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「おはぎ日記」| 亡き猫を思い出して号泣

連休中、特に予定もない私は、ネコ関連の大掃除にいそしんだ。

気持ちいい晴れの日。
ネコトイレの水洗い、水やり皿洗い、キャットタワーについた毛をコロコロで取る、などなど。

ネコも喜んでくれるだろう。

でも、いい天気の日に大掃除をすると、ついつい、一昨年亡くなった先代猫を思い出してしまう。いなくなった猫のグッズやトイレを片付けていたあの日、悲しみを和らげてくれるような爽やかな天気だった。

ネコグッズのお掃除を済ませた後、読みかけの『にがにが日記』を読んだ。ゆるい内容で、連休に読むにはピッタリかな、と思って。

しかし、一番最後の章「おはぎ日記」で、私は大号泣することになる…。


『にがにが日記』の最後に載っている「おはぎ日記」とは、岸先生の猫「おはぎ」の介護記録だった。

おはぎちゃんは、22歳。超高齢猫さんである。
先生は数年前に双子の猫だった「きなこ」ちゃんを亡くしており、ことあるごとに「きなこ」ちゃんを思い出して涙していた。

そんな猫大好きの岸先生にとって、「おはぎ」はとにかく愛おしい存在だった。その「おはぎ」が、いよいよ認知症になったのである。

半年間、一生懸命介護をして、そしてお別れの日が来た。
(この時点で、すでに私は涙ポロポロ。)

亡くなった日の後のことも、つづられていた。
その日々は、まさに私が先代猫を失ったときと同じだった。
家に帰ったとき、昨日まで当たり前のように出迎えてくれたネコが、いない。部屋に上がっても、シーンとしている。

辛かったあのときの日々が、そっくりそのまま「おはぎ日記」に書かれていたから、私はもう大号泣。

連休でヒマだから、のんびり読むだけだったのに…。

と、しんみりした気持ちで note を書いていたら、お笑い芸人がステージに上がってくるかの如く、横から「どーもー、みなさんこんにちはー」と2代目猫が扉の向こうから出てきた。

あぁ、可愛い。

本の中で、こんな一節があった。

人間がほんとうに愛しあえるのは犬か猫なんじゃないかとずっと思ってる。遺伝子のバグに淘汰圧が加わり、こういう奇妙なことになっているんだろう。お互いがお互いを親子だと勘違いしている。

ほんと、その通り。
愛情の度合いを示すなら、夫:ネコ = 1 : 10,000 くらい(笑)

私にとって『にがにが日記』は、亡き猫を思い出しながら涙し、今の猫が元気でいてくれることに幸せを感じた一冊であった。




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