古本と新刊scene

熊本市内、中心部から少し離れた雑居ビルの2階にある本屋です。生き方、働き方を考えるため…

古本と新刊scene

熊本市内、中心部から少し離れた雑居ビルの2階にある本屋です。生き方、働き方を考えるための本、旅、冒険の本、ポップカルチャーの本、コミック、アートブックやデザインの本などを中心にした、古本と新刊を販売しています。 アイコンは森田るりさんに描いて頂きました。since2022。

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    夏葉社日記

    著者:秋峰善(しゅうぼんそん)出版:秋月圓(しゅうげつえん)発売日:2024年4月仕様:文庫判 200ページ「師匠への長い長いラブレター」出版社2社から「戦力外通告」を受けたぼくには行き場がなかった。藁にもすがる思いで、夏葉社に電話をかけ、手紙を書いた。幸運なことに、憧れのひとり出版社・夏葉社で約1年間、代表の島田潤一郎さんと働くことになる。そんな宝物の日々をここに綴る。第2の青春、再生の物語。
    ¥1,650
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    折坂悠太 (歌)詞集 あなたは私と話した事があるだろうか

    著者:折坂悠太編集:山口博之出版:WORDSWORTH発売日:2023年10月仕様:文庫判 234ページ2023年、活動10年を迎えるシンガーソングライターの折坂悠太が歌い続けてきた、62曲の(歌)詞集。ライブでのみ披露している詞や未発表の新作詞、書き下ろしエッセイを含む、234P。折坂の圧倒的個性は歌唱だけではない。サブスクリプションで音楽を“聴き”、ブックレットで歌詞を“見る”ことがなくなりつつある時代に、“読む”テクスト=(歌)詞と向き合うものとして折坂もうひとつの独創「(歌)詞」を読む。ーーーーー詞をまとめる作業は、長年使ってきた道具に手入れをするような感覚でした。ひときれのパン、ナイフ、ランプ。生き抜くために、今一度持ち物チェック。どうぞ私のかばんを開けて、私をかばんに忍ばせてください。折坂悠太ーーーーー<ためらいと抵抗の詞学>折坂さんの強烈な個性である歌声や歌唱法、メロディやリズムといった”歌唱”の要素から離れた、もうひとつの独創、言葉=”(歌)詞”を私たちはどんな響きで読むでしょうか。折坂さんは都合のいい言葉で私たちを安易な納得へと誘いません。言葉にできないものに対して、わかったような言葉で誤魔化すことをせず、目をそらさずに見つ続けるのです。熱狂に巻き込まれることなく傍観するのでもなく、淡々と熱く、ためらいながら、抗いながら、私たちの方を向いています。折坂さんは私たちに何を話しかけようとしているのか。歌に乗せて“聴く”だけの言葉ではない、読み、想像し、対話するものとしてこの(歌)詞集をつくりました。ひとり静かにこの本を開き、自分だけの読み方で時間を過ごしていただけたらうれしいです。本書編集者:山口博之(good and son/WORDSWORTH)
    ¥1,980
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マガジン

  • 本屋営業日誌

    タイトル通り、当店の営業日誌です。日々のちょっとした記録を週1回、7日分まとめてお届けしています。

  • 今週のおすすめ本

    毎週金曜日更新。店頭、オンラインストアで販売している本の中から、特におすすめのタイトルを紹介しています。

  • 本屋開業日記

    2022年、熊本市で本屋を開きます。開業にあたり、これからやっていくことや、これまでにやってきたことを書いていきます。

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    夏葉社日記

    著者:秋峰善(しゅうぼんそん)出版:秋月圓(しゅうげつえん)発売日:2024年4月仕様:文庫判 200ページ「師匠への長い長いラブレター」出版社2社から「戦力外通告」を受けたぼくには行き場がなかった。藁にもすがる思いで、夏葉社に電話をかけ、手紙を書いた。幸運なことに、憧れのひとり出版社・夏葉社で約1年間、代表の島田潤一郎さんと働くことになる。そんな宝物の日々をここに綴る。第2の青春、再生の物語。
    ¥1,650
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    折坂悠太 (歌)詞集 あなたは私と話した事があるだろうか

    著者:折坂悠太編集:山口博之出版:WORDSWORTH発売日:2023年10月仕様:文庫判 234ページ2023年、活動10年を迎えるシンガーソングライターの折坂悠太が歌い続けてきた、62曲の(歌)詞集。ライブでのみ披露している詞や未発表の新作詞、書き下ろしエッセイを含む、234P。折坂の圧倒的個性は歌唱だけではない。サブスクリプションで音楽を“聴き”、ブックレットで歌詞を“見る”ことがなくなりつつある時代に、“読む”テクスト=(歌)詞と向き合うものとして折坂もうひとつの独創「(歌)詞」を読む。ーーーーー詞をまとめる作業は、長年使ってきた道具に手入れをするような感覚でした。ひときれのパン、ナイフ、ランプ。生き抜くために、今一度持ち物チェック。どうぞ私のかばんを開けて、私をかばんに忍ばせてください。折坂悠太ーーーーー<ためらいと抵抗の詞学>折坂さんの強烈な個性である歌声や歌唱法、メロディやリズムといった”歌唱”の要素から離れた、もうひとつの独創、言葉=”(歌)詞”を私たちはどんな響きで読むでしょうか。折坂さんは都合のいい言葉で私たちを安易な納得へと誘いません。言葉にできないものに対して、わかったような言葉で誤魔化すことをせず、目をそらさずに見つ続けるのです。熱狂に巻き込まれることなく傍観するのでもなく、淡々と熱く、ためらいながら、抗いながら、私たちの方を向いています。折坂さんは私たちに何を話しかけようとしているのか。歌に乗せて“聴く”だけの言葉ではない、読み、想像し、対話するものとしてこの(歌)詞集をつくりました。ひとり静かにこの本を開き、自分だけの読み方で時間を過ごしていただけたらうれしいです。本書編集者:山口博之(good and son/WORDSWORTH)
    ¥1,980
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    ちいさい舟

    画:熊谷誠 文:熊谷聡子出版:UEMON BOOKS発売日:2024年4月仕様:B5変型判 32ページ「舟」の作品は、鉛筆やアクリル絵の具で描かれた絵画で、作者 熊谷誠の生まれ育った家の解体からインスピレーションを得たシリーズです。この「舟」によって、これまで制作してきた「家」や「日の出」といった一連の作品をもあわせて、ひとつの物語を紡ぎだしました。生家が解体される際、屋根裏から、一艘のちいさい舟があらわれました。昔々、この辺りには大きな沼があったのです。ある年の大水で、家の半分が水に浸かったこともありました。ゆっくりと景色は変わり続け、気がつけば地形も暮らし方もずいぶんと変化してきました。時々不意に現れる災害の痕跡と、当時の暮らしに思いをめぐらし、語り継がれる物語と忘れ去られる物語の続きにある今日をまた、生きようと思うのです。
    ¥2,200
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最近の記事

本屋営業日誌 2024年4月22日〜4月28日

4/22(月)雨 今日も雨、やだね。 熊本日日新聞社の方に取材を受ける。長崎次郎書店の休業をきっかけに、熊本の書店のことを取材することになったんだとか。開業のきっかけやら書店の状況など、個人店をやってると聞かれそうなことをひと通り尋ねられたので、良いことも悪いこともありのまま話した。 自分は、紙の本の文化を守りたいとか、困ってる人を助けたいとか、そういう使命感みたいなもので本屋をやっているわけではない。本を売ることを通して、結果的に誰かになにか良いことがあればとは思っているけ

    • 今週のおすすめ本 vol.11

      店舗とオンラインストアで取り扱っている本から、おすすめのタイトルを紹介するマガジン「今週のおすすめ本」。 今回取り上げるのは、名古屋の書店「TOUTEN BOOKSTORE」から刊行された『読点magazine、増補版』です。 2021年1月に開業した個人書店TOUTEN BOOKSTORE。開業までの準備について書かれた「本屋ができるまで」と、オープンしてから3年が経った現在までの近況「本屋ができてから」の二部構成になっています。 この本のおすすめポイントは、個人書店

      • 本屋営業日誌 2024年4月15日〜4月21日

        4/15(月)雨 まーた雨だ。昨日、新刊本の注文をするのを忘れていたので、早めに出てきて先に済ませる。 あとは通販の発送をしに郵便局に行って、コンビニで昼ご飯を買って食べていたらもう開店時間。雨も降ってるし、今日はのんびりやろうと思っていたけど、思いのほか来客もあり、悪くない1日になった。 4/16(火)晴れ 通販で大型本の注文が入っていた。普段使っているクリックポストやレターパックではサイズオーバーで、ゆうパックだと送料がかなりかかってしまいそうだったので、普通郵便で送る

        • 本屋営業日誌 2024年4月8日〜4月14日

          4/8(月)雨 今日も雨。毎日よく降る。 漏水の影響で扉の開閉に支障が出まくっていたので、工務店さんに連絡。昼過ぎに来て、接触している部分を削ってもらったらスムーズに開閉できるようになった。 今日はnoteの更新、補償関連の文書作成、各所への連絡などで1日終わってしまった。 4/9(火)晴れ一時雨 連日降っていた雨がようやくあがってくれた。はぁ。 今日も事務作業に追われる。減った在庫を補充すべく本の注文も。週末は本の山に囲まれることになりそう。 4/10(水)晴れ 熊本の

        本屋営業日誌 2024年4月22日〜4月28日

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          今週のおすすめ本 vol.10

          店舗とオンラインストアで取り扱っている本から、おすすめのタイトルを紹介するマガジン「今週のおすすめ本」。 先月お店の方で漏水が起きてしまい、少し久しぶりの更新になります。 今回は、ご紹介するのは、「個人書店が選ぶ、いま読んでほしい海の本」。タイトル通り、「海」をテーマに個人書店が選んだ4冊の本を紹介するという選書企画を本にしたものです。 37の書店が参加しているのですが、当店もそのお仲間に加えて頂いています。ということで、当店が選んだ4冊も合わせてご紹介したいと思います。

          今週のおすすめ本 vol.10

          本屋営業日誌 2024年4月1日〜4月7日

          4/1(月)曇り 今日から4月。新年度、新学期で気持ちを新たにするにはうってつけの日なのだが、うちの店はさきの漏水で営業を再開できておらず(先週のnote参照)、ひとりだけ3月に取り残されている気分だ。 今日は初めて建物のオーナーさんと直接連絡を取ることができた。復旧に向けて大きな進展だ。具体的なやり取り内容をここに書くのはさすがに控えるけど、良い形に落ち着けばと思う。 4/2(火)曇り 水濡れの被害に遭った本について、リストと合わせて参照できるよう、写真を撮影してファイル

          本屋営業日誌 2024年4月1日〜4月7日

          本屋営業日誌 2024年3月25日〜3月31日

          3/25(月)雨 昨日に続き、しっかり雨で客足は遠い。 通常営業のみだったら1日誰も来ないまま終わっていたかもしれないけど、今日は19時から読書会。少ないながらも来てくれる人がいたので助かった。 3/26(火)雨のち曇り 開店前にはまだ雨が残っていたけど、ほどなく止んでくれた。 そのおかげもあり、夕方までの時間帯に何組か来店が続く。しかし夕方以降の来店はなく、前半好調だった分からの積み上げはできず。 オンラインストアのことでちょっと思いついたことがあり、準備をしている。4月

          本屋営業日誌 2024年3月25日〜3月31日

          本屋営業日誌 2024年3月18日〜3月24日

          3/18(月)晴れ 先週の日記に書いたけど、古本市に出てから左胸あたりがずっと痛んでいて、ちっとも良くならない。 今朝起きても症状が変わらなかったので、今日の営業は休みにして1日静養することにした。ただの筋肉痛なら良いんだけど、よくなる気配がないなら病院行かないといけないかな。骨にヒビとか入ってる可能性もあるし。しかし転んだりどこかにぶつけたりしたわけでもないのに骨折れてるとかなったら、さすがに老人過ぎてやばい。 じっとしてれば大丈夫なんだけど、くしゃみとかするとめちゃくちゃ

          本屋営業日誌 2024年3月18日〜3月24日

          今週のおすすめ本 vol.9

          店舗とオンラインストアで取り扱っている本から、おすすめのタイトルを紹介するマガジン「今週のおすすめ本」。 今回は、これまでと少し趣向を変えて、取り上げる本を1冊に絞って、詳しく中身をご紹介したいと思います。 ◎クック・トゥ・ザ・フューチャー  3Dフードプリンターが予測する24の未来食 著者は、食品学を専門にする大学教授・石川伸一さんと、イラストレーター・ライターの石川繭子さん。デザインやアート系の本を多く取り扱っているグラフィック社から出版されました。 本の内容を紹

          今週のおすすめ本 vol.9

          本屋営業日誌 2024年3月11日〜3月17日

          3/11(月)晴れ 土日の出店を終えて、やることがかなり溜まっている。 まずは、土曜日に来ていた選書依頼のリスト作成から。久しぶりの1万円選書は、以前通販も利用してくれていた方からだった。ありがとうございます。 その後、自治体関係の方から依頼されていた本の取り寄せのための見積書作成。諸々年度内に終わらせたいとのことなので、本の注文も並行してやっていく。 明日は確定申告をやらないと。 3/12(火)晴れ ということで確定申告。以前からオンラインの確定申告用ソフトを使っていて、

          本屋営業日誌 2024年3月11日〜3月17日

          本屋営業日誌 2024年3月4日〜3月10日

          3/4(月)晴れ 散々だった土日が終わり、今日から平日の12時オープンが始まる。ありがたいことにオンラインの注文が多めに来ていたので梱包作業をしながら、古本の入荷処理をして棚に並べる。 今日の来店は、営業時間を伸ばした12時から17時の間に2組、元々の営業時間である17時から21時の間に2組で、合計4組。土日より良いじゃないの…。平日の昼営業はしばらく様子を見ていこうと思う。 3/5(火)雨 今日は雨が降ったり止んだりの微妙な天気。 確定申告がまだできていなかったので、今週

          本屋営業日誌 2024年3月4日〜3月10日

          今週のおすすめ本 vol.8

          店舗とオンラインストアで取り扱っている本から、おすすめのタイトルを紹介するマガジン「今週のおすすめ本」。 いわゆる「独立系書店」と呼ばれるような店の多くは、週刊誌や月刊誌のような雑誌をあまり取り扱いしていません。しかしながら、一般書店ではあまり見かけない、個人店だからこそ推したい雑誌というのもありまして、今回はそんなおすすめ雑誌をいくつか紹介したいと思います。 ◎RITA MAGAZINE ミシマ社から2月に刊行されたばかりの新しいタイトル。「MAGAZINE」と付いて

          今週のおすすめ本 vol.8

          本屋営業日誌 2024年2月26日〜3月3日

          2/26(月)曇り 郵便物を出して、買い出しを済ませてから店へ。 オープン前に電話があり、駐車場についてのお問い合わせ。今日このあとご来店いただけそう。 17時のオープン直後にその方に利用していただいたあとも来店が何組か続き、9時間営業した一昨日の土曜日よりも良い売上が出てしまった。まぁこんなことが簡単に起きるのも、ベースの売上規模の小ささゆえなのだけど。平日にしては良かったとか言っている場合ではない。 2/27(火)晴れ 春のような日差しで、ぽかぽか陽気かと思って外に出る

          本屋営業日誌 2024年2月26日〜3月3日

          本だけ売って暮らしたい

          2022年の7月に、熊本市で「古本と新刊scene」というひとり本屋を始めた。 オープン当初は、平日の4日間、日中は別の仕事をしながら、18時から22時まで本屋を開け、土日や祝日は11時から19時まで1日本屋、といった生活をしていた。 ダブルワークをしばらく続けたのち、2023年には勤めていた職場を退職することになった。本屋の仕事に集中したくて辞めた、というわけではない。むしろ経済的には不安があったので、できればまだ続けたかったのだけど、その職場は自分が独立するまでという約束

          本だけ売って暮らしたい

          本屋営業日誌 2024年2月19日〜2月25日

          2/19(月)雨 やることがあって早めに店に出てきたのに、気が散ってなかなか作業が進まず。しまいにはやることをやらずになぜか掃除を始めるという、集中できない時のテンプレみたいなムーブをしてしまった。 開店時間も近づいてきたので棚の整理などをしていると、一足早くご来店が。お子さんのプレゼント用に絵本をとのことで、いくつかご紹介しながら選んでもらう。以前も同じように絵本を購入してくださった方だったのを思い出す。ラッピングした本、喜んでもらえると良いな。 2/20(火)雨のち曇り

          本屋営業日誌 2024年2月19日〜2月25日

          今週のおすすめ本 vol.7

          店舗とオンラインストアで取り扱っている本から、おすすめのタイトルを紹介するマガジン「今週のおすすめ本」。 昨日でしたが、2月22日は「にゃーにゃーにゃー」で猫の日ということで、今回は猫本をいくつかご紹介します。 いきなり話が脱線するんですが、先日ご来店いただいたお客さまに「怪談系の本が好きなんだけど何かありますか?」とお尋ねされたんです。正直得意なカテゴリーではないし、怪談本なんてうちにないよな…と思いながらも棚を眺めてみたところ、なんやかんやでおすすめできる本がありまして

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