【宇宙の不思議、人の不思議】〜奄美のナイトカヌーに乗って満天の星空に溶けながら考えたこと(本編)〜

奄美大島のマングローブ(ヒルギ)の林を、夜にヘッドライトの明かりだけを頼りに進んで行く、、、そんなナイトカヌーはこちらのアマニコガイドサービスさんたちがされている稀なサービス(奄美在住の友人が知らなかったくらい)。


この投稿で書きたいことにたどり着くのに、ツアーの概要伝わったほうがいいかなと思い、部分的にレポートさせていただきます^^!


社長の瞬さんはすごく素敵な方で大島紬の「奄美大島紬 きょらねせコンテスト」(多分、「大島紬が一番似合うイケメン」コンテストですよね)で総合クランプリに輝くイケメン「奄美人(あまみんちゅ)」で、かつカヌーワールドカップに出場するようなシーカヤックやカヌーの日本代表クラスの方^^

(ホームページから勝手に拝借。このイケメンぶりで、三味線を奏で、島唄まで歌い上げる(@知る人ぞ知るパワースポットな滝壺で)そうです。ちょっとずるいですねー^^。興味ある方はそういうツアーもされてるみたいですよー)


(出発前の講習。奥で教えてくれてるのが瞬さん。手前は後ほど伊藤どんと遭難しかけるおかぴ^^僕自身はカヌー用のオール初めて持ちます。)


サポートスタッフでカヌーデザインもされている春山さん(年齢不詳の64歳)もおしゃべり上手で笑顔が素敵な懐っこいガイドさん^^。夏休みでお孫さんがいる間は毎朝海で遊ぶとのこと。元は大島紬のデザイナーさんで、瞬さんの「新しい構想」を形にするものづくりのプロで、ご自身も奄美大島の本土復帰(日本復帰)の年に生まれた歴史を持ち、本土復帰の記念の年にカヌーで奄美を1周(300〜400キロでしょうか)されたそう。生き様かっこいい!&超元気。瞬さんとのお互いの信頼関係も素敵でした。

(マシンガントーク&笑顔ガイドの春山さん。この写真じゃ伝わらないと思うけど^^ホームページから勝手に拝借)


本土復帰60年の記念の年に、瞬さんが沖縄から奄美までカヌーで縦断した時に記事はこちら。熱い!かっこいい!


今回の合宿の企画運営幹事の一人でコルクラボ の伊藤どんが以前、春山さんにナイトカヌーをガイドしてもらった経験あり、そのご縁で上記お二人とも繋がり、今回の体験ができました。感謝!

瞬さん・春山さんたちのプロフィール詳しくはこちら。



そんな方々に教えてもらい、支えられて、人生発のカヌー体験、しかも夜。(このシリーズ、コルクラボ の仲間たちが撮ってくれた写真を使わせてもらってます。特にミッキー、よーさん、アヤペーありがとね!)

(港的なところからスタート!ほぼ皆初めてでキャーキャーいうてます)

(2人乗りカヌーで後ろの方が漕ぎ手の力が伝わりやすいとのことでおいらは後ろ。パートナーはいつも穏やかで一緒にいて安心するあんこさん^^)

(お子さん二人連れのゆっきーは大人一人で頑張ります。え、想定外?頑張れゆっきー!)


しばらくは空が開けた川面を進みます。しばらくして慣れた頃にちょうど分岐点でヒルギの林へ。この時点で星はまだパラパラ、という感じ。進むにつれて、段々と空がヒルギの枝や葉っぱで隠れていきます。

(こんな雰囲気で漕ぎ進めていきます)

(どんどん洞窟感、増していきます。木の枝には、木登りするカニ?がたくさん)

(上流に進むにつれ、空がどんどん埋まっていきます)

(ヘッドランプの明かりが頼り)

(この巨大な蟻塚みたいなのは、シャコの巣らしいです。シャコ塚? 大きなシャコらしいです)



そして、、、やっと本題(ここからは写真なし:ライトがないところでこそ!の体験だったのでスマホではまともに撮影できず)。実際のビジュアルは体験してのお楽しみ、、、ということで。


ヒルギの林の奥で、瞬さんが「明かりを消してください」と皆に伝え、ほぼ全員集合した状態(カヌー8艇?くらい)で真っ暗に。ほぼ波も流れもない場所なので、漕ぐのをやめて流れに任せてお互いのカヌー同士、コツンとぶつかりながらもそのままに、皆で寝転んで上を見上げる。


気づくと満天の星空が、ヒルギの枝や葉っぱの隙間に広がってる。息を飲む。


そして、、、見入っていると別の光が、、、


ホタル。


会えたのは1匹か2匹で貴重な存在だったけど、確かに満天の星ぞらに区別がつかない感じで枝の間をゆっくり動き続ける。


星の光と、ホタルのひかり。


真っ暗な中で、17、8人の仲間たちと、静かに見上げる。


自分はこの段階で、自分が動いてるはずなのに(カヌーが流されてるから)、動いてるのは天の方で、もっというと、「世界」の方で、自分は止まっている感覚でヒルギの間の星やホタルの光を見てた。自分が世界の中心で、周囲が回ってる不思議な感覚。自分が動いてるのか、世界が動いてるのか、わからなくなる感覚。そのうち、どっちでもいいや、という感覚になってた。


明かりを消すのを不安がる感覚も日頃だと、あるのかもしれないけど、消さないと見えない、消して初めて本来の、本当の美しい世界が見れる、っていう構図も、何だか示唆的で。。。恐れを手放すと本来の姿そのものが見えてくる、いい具体例なのかもなあ、なんて感じたり。。。


カヌーに寝そべって、水面にたゆたいながら、そこに不安や恐怖はあまりなくて(蚊も全くいなくて快適^^)、豊かなヒルギの林と、星とホタル、木登りするカニやシャコの塚(上の写真)に囲まれて、世界と命と自分たち。ただそこにある。それを感じて時間を忘れて漂ってた。


隣のカヌーとぶつかって目を下に戻し「ごめーん」とか言いながらまた目を天に戻すと、変わらずにそこにある星の光。下を見て、上を見る。何回繰り返しても、そこにある。これもなんか、不思議な感じ。不思議な安心感。いつでもそこにある。


それにふと気づくと、水面にも星が反射して光ってる。上にも星、水面にも星。星の光とホタルの光が上からも下からも。。。何だか、、、




大丈夫だよ、と言われてる気がした。



時間を忘れて見上げていたところ・・・瞬さんの声で「そろそろ帰りましょうか」と言われ、皆でヒルギ林を漕いで進み、開けたところに出ると、、、、


行きには想像しなかった満天に広がる数の星と白い帯になった空の空間。天の川。milky wayってうまいこと言ったな。確かになあ、と。白いんすよね。天の川って。



ヒルギの枝葉に遮られてた枠は無くなり、満天。満天。満天の星。

(うーん、言葉じゃ伝えられないのね。あの感覚。)


帰りながらも、時々漕ぐのをサボって、あんこさんとカヌーの座席で縦に寝そべりながら、しばしお互い言葉なく満天の星空に溶けるように見入る。



感じたのは、こちらが地面に立ってなくて、水にういてると、「星の道しるべ感」が半端ないってこと。包まれてるし、安心するし、方角まで教えてくれる感じ。星ってイケてるなあ。そんな風に感じたのは初めてかも。


昔の人たちが星を頼りにして旅をした意味が、なんか実感できた感じ。


そっかー。こちらが不安定だと、変わらないもの(宇宙)に対する安心感が増すんだなあ。日頃ない感覚だなあ。舟いいな。カヌーいいな、と思いました。書きながらまた乗りたくなってる(単純^^)。


帰りながら、瞬さんたちが夜光虫を見せてくれていた時(夢中で両手でオールを動かして夜光虫さんたちに海中で光ってもらってたので、写真撮れず)、近くで子供の大きな泣き声。ゆっきーんとこの次男くん(2歳)がカヌーの上で寝入っていたのに起きて、お家と違うのでびっくりしたみたい。


あやそうとするも、2歳児くらいによくあるプチパニックになってて暴れながら泣いちゃうので抱っこするので手一杯。オールを受け取り、ガイドの春山さんがロープで引っ張って先導してくれて、ゆっきーたちのカヌーだけ先に早帰りへ。春山さんの漕ぐスピードの半端なさ。かっこよかった^^。

(帰路、船着場に着くまでに、安心した次男くんと、たっぷり遊んだ長男くんがカヌーの上で安眠し、ゆっきーは引っ張ってもらってるから漕がずに済むし、リラックスした一人の時間を満天の星空とともに堪能できたらしいです。よかったなー^^。恵みの時間は、どこで訪れるかわかんないねー^^。)



で、春山さんのカヌーとゆっきーたちのカヌーが帰路について見えなくなってから、安心した自分たちは、またそれぞれのペースでゆるく帰路につくのですが、、、ふと上を見上げると、やっぱりいるわけです。やっぱりあるわけです。宇宙そのものが。満天の星という表現で。何も変わらず。


人間が必死になったり一生懸命になったりしている営み(ここではカヌーの上で小さい子が泣いて、お母さんがあやして、暴れるので水に落っこちないようにぎゅっと抱きしめて、周りはそれを心配して、それぞれがやれることを探して、みたいな状況)が、終わって緊張から解放されて見上げると、、、、やはりそこには満天の星。変わらず宇宙がただそこにある。


うまく言葉にならないのですが、なんか真理に触れた気がしちゃいました。


ヒルギの林の中から、開けた満天の星にたどり着き、一瞬心配して、その後子どもを安全に送り返せた後に見上げた空が、安定の存在のままそこにある。


何でしょうね。これ。



やっぱり「大丈夫だよ」って言われてる感覚。



やっぱりうまく言葉にできなかったのですが、人生で初めてのことばかりでした。

そして大切な体験になりました。

宇宙の不思議と、その中に生きる、「人」の不思議。

その間を行ったりきたりするのが人生なのかもですねえ。。。



そういえば、2020年4月〜6月に盟友、高橋歩たちとピースボートで世界一周する予定なので、その船上から見る星はどんなだろう、と想いを馳せましたし、より楽しみになりました(この辺のことも近々、ぜひ書きたいです:Road to World Peaceというコンセプトで世界平和に貢献する人材育成と遊び場づくり事業を世界中の子どもたち対象に目指しています。拠点は米国ハワイ州のハワイ島です)。



本題に戻って、、、ナイトカヌーの帰路、遭難しかけた(迷子になりかけた)伊藤どん&おかぴのカヌーが無事戻ってこれたことも報告しつつ(二人ともお疲れ!)、コルクラボ 夏合宿2018ナイトカヌーのレポートを兼ねた私的投稿を終わりにしたいと思います^^。合宿全体から受けた体験の透明さと恵みは本当に言葉に表現しきれないです。

(奄美チーム全員集合。高速で自由に走り回るサディー次男くん(向かって左端)が写ってる奇跡の一枚^^!ホテルのお兄さんグッジョブ!)


コルクラボ 夏合宿2018、とっても良い体験でした。やっぱ合宿は短期間でみんなと濃密に仲良くなれるので大好きです! 東京チームも(東京でも同時開催して連携・連絡しながらアクティビティーが展開しました。いっぱい助けてもらいました。心から感謝!)、奄美チームも、関わった全ての方に感謝!

お疲れ様でした〜^^。




そして探求は続く。

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