないように、再発防止へ必要な議論をすべき時だと考えています。ク

        久々に日本のドラマを見る

          多様性のある社会の問題点

          私が「多様性のある社会の実現が困難だ」と発言すると、必ず「何で!皆、同じ人間でしょ!差別するんですか」と瞬間湯沸かし器のように即座に反発してくる人が一定数出てくるのですが、私が言っている意味はそういう浅いレベルの話ではありません(何回目?)。多様性のある社会とは説明するまでもなく、社会に国籍、宗教、などが様々なバックグラウンドを持つ人間の集まっている状態を指します。

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          多様性のある社会の問題点