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2022年グラミー賞生ブログ#3

さあ続いてはリル・ナズXのパフォーマンスらしいけど、どんなあっと驚くステージングになるのか。カメラはベガスに戻って、MGMグランド前の野外ステージで、先程のラテンのライブがちょうど終わるところ。トレヴァーの紹介で、アフリカン・ドラムスを叩くダンサーをバックに従えて登場したリル・ナズXDead Right Now」で厳かに登場。背景はあっという間に様々なSNSの画面に代わって、いきなりお腹丸出しの衣装に早変わりしたリル・ナズが歌うのは「Montero」。今回SOYとROYの両方にもノミネートされてるね。お、また背景が代わってどんどん曲が変わるね。今度はあのホルンの音は「Industry Baby」だな。ミリタリーな衣装にまた早変わりしたリル・ナズ、自分の頭のでっかい彫像と、同じくミリタリーな衣装のダンサーたちを従えて歌ってると、その後ろから登場したのはこの曲の相棒のジャック・ハーロウ。彼は去年新人賞部門のみノミネートされるべきだったんだけど、残念ながら選外。でもこの場に登場して気持ちよさそうにラップしながら一緒に踊ってるね。おっ、ここで全員がさっきのBTSがフィニッシュした円形ステージに出てきてフィニッシュ。こちらもブラック・コミュティメンバーやおそらくLGBTQコミュニティの面々がスタンディング・オベーション。MVのノヴェルティな感でくるかなあと思ったらその逆を突いてきて、なかなか締まった感じのいいパフォーマンスだったと思うなあ。結構リル・ナズ、見直したかも。

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WOWOWスタジオにカメラが戻って、ジョン・カビラが同じような論評してるね。確かに今のアメリカの分断状況に立ち向かう、的な感じもあったな。ちょっと褒めすぎのような気もするけど(笑)。しかしこの丸顔ひげのオジサン誰なんだろう(爆)。おお、そして次のパフォーマンスはビリー・アイリッシュらしい。さてその前の受賞発表は最優秀カントリー・アルバム部門らしい。プリゼンターはカントリーシンガーのケルシー・バレリー二と名前を聞き損なった黒人男性。何だかケルシー、ふっくらしちゃったなあ。僕のここの本命予想は多分間違いないクリス・ステイプルトン。『The Marfa Tapes』のローな感じもいいんだけど、まあクリスが取るだろうね。そして受賞は…ああやっぱりクリスの『Starting Over』。まあこれは順当でしょう。お、ステージにはプロデューサーのデイヴ・コッブも一緒に登場。クリスのスピーチ、「ここに来ているみんなは何かを犠牲にしてると思うけど、僕らが音楽やることでみんなが手を取り合って、助け合って、愛し合えるように」と、多分アメリカの分断状況と、ウクライナの状況なんかをふわっとした感じでメッセージ出してたのが無茶苦茶クールだったな。

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次に登場したのは、ニコール・マッシーという女性。どうやら様々なアーティストたちのツアーやコンサート等のプロダクションを手掛けてきている人らしい。登場と同時に会場のアーティスト達がスタンディング・オベーションしたから、かなり業界ではリスペクトされてる人なんだろうな。喋りはしっかりしてるけどマイクを持った手がガチガチにふるえているのが「頑張れ!」って感じ。そして彼女が紹介したのが、ビリー・アイリッシュの「Happier Than Ever」のパフォーマンス。アカデミーの時と同様黒髪で、おおなんと、先ごろ急死したテイラー・ホーキンスが大きくあしらわてるTシャツ着てる!こういうさりげないけど明確なテイラーへのトリビュート、いいなあ。後で行われるだろう、テイラーのトリビュートライブがどうなるかますます楽しみ(結局テイラーのトリビュート・ライブは企画だけで実現しなかったらしい)。ここでビリーはビルの屋上のようなセットの上に上がって、フィニアスがギターをガンガンに弾きながらパフォーマンス。あたかも会場に大雨が降って稲妻が走っているかのようなライティングとステージングがあのMVを思わせてすばらしいね。最後はフィニアスの爆音ギターがレディへを思い出させるような、ドラマチックなエンディング。そしてビリーはTシャツのテイラーの写真をみんなに見せてアピールしてる。R.I.P. テイラー。

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