13.ハイジのチーズ
アルプスの少女ハイジを初めて見た時、あんな自然に囲まれた場所で、大きな木のブランコにのってみたい!
かわいい山羊(ユキちゃん)やセントバーナードのヨーゼフをもふもふしてみたい!とのんきに思っていた。
今思えば、純粋で明るいハイジが両親を亡くしてから窮屈な暮らしや厳しい教育に耐える場面は辛く悲しい。
雄大な自然のもとでアルムおんじと暮らし、ペーターやクララとの出会いを通して苦難を乗り越え成長していく物語…
しかし私の記憶に鮮明に残っているのは、チーズ、そう、あの暖炉の前でとろける大きなチーズである。
ハイジを私に見せた母としては、学んで欲しい部分はそこではない、と思うだろう。
食いしん坊な私にとって、あのパンとチーズは今でいう飯テロだった。
私が今まで食べたチーズの中で美味しかったのは、
修学旅行のファームステイで酪農家のご夫婦の家で過ごした時に食べたラクレットチーズである。
ハンバーグにとろっとろのラクレットチーズをそいでかけていく。
新鮮な野菜にもかけてチーズフォンデュに。
美味しさに感動してバクバクと食べた。
そのお家ではチーズやミルクをつくるのが常だけれど、時にはお肉としていただかなければならない時があるようで。
食肉として出荷されるいのちについての絵本を渡されて読んだ。
動物が大好きな高校生の私は鼻水を垂らすほどに大泣き。一緒に泊まっていた2人の友達に引かれていた。
少し話が逸れてしまった。
とにかくあのチーズの映像は罪なほどに食欲をそそる。
久々にあれを見ながらチーズでもつまもうか。
ついでに干し草のベッドにダイブしたいものである。
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