金融・経済専門書評ノート

金融・経済関係書籍の書評ノートです。金融・経済を専門に扱いますが、気まぐれで、他ジャン…

金融・経済専門書評ノート

金融・経済関係書籍の書評ノートです。金融・経済を専門に扱いますが、気まぐれで、他ジャンルの本の書評も書いていきます。

マガジン

  • IELTS必勝教材

    IELTS対策のお薦め教材をまとめました。 ダラダラとした文章は書いていません。 お薦め教材をサクッと確認したい方に最適です。 以下、5本の記事が含まれます。当面は無料公開として、今後、場合によっては有料マガジンに切り替えようと考えています。 1.【厳選3選】IELTSお薦め単語帳 2.【厳選3選】IELTSリーディング教材 3.【厳選3選】IELTSリスニング教材 4.【実質1強】IELTSスピーキング教材 5.【厳選3選】IELTSライティング教材 ―――

最近の記事

【厳選3選】IELTSライティング教材

IELTSライティング対策です。これまで、リーディング、リスニング、スピーキングのお薦め教材・勉強法を紹介してきました。今回のライティングで全セクションを制覇することになります。 始めに強く認識するべきことは、「日本人にとってライティングは鬼門」であることです。とにかく、スコアが伸びない印象です。 MBA留学などにおいて、出願先によっては、セクション毎の最低スコアを設けている大学も多いかと思います。全体(overall)スコアの基準点をクリアしても、ライティングの最低スコ

    • 【実質1強】IELTSスピーキング教材

      スピーキングに関しては、以下の対策問題集で、試験形式・傾向を掴みましょう。 スピーキングセクションで留意するべきは、「英会話の試験ではない」ということです。 英会話力をテストされるわけではありません。 あくまでも、試験形式に則って、スピーキング能力があるかをテストされるだけです。 つまり、対策が可能ということです。 頻出の問いや、トピックに対しては、事前に回答を準備・暗記するべきです。この準備・暗記は大変ですが、結局は、これがコスパ・タイパの良いやり方です。 「高校生

      • 【厳選3選】IELTSリスニング教材

        リスニングに関しても、TOEFLと比べれば、IELTSはそれほど難易度が高いわけではありません。 流れてくる音声(英語)は、比較的、分かりやすいと言えます。あくまでも、TOEFLとの比較での評価です。 しかし、注意点は、問題形式が独特であることです。つまり、流れてくる音声(英語)が平易だとしても、設問が難しい(というより答えづらい)ケースがあります。 例えば、音声が流れた後に、「~さんの10桁の郵便番号を答えて下さい」といった問題が出たりします。こうした問題で真の英語力

        • 【厳選3選】IELTSリーディング教材

          IELTSリーディングセクションの難易度(文章の難しさ)は、それほど高くありません。 TOEFLの受験経験がある人であれば、「IELTS、簡単すぎない?」という印象だと思います。 このため、非常に難解な文章を読み解くトレーニングは不要と考えます。特に、TOEFLで頻出の自然科学系(宇宙の話や生物の話)の話題は、個別に対策が必要であるほど難しいものは出題されません。 上記の前提のもとで最初にお薦めしたい教材は、以下の1冊です。 ページの左側に問題文、右側に設問の構成となって

        【厳選3選】IELTSライティング教材

        マガジン

        • IELTS必勝教材
          5本

        記事

          【厳選3選】IELTSお薦め単語帳

          読む・聞く・話す・書く。全技能が問われるIELTS。 最初に強化するべきは、「単語力」です。 とにもかくにも、単語力です。間違いないです。 とりあえず、単語さえ知っていれば、最低限どうにかなります。 とにかく単語力。 教材は何でも良いとは思いますが、以下の3つがお薦めです。 いきなり、"TOEFL"の単語帳?と思われたと思います。 おそらく、王道でよくお薦めされるのは、以下のIELTS単語帳だと思います。 ですが、狙うスコアにもよりますが、やや簡単すぎる印象です。 そこ

          【厳選3選】IELTSお薦め単語帳

          父が息子に語るマクロ経済学

          『父が息子に語るマクロ経済学』は、一般読者に向けてマクロ経済学の基本的な概念や原則を分かりやすく解説した書籍です。著者は、複雑な経済現象や政策について、日常生活に例えながら、親子の会話形式で読者に理解を深める機会を提供しています。 この書籍の最大の魅力は、マクロ経済学の専門知識を持たない一般読者でも理解しやすいように工夫された解説と、親子の会話形式でのストーリーテリングにあります。著者は、父と息子が日常生活の中で経済の概念や原則を議論するという設定を通じて、読者に経済学の基

          父が息子に語るマクロ経済学

          入社1年目の教科書

          『入社1年目の教科書』は、新入社員が仕事や職場で成功するための基本的なスキルや知識を網羅した貴重な書籍です。著者は、新入社員が最初の1年間で必要とするビジネススキルやキャリアの基礎を分かりやすく解説し、成功への道筋を示しています。 この書籍の最大の魅力は、実践的なアドバイスや具体例を交えながら、ビジネスの基本的な概念やスキルを説明している点にあります。著者は、コミュニケーション能力やプレゼンテーション技術、時間管理やタスク管理など、ビジネスで必要なスキルについて丁寧に解説し

          捨てられる銀行 (講談社現代新書)

          『捨てられる銀行』は、デジタル技術や金融の変革が進む中で、伝統的な銀行業界が直面する課題と変化について深く探求した書籍です。著者は、デジタルイノベーションや新たな競争力の源泉としてのテクノロジーが銀行業界に与える影響に焦点を当てながら、銀行の未来についての見解を提供しています。 この書籍の最大の魅力は、銀行業界の変革を広範に理解するための包括的な分析と洞察にあります。著者は、デジタル技術やフィンテックの台頭がもたらす銀行業界の構造変化やビジネスモデルの変容について詳細に解説

          捨てられる銀行 (講談社現代新書)

          リレーションシップ・バンキングの未来―ポストコロナ時代の地域金融

          『リレーションシップ・バンキングの未来―ポストコロナ時代の地域金融』は、現代の地域金融機関が直面する課題と機会について考察した重要な書籍です。著者は、新型コロナウイルスパンデミックがもたらす経済的影響や金融業界の変化を背景に、リレーションシップ・バンキングの重要性とその未来について探求しています。 この書籍の最大の魅力は、リレーションシップ・バンキングの本質とその役割についての深い理解を提供している点にあります。著者は、リレーションシップ・バンキングが単なる取引や融資の提供

          リレーションシップ・バンキングの未来―ポストコロナ時代の地域金融

          リージョナルバンカーズ 地域金融が勝ち抜く条件

          『リージョナルバンカーズ 地域金融が勝ち抜く条件』は、地域金融機関が地域経済の振興に果たす役割と、その成功の鍵について探求した興味深い書籍です。著者は、地域金融機関が地域経済の持続的な成長と発展にどのように貢献できるかを詳細に分析し、成功するための条件について提言しています。 この書籍の最大の魅力は、地域金融機関の役割や課題に関する包括的な理解を提供している点にあります。著者は、地域金融機関が地域の中小企業や地域住民に金融サービスを提供することで、地域経済の活性化や地域社会

          リージョナルバンカーズ 地域金融が勝ち抜く条件

          地域金融の経済学:人口減少下の地方活性化と銀行業の役割

          『地域金融の経済学: 人口減少下の地方活性化と銀行業の役割』は、地域経済の持続可能な発展と地方コミュニティの活性化に焦点を当てた貴重な書籍です。著者は、人口減少や地方経済の衰退といった課題に直面する地域において、金融システムや銀行業界が果たすべき役割について詳細に分析し、提言しています。 この書籍の最大の魅力は、地域金融の経済学に関する包括的な理解を提供している点にあります。著者は、地域経済の特性や課題、そして金融システムが地域経済に及ぼす影響について、理論的な枠組みと実証

          地域金融の経済学:人口減少下の地方活性化と銀行業の役割

          伝説のトレーダー集団 タートルズの全貌

          『伝説のトレーダー集団 タートルズの全貌』は、金融業界における伝説的なトレーダー集団である「タートルズ」の興味深い物語を紐解く書籍です。この本は、リチャード・デニスとウィリアム・アクストの指導の下で訓練を受けた若いトレーダーたちの経験や成功の秘訣、そしてその後の彼らのキャリアについての詳細な調査と解説を提供しています。 この書籍の最大の魅力は、タートルズのトレーディング戦略や哲学についての深い洞察を提供している点にあります。著者は、タートルズがテクニカル分析とトレンドフォロ

          伝説のトレーダー集団 タートルズの全貌

          21世紀のロンバード街

          『21世紀のロンバード街』は、現代金融業界の激動と変革についての深い洞察を提供する興味深い書籍です。著者は、金融業界が過去数十年で経験した変化や課題に焦点を当て、これからの金融システムがどのように進化していくかを考察しています。 本書の最大の魅力は、著者が金融業界の内部に深く入り込み、その裏側に潜む様々な力学や動向を解き明かしている点にあります。彼は、テクノロジーの進化、規制の変化、グローバル化の進展など、様々な要因が金融業界にどのような影響を与えているかを詳細に分析してい

          外資系投資銀行のエクセル仕事術

          『外資系投資銀行のエクセル仕事術』は、ビジネス分野で活躍する人々にとって、エクセルを効果的に活用するための貴重な手引書です。著者たちは外資系投資銀行の経験豊富なエリートたちの知見をまとめ、読者がエクセルを使って数字力を飛躍的に高めるための基本スキルを網羅的に紹介しています。 この書籍の最大の魅力は、実践的なアプローチと具体的な手法にあります。著者たちは、単なるエクセルの基本操作にとどまらず、ビジネス上での実際の課題に対処するための高度な機能やテクニックを紹介しています。例え

          外資系投資銀行のエクセル仕事術

          失敗の本質: 日本軍の組織論的研究

          『失敗の本質: 日本軍の組織論的研究』は、日本軍の組織とその失敗についての深い洞察を提供する貴重な書籍です。著者は、日本の戦争遂行における失敗の背景や原因を、組織論の観点から分析し、新たな理解を提供しています。 本書の最大の魅力は、日本軍の組織構造や文化が失敗にどのように影響を与えたかを明らかにする点にあります。著者は、日本軍が伝統的な階級制度や縦割りの指揮系統を重視しており、情報の遮断や意思決定の遅延といった問題が生じやすい組織文化を持っていたことを指摘しています。このよ

          失敗の本質: 日本軍の組織論的研究

          失敗の科学

          マシュー・サイドの『失敗の科学』は、失敗についての新たな視点を提供する興味深い書籍です。著者は、失敗が成功に至るプロセスの不可欠な部分であるという考え方に焦点を当て、失敗を受け入れ、学び、成長するための方法を読者に示しています。 この書籍の最大の魅力は、失敗を扱う方法についての一般的な認識を挑戦する点にあります。サイドは、失敗を避けることが成功の鍵であるという従来の見解を批判し、むしろ失敗を受け入れ、活用することが重要だと主張しています。彼は、失敗が新たなアイデアの発見や革