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【033(後編)】未来予測の4つのポイント。3、高齢化。4、テレビ。

今回は、前回の記事の続きで、「2022--これから10年、活躍できる人の条件」を参考に、未来予測の4つのポイントの3つ目、4つ目について共有できればと思います。

結論から言うと、その4つとは以下の通りです。

1.人口ピラミッド
2.渋沢栄一
3.日本の高齢化
4.テレビ

3.日本の高齢化

内閣府の調査によると、現在の日本の高齢化率は28.1%であり、日本は世界1高齢者の割合が多い国であります。

このことは、忌むべきことでしょうか。

高齢化すると言うことは、働ける人口や消費人口が減り、その国が持っている世界への影響力を示すGDPも減り、国力が落ちることも示します。

しかし、日本は現在、”世界一”高齢化した国と言うことを違う角度から考えると、”世界で一番最初”に高齢化を経験できる国とも考えられます。

この本の中では、高齢化に伴う市場の変化について以下のように記述されています。

年齢が行けば行くほど、消費が伸びる市場は、
健康、医療、介護、旅行、スポーツ施設、(宗教)です。

つまり、日本は、将来的に世界の全ての国が経験する高齢化の市場に対して、真っ先にノウハウを貯めることができる国でもあるのです。

例えば、中国は2050年には5億人が65歳以上になります。

これらの国々に対して、健康、医療、介護、旅行、スポーツ施設などの分野で、ノウハウを築いていくことが日本の新たな活路になるでしょう。

4.テレビ

未来予測の最後のポイントは、テレビです。

この本では、テレビで注目される対象の変化について下記のように述べています。

以前は、知識を記憶している出演者が感嘆されていた。
しかし今は、おバカ(創造的)な答えをする出演者が感嘆される。
つまり、”検索できない答えに価値がある”時代になっている。

このように現在は、知識を詰め込むというよりも、個人の創造性を発揮することにより価値が置かれている時代になってきています。

その中で、ユニクロ、GU、楽天、HONDA、TSUTAYA、NISSINなどの日本を代表する企業のロゴを創っている佐藤可士和さんは、

なぜ今、デザイン思考やアート思考、デザインアート思考が大事と言われ始めたかというと、正解が本当に見えない世界に来てしまったからですよね。何かクリエイティブな思考で次の新しい価値を見つけながら進んでいかないといけなくなってしまいました。

と話しています。

つまり、これまでは、生きるため、栄えるため、便利な世の中にするため、と言うような基準で、工業化や情報化が活発に進められてきましたが、

それが行き過ぎた結果、環境や地球が壊れたらどうしようと言う考えに立ち返りました。

そして、この答えを探すために、アートや哲学などの、人間が生きる本質的なことについて考える必要が出てきているのです。

「本当は地球にも環境にもよくて、みんなが豊かになるのが最高だけど、どうしたらいいの?」

この答えを探すためには、これまで通りのやり方を行っていては行けない時代になってきています。

そこで、冒頭で伝えたように、

以前は、知識を記憶している出演者が感嘆されていた。
しかし今は、おバカ(創造的)な答えをする出演者が感嘆される。
つまり、”検索できない答えに価値がある”時代になっている。

知識を詰め込むのではなく、想像力豊かに、新しい価値観を創っていく必要が今後の社会では必要になっていくのだと思います。

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