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医師のキャリア編

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医療系人材紹介エージェントとして、お目にかかった医師のキャリアを紹介しています。
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記事一覧

【女性内科医の話】出産後、8年のブランクを経て、仕事と家庭が両立できる職場に復帰した女性内科医の話。

今回の女性内科医の先生は、 専攻医になった頃に、一人目のお子様を出産され、大学医局を退局する事になりました。退局後は、クリニックの非常勤として勤務されていました。 そのあと、第二子の出産を機に、クリニックの非常勤の勤務も辞められ、約8年間の間、育児に専念していました。 そして、お子様が小学校入学されるタイミングで、仕事への復帰を決意され、はじめの一歩として、健診のスポットのアルバイトをスタートしました。 ただ、アルバイトをしながらも、 「このまま続けていて、果たして、

これからのキャリアが楽しみですー専攻医Drー

専攻医1年目のDrと 接点を持つ機会が ありました。 DEPOCのSNSを見て 連絡を下さったのが 接点のはじまりです。 ■ 専攻医医学部(6年)を卒業し、 国家試験に受かり、 初期研修2年を修了した医師で、 これから自分が選択した科目の 専門研修を受ける医師。 従来に言い方ですと、 後期研修医に 該当します。 初期研修中は アルバイトが禁止されており、 専攻医(後期研修)になれば アルバイトは可能。 しかしながら、 専攻医Drを 医療機関が望むのか? という

開業と転職で悩んだ50代半ばのベテラン医師。やりたいこと・働きやすさを諦めず、1年半かけて転職に成功した話。

今回は、30年以上臨床現場で働いてきたベテラン医師のお話です。 弊社と既にご縁のあった先生のご友人ということで、ご紹介頂きました。 先生は、50代半ばでいらっしゃいましたが、月の半分は当直・オンコール対応をされ、お忙しくされていました。 先生からのお問合せ内容は、以下の内容でした。 ・今までやってきた臨床を続けていきたい ・身体に無理がきかなくなってきたことと、今後の家族の介護の可能性を考え、働き方を見直したい ・開業か転職か悩んでいる 弊社専属エージェントは、先生の現

Dr.Hの場合ー雇われ院長職ー

医療系人材紹介エージェントですので、 医師を募集している医療機関から 医師求人情報を頂きます。 その中に、 「雇われ院長職」案件があります。 Dr.Hの事例をご紹介させて頂きます。 ■ 雇われ院長とはクリニックに常勤で 管理医師、院長という形で 勤務する医師のこと。 医療法人等が 分院展開する際に募集します。 求人主導型の紹介会社で働いていたとき、 クリニックの院長職案件に、Dr.Hから 問い合わせ頂きました。 Dr.H曰く、 「父が開業医で苦労しているのを

医療機関に正直に開業時期を話し、誠意ある対応をした結果、転職成功した内科医の話。

今回は、ある内科医のお話です。 先生は、大学医局を退局後、民間企業で1年間勤務、他の病院で勤務医として2年間勤務されました。 その後にクリニックを開業されますが、諸事情により手放され、別のクリニックの雇われ院長として勤務されました。 雇われ院長をやられていた時期に、弊社までお問合せ頂きましたが、 先生からのお問合せ内容は、 「2,3年後のクリニック開業を見据えて転職したい」 というものでした。 専門医もあり、その他の資格も取得された先生でしたので、転職活動は順調にいく

キャリアの考え方 -Dr.T-

来週から4月🌸 この時期は 医療機関の医師体制が 整っている時期でもあります。 医療系人材紹介エージェントは、 仕事上、色々な医師の経歴を 見てきております。 そんな中、Dr.Tの経歴は とても珍しい部類に入ります(*^_^*) ご自身のキャリアに対して どんな考え方をしてきたのか? お聞かせ頂くことが出来たので、 此方で紹介させて頂きます。 ■ Dr.Tの経歴地方の医学部を卒業。 そのまま出身大学の 医局に所属。 外科系の科目を選択。 その科目を 選択

シニア医師の働き方

私どもDEPOCは、 医療の未来が、変わる瞬間を共に。 を目指しています。 DEPOCにご相談頂く内容は、 色々とありますが、 御自身の“これから”について、 40代半ばの医師からも 相談も増えています。 医師免許を取得すれば、 生涯、医者として働くことが可能です。 自分でリタイヤと云わなければ 働くことが可能です。 死ぬまで現役が可能 なのが医師です。 但し、 これは開業している医師の場合や、 個人病院の院長の話です。 勤務医の場合はどうでしょうか? ■ 定年

「条件」ではなく「自身がどうしたいのか」を選んだ、50代腎臓内科医の話 

今回は、ある腎臓内科医のお話です。 大学卒業後、出身大学の内科系医師として勤務された先生は、その後、医局派遣で系列病院に異動され、内科と健診を担当しました。 2年後、別の派遣先の病院で、腎臓内科医として勤務され、各種専門医を取得されます。 その後、退局し、雇われ院長として、クリニックで約20年間勤務されましたが、院長1人で、外来・健診・透析(夜間有り)・職員フォロー・長い通勤時間など、様々な疲労が溜まり、転職を決意されました。 先生が弊社にお問合せ頂いた時、先生は50

アルバイト先の病院で態度や働きぶりが評価され、その後健診センター長になった、消化器外科医の話。

今回は、消化器外科医のお話です。 こちらの先生は、病院で外科部長をされ、同じ県内の健診センターでアルバイトをしていました。 職場環境はとても満足されているようでしたが、給与面が気になり、現状より給与の高いアルバイト先を知りたいと、弊社にお声がけ頂きました。 弊社の専属エージェントは、アルバイト情報を調べながらも、先生の勤務先の健診センターの状況を調べていると、興味深い情報を知ることができました。 その情報とは、その健診センターが、センター全体として色々な見直しを考えてい

Dr.Kの転職 ー年俸の相場はあるー

医師のキャリアは、 医師の数だけあります。 私どもが掲載していた 医師募集求人にお問い合わせ頂いたのが Dr.Kでした。 ■ Dr.Kの転職希望引っ越しを伴う 常勤での転職を希望。 Dr.Kの科目ですが、 所謂マイナーな診療科。 マイナーな診療科でも クリニック分院長の募集等で 医師募集求人を見かける科目。 クリニックでのご勤務を ご希望なのかな?と思いつつ お話を伺っていると、 病院での勤務をご希望。 外来・病棟コンサル等も 対応可とのこと。 きっとDr

Dr.Yの働き方

Dr.Yとお目にかかったのは、 先生ご自身がライフイベントを経験され、 “これから”の働き方を変えることを お考えになっているときでした。 ■  ライフイベントで医局を退局Dr.Yは女性医師。 医局所属時には、 忙しいのは仕方がない という暗黙の了解のもと、 ???と思いつつも、 働いていらっしゃったそうです。 当直をし、 翌日もそのまま外来 なんていうのもザラ。 そんな日々を過ごしていましたが、 家庭を持ったことで、こんな働き方は、 いつまでも出来ないと思ってらっし

転職活動はいつしたらよいのか。

2024年はじまりました。 年明けから思いがけない出来事が 続いています。 だからこそ、今、 自分に出来ることを 丁寧にやっていこうと 思っています。 私が出来ること、 医療系人材紹介エージェントとして、 医療従事者のキャリアに携わること。 ■ 転職活動はいつしたらよいのか。結論から言いますと、 在職中に、次の職場を探された方が 賢明です。 <理由> ・希望に沿う転職先が見つからなかった場合、  路頭に迷うことなく生活を維持できる ・在職中に転職先を探すことに

Dr.Yの働き方

Dr.Yとお目にかかったのは、 先生ご自身がライフイベントを経験され、 “これから”の働き方を変えることを お考えになっているときでした。 ■ ライフイベントで医局を退局Dr.Yは女性医師。 医局所属時には、 忙しいのは仕方がない という暗黙の了解のもと、 ???と思いつつも、 働いていらっしゃったそうです。 当直をし、翌日も そのまま外来なんていうのもザラ。 そんな日々を過ごしていましたが、 家庭を持ったことで、 こんな働き方は、 いつまでも出来ないと思っていた処、

長年、読影をメインとしてきた放射線医。専門外の科目のクリニックへ転職し、コミュニケーション力を生かす働き方へ。

今回は、ある放射線科医の話です。 医学部卒業後、卒業大学の医局に所属されました。 ご結婚を機に退局された後は、関東の2つの大学でご勤務され、 その後は健診センターで、合計30年間、読影の業務をされてきました。 弊社にお問合せ頂いたのは、先生が50代半ばになられた頃です。 「読影業務は目を酷使するため、疲れを感じてきた。今後は、目を酷使しない別の仕事がしたい。放射線科以外で、どんな働き方があるだろうか。」 と悩まれていました。 ちょうどこの頃、放射線科とは全く異なる科