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アメリカ崩壊と封建主義の台頭―歴史家エマニュエル・トッドの警鐘


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本文:

フランスの歴史家エマニュエル・トッドは、現代社会を分析し、2024年のアメリカが崩壊しつつあると指摘しています。彼はこの崩壊を理解するために、「ニヒリズム」と「封建主義」という2つの概念を導入しています。

ニヒリズムの台頭

ニヒリズムとは、現実を否定し、戦争や破壊に魅了される思想です。トッドは、現在のアメリカにこのニヒリズムが広がっており、ウクライナ戦争の終息には5年かかると予測しています。

プロテスタント文化の崩壊

かつてアメリカを支えていたプロテスタント文化が崩壊しており、労働倫理が消滅しています。この崩壊は経済的機能不全を招き、アメリカの過去に戻ることは不可能だとトッドは予測しています。

無責任な支配層

ワシントンの支配層は無責任で恐ろしい存在であり、ウクライナ戦争の結果に関係なく、アメリカのさらなる悪化を招いています。

封建主義の出現

アメリカは封建主義化しつつあります。これは、国家の中枢が弱体化し、超富裕層が真の寡頭支配者になる権力システムです。封建主義では、富裕層はシンクタンクに資金を提供し、イデオロギーやプログラムを操作しています。さらに、裁判や司法制度における不平等が経済主体となり、富裕層が「人を買う」段階に達しています。

結論

トッドは、アメリカがニヒリズムと封建主義の到来によって崩壊しつつあると警告しています。この崩壊は、アメリカのさらなる悪化、経済的機能不全、司法制度の不平等につながる可能性があります。

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感想

ずっとEmmanuel Toddの情報をtrackingしていると、時々、何故多くの人はEmmanuel Todd を有り難がるのだ? という意見を目にします。学会の中でも相手にされてないじゃないか?と… この方と小室直樹先生は本当に良く似ていて、小室先生も、光文社をはじめ大衆のための出版社で キラリと光るような名作をたくさん発表されましたが、学会には全く相手にされませんでした。一般的に学術論文を扱う世界は学会と呼ばれています。学会は、研究者や学者が自身の研究成果を発表し、共有する場です。学術論文の発表や討論、研究者同士の交流が行われます。しかし、小室直樹という人は、遠慮ができず、忖度あほか?の「キレキレの思考」で学問をスバスバ切り裂く酔っ払いの孤高の天才ですから、キチガ○と呼ばれ(非道い時は「乞食」とまで呼ばれていました。)、枠から外れます。橋爪さん曰く、当然「いじめられます。」。推論ですが、私は、Emmanuel Todd は 小室先生 と同じタイプの方ではなかろか?と思っています。何故なら??? 私が持つ大量の Emmanuel Todd のFileは小室先生と同じ「genius」フォルダーに入っているからです。
普通、「ウクライナ戦争の終息には5年かかる」など、予言者めいた言葉は学者なら怖くって云えません。自己の分析に絶対的自信のある天才か、トンデモであり、普通は後者だと思います。「何故有り難がるのだ?」という意見があっても何の不思議もありません。

978-2073041135
https://booksch.com/go/me

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