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「追悼大会」じゃないけど「猪木イズム」

クリスマス商戦が終わりました。

私の職場は正月も混むので気は抜けませんが、ひとまず視線は↑に向かっています。

まさかメインイベントになるとは。

たしかに「ムタ vs 中邑」の話題性は群を抜いています。ここ数年のプロレス界で最大のサプライズのひとつ。しかしムタのシングルマッチは昔から出来に波があります。中邑選手も日本のリングに上がるのは久し振り。ならばプレッシャーがかからず、プライドも傷つけない試合順にして「どうぞ楽しんでください」と気遣うのが日本人的な発想かもしれない。

プロレスリング・ノアは違います。いい意味で、そういったベテランやゲストへの忖度をビジネスに持ち込まない。「あなたたちが闘う以上、そりゃ楽はさせませんよ」「ないとは思うけど、くれぐれも出オチにしないでくださいね」みたいな両選手へのメッセージがこの決定に込められている気がしました。

本来なら、団体を支えてきた清宮選手と拳王選手のタイトル戦こそメインに相応しい。何度も闘っているから内容は保証できるし、年始の日本武道館大会の締めとして間違いありません。なのに、あえて無難な道を選ばない。論争を巻き起こす。

この冒険心と常識や前例に囚われない挑戦的な決断は、紛れもなくあのアントニオ猪木さんの専売特許。率直に言います。「アントニオ猪木追悼」と銘打った新日本プロレス・1.4東京ドーム大会の全カードよりも、ノアが「ムタ vs 中邑」を元旦のメインに組んだ事実にこそ、私は「猪木イズム」を感じました。

1月1日は普通に出勤です。帰宅後にABEMAでライブ配信を見ることになります。あるいは「ムタ vs 中邑」に間に合わないかもという危惧があったので、今回の決定はとても嬉しいです。2023年のプロレスは1.4ではなく1.1から!!

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