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人と夢、手を取り合って明日へ


■睡魔は曲がり角で手ぐすねを引く

はい。白状いたします。
本日はたっぷりと午睡をとってしまいました。他のnoterさんの記事を読んでいたら、気づけば二時間が経過して、床の上にひっくり返っていました。

折角の土曜日なのに。
睡魔との戦いは私の宿命みたいなものです。不謹慎ですが、職務中も襲い来る睡魔と戦い、会議の議事録でキーボードを叩いているとあら不思議。目の前に五円玉をぶら下げられたかのように睡眠術にかかるがごとく眠くなるのです。

デスクワークが基本なので、パソコンを前にして業務をするわけですが、画面に頭突きをする勢いで舟をこぐこともあり。最早単なる不審者です。

明日は寝ないぞ、と拳を突きあげて誓うわけですが、睡魔は抗いがたく……。手ごわいのです。明日は子どもの友人たちが遊びに来るということなので、私は自室に追いやられます。寒いので布団にくるまってnoteのチェックや読書をするわけですが、眠っている未来しか私には見えないのはなぜ?

■夢の中で待つ、追憶の人影

みなさんも夢を見ると思います。
見る夢にパターンってありますか? パターンと言わないまでも見やすい夢の傾向とか。

私は基本的に夢の中は夜です。灯りはほぼ消えています。
学生時代の夢だと、大体試験間近でそれに追われて焦っています。
就職後の夢だと、今の現職ではなく、前職の書店員の頃の夢ばかりです。

それと出てくる登場人物にも偏りがあります。
中学生の頃だと幼馴染と初恋の女の子。
高校生の頃だと、当時付き合っていた女の子。
大学生の頃の夢って見ないですね。
就職後の仕事の夢だと尊敬する上司、家庭の夢だと妻。

誰も当時強い印象を私に焼き付けた人たちばかりです。
ただ、一人だけどれにも当てはまらない、私にも誰だか分からない女性が出てくることがあります。
その女性は中学時代の夢に現れたり、社会人になった後の夢に現れたり、規則性がありません。大抵スタンスとして私のよき理解者であり、最も親しい友人という立場で現れます。
しかし夢が悪夢に転じると、彼女は私を殺す殺人者に成り果てます。

彼女は一体何者なのか。私の自意識の何が顕在化した存在なのか、気にはなっているのですが、答えは出ません。

■真面目な奴は夢の中でも仕事をする

あれはインフルエンザのときでした。
うなされながら見た夢の中で、私は小説を書いていました。起きた後もはっきりとその小説の内容を覚えているほどしっかりとした夢でした。
作品の内容としてはシュールなものなのですが、短編にちょうどよかったので、タイトルと内容のほとんどを夢のままに書き上げ、コバルトの短編賞に送りました。
そちらでの結果いかんでは、noteで公開することもあるかもしれません。

でも、夢の中でも勉強していたり、働いていたりすると、起きた後何だか損した気分になりませんか? いくら夢の中で働いても、給料は出ないのに。

■悪夢は病の横を忍び足で通る

子どもの頃、風邪で熱が出たりすると、必ず見る夢がありました。
〇何か常識を超えた巨大なものに追われることで、自分がひどく矮小な存在で、相対的に自分を取り巻く世界のあまりの広大さに根源的な恐怖を感じる夢。
〇ガラスケースの中に納められた、無数のお札が貼られた戦国期の鎧兜が出てくる夢。触れてはいけないと思いつつ、中の鎧に触れようとガラスケースをどうにかしようとするのですが、どうにもできず。頭の中ではずっと読経のようなものが続いている、そんな夢です。

どちらも見ることもあれば、どちらかだけということもあり。大人になってからは見ることがなくなりました。

今は風邪なんか引くと、体力的に夢も見ている余裕がない、というところなのでしょうかね。

■人は夢と同じ生地でできている

神童として有名なホフマンスタールの詩の一節です。
人生の三分の一は睡眠であると言われます。その内何割かは夢を見ているのでしょう。それなら、人という生地は夢でできているというのも、あながち夢見がちな詩句ではなく、現実的な言葉なのかもしれません。

あなたの夢が幸福な生地でできたものなら、あなたにはその幸福を実現する可能性があるということです。
あなたの夢が不幸な生地でできたものなら、幸福な生地を探しましょう。必ずあるはずです。私もどちらかというと後者なので、私のどこかに眠っている幸福な生地を見つけ出して、夢を見て、それを現実にしてやろうと思っています。
あなたにも、きっとできるはず。

今日は夢のお話をさせていただきました。
サムネイル画像は私の夢に現れる謎の女性をイメージしましたが、うーん、ちょっと違うな。もっと快活そうな印象だったか。

それはさておき。

よい夢が見られる方はそのまま夢と手を取り合って明日へ進んでいただいて。
悪い夢に苛まれる方は、どうか今宵はよい夢を見て、心穏やかに明日という日を迎えられますよう。

私もまた、檻から出てきてしまう悪夢という獣をどうどうと宥めて、悪夢とでも手を取り合い、一緒に朝陽を眺めるつもりで、今宵布団に入ることにいたします。

それでは今宵は、みなさまによき夢の生地が見つかるよう祈りつつ。


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