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かま夜のロケ地にようやく行った話(1/2)

長くなるので二本立て記事です。前半は白馬村観光までしか書かないつもりなので悪しからず。

1)『かま夜』が好きだ。クヌルプに行きてえ。

『かまいたちの夜』という1994年に発売されたゲームがある。
当時乳飲み子だった私は、授乳中あまりにも虚無だった母がこのゲームをやるところを懐の中で聴きながら育ったわけだが、案の定幼稚園あたりからゲーム自体に興味を示すようになり、はじめは母親と遊び、成長してからは単独で金のしおりをゲットするなど相当やりこんでいた。
当然SFC版なのでEDごとに最初からやり直しになるせいで、最初の1ページ目に至っては読みすぎて暗唱できる。恐ろしい話である。

ちなみに、『かま夜』はれっきとしたミステリ作品であるため、サブシナリオはともかく(悪霊篇とかあるしね)メインシナリオをホラゲ扱いされると私は歯を剥き出してシンバルを叩きながらバチギレするので、私に『かま夜』の話を振る時はご注意されたし。

そんなわけで、その『かまいたちの夜』のロケ地である、長野県白馬村にあるペンション「クヌルプ」にはかねてから行きたくて行きたくて仕方なかったのだが、以前一緒に行く(というか、私が巻き込む)ことを計画した友人が急病で入院するなど色々あり、「生きてるうちにいけたらいいな」くらいに思っていたところ、フォロワーから旅行の誘いがあり、念願叶ってこの度行けることと相成った。ありがたい。

2)白馬村に行くぞ。

というわけで、さる7月上旬、私とフォロワーはそれぞれ白馬村で集合する約束をし、各々旅立った。なんか線状降水帯がとか見えたけど最後は運が勝つ。
出不精宮城県民の私はこの旅行の計画が立つまで「白馬村ってどうやって行くんだよ(宮城県民はスキーに行く時は大体蔵王であるため)」と思っていたので、今後のために記録としてざっくりとした旅程を残しておく。

<ざっくりとした旅程>
・東北新幹線で仙台駅から大宮駅まで行く(大体90分〜2時間)
・大宮から北陸新幹線or長野新幹線で長野駅まで行く(大体1時間)
・長野駅から高速バスで白馬駅まで行く(大体1時間)

こんな感じである。
在来線を使って白馬まで行く方法もあったらしいが、高速バスの方が乗り換えもなくただ座っているだけなので楽ちんであった。

ちなみに、高速バスはチケット前売り制(しかも調べてみると長野駅を出た先のバスセンターでしか売ってないとか出てきた)であるため、うっかり乗り換えRTAのスケジュールを組んでしまった私は冷や汗をかきながら某ピンクの高速バス会社のサイトより前売りチケットを購入していたのだが、この時はバスの発着所にバス会社の従業員の方が立っており、なんとこの場でチケットを販売してくれていた。マジか。
次からそうしよう……。いてくれたらだけど……。

おれはのるぜおれはのるぜ

そんなこんなで無事バスに乗車。
発車するやいなや高速バスの車窓から「おやきセンター」という看板が見え「おやきセンター……?」(注:筆者はパン屋さんのおやき風パンしか食べたことがないぞ!)と思っていたところ、ついで「おやき村」の看板が見え、「村!?!??!??????!???!?」になった。目が白黒した。
ちなみに、おやきのなんたるかは道中でフォロワーに教えてもらうなどした。パン屋さんのおやきしか知らなかったばっかりに……。
ちなみにおやきは、センターと村の他にファームもあるらしい。おやき、ソウルフードとして強い。

おやき村。調べたところ、おやき作り体験ができるらしい。

私は浜育ちであるため、山にさほど馴染みがない。というか、そもそも急勾配をあまり見る機会がなかった。大興奮である。山、でけ〜!

ところかわれば稜線も川も変わる。

歳を取ることの良いことは、このように経験と照らし合わせて些細な物事から新しい発見を見出すことができるようになることだと思う。
きっと思春期くらいにクヌルプに行こうとしていたら携帯かゲーム機ばかり見て、窓の外なんて興味を示さなかっただろうから。

白馬駅だ〜!駅舎カワイイ。

白馬駅に到着したのち、これも別なフォロワーから「ノースフェイスのカフェいいよ」という情報提供があり、そちらで同行するフォロワーと落ち合うことに。
ついでに昼食も摂る。

マメミートカレーソイミートのバターチキン(風)カレー。ちょうど良い辛さでおいしい。

実は初めてソイミートをソイミートだと思って食べた(無意識に食ったことはありそう)のだけど、全然普通に肉だった。美味しい。代替食品のことを面白い(Interestingの方)と思っているので、良い経験ができた。
このカフェ、1F部分は普通にノースフェイスの店舗であることと、立地が八方尾根の麓であるということから、なんとなくこれから登山に行く人や山の人間たちが集まるっぽい雰囲気があり、近隣の山の気候も確認できて便利だった。
山の人間、山の人間同士のつながりとかコミュニティができるのでいいよなあと思う(そもそも生活圏外で活動するから命懸けになるのもあるだろうけどね)。

3)いざ、山へ。

旅の直前になんか線状降水帯が……とかいうニュースがあった(やばい)ため、天候次第で中止にしようと思っていたのだが、無事雨の切れ目に入ったのでちょっと足を伸ばしてゴンドラに乗りに行く。

我々「ゲレンデだ!ジャンプ台だ!」

グリーンシーズンは1週間後、オフシーズンもいいところでガラガラのホテル街を抜けて、ゴンドラ乗り場へ。

そういえば長野五輪フィーバーくらいの時に物心がついた記憶がある。なつかしい。

ゴンドラに乗るが、ぶっちゃけると私は高所恐怖症である。
山の上に行きたいがために意識を頑張って逸らしながらゴンドラに乗っていると…

牛、おるな。

めっちゃホルスタインおる。

でかい。ホルスタインってこんなにでかいんか。

我々「牛だーーー!?」

高所とかどうでもええ。牛がおる。熱狂。

多分白馬に着いてからここ一番のクソデカ声を発しながら、ゴンドラは終着地点へ。

グッドスケープ。さすがにリフトは足がつかないので御免被った。

ちょっと遊歩道を歩いていると、さすが山の天気、突然すごい勢いで雨が降り始めたため、ゴンドラ乗り場併設の施設へ避難。

誰もいないのでハンモック使い放題。

グリーンシーズンどころか何も始まっていないため、本気で誰もいない。
従業員もマジで最低限しかいない。サウナもバーもあるらしいけど、ひたすら無。むしろそれでいいと思う。正しい。
売店で買った紙パックのお茶を一気飲みしつつ、きっとシーズンが始まれば陽の山人間(パリピ)が現れて使えなくなるであろうハンモックに寝転がり、チルアウト。
ハンモックに寝転がるのは初めてか……?(はい)だったのだが、寝心地が良すぎる。寝れる。いずれ機会があったら自宅にも導入しよう……と思っていると、いい時間になってきた。

なんとクヌルプは事前に申し出ればオーナーが送迎してくれるため(やさしい。というか家族経営とは思えないほどサービスが手厚い)、心地よい疲労感とともにハンモックで寝落ちしたい欲を振り払い、我々はその待ち合わせ場所へと向かった。

帰りもゴンドラ。クヌルプってどっち側だろう?とか言いながら下りる。高いよ〜〜!

4)次回予告

見覚えしかない。

いざ、クヌルプへ! お楽しみに。

続きが書き上がりました!こちらで読めます。


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